【石川県&香川県★連携Vol.6】熱あつ!ホットな冬グルメ 〜石川「能登かき」と香川「しっぽくうどん」〜
旅の醍醐味といえばご当地グルメ。石川県は海の幸、山の幸、里の幸ともに、日本に、いえ世界に誇る逸品揃いですが、中でも旅人の心を揺さぶるのは「海の幸」のようです。特に冬の日本海から揚がるカニ、ブリ、カキを目当てに、何度も訪れるリピーターもいるほど。
今回は石川の冬の味覚から「能登かき」をクローズアップして、熱々の焼きがき、カキフルコースなどが味わえるイベント、お店をご紹介! 後半では「うどん県」ともいわれる香川県で、県民だけが食べている冬限定の「しっぽくうどん」と讃岐うどん文化をご紹介します。
【石川県&香川県★連携】特集は、観光パートナーシップ協定を締結している石川県と香川県が、さまざまな観光コンテンツをテーマに全10回にわたり両県の魅力を発信しています。
【石川】旬の「能登かき」を求めて穴水町、七尾市中島へ!
【石川】穴水まいもんまつり“冬の陣”かきまつり(穴水町)
季節の中でも人気ナンバーワンは冬の陣のカキ! 新鮮なカキを産地で思い切り贅沢に、お得に味わえます。「穴水まいもんまつり“冬の陣”かきまつり」のフルコースは、各店共通で焼きがき、カキフライ、酢の物(モズクまたはナマコ)、かき御飯、吸物、漬物付きで4,180円です。
共通のセット内容・価格で提供されるフルコース例。お店によって単品メニューもあります。
基本情報
穴水まいもんまつり“冬の陣”かきまつり
期間:2023年1月7日(土)~5月7日(日)
メニュー:かきフルコース 4,180円 焼きがき、カキフライ、酢の物、かき御飯、吸物、漬物
協賛飲食店:11店
問合せ:穴水町観光物産協会
電話:0768-52-3790
【石川】特別イベント 雪中ジャンボかきまつり 2023(穴水町)
2023年は3年ぶりに「穴水まいもんまつり“冬の陣”かきまつり」の特別イベント「雪中ジャンボかきまつり」も2月11日(土)・12日(日)に開催されます。コロナ禍で休止する前は、2日間で2万人が訪れていた大人気イベント。久々の開催を待ち侘びた地元客と観光客で賑わいそうです。
例年は役場近くの穴水湾「あすなろ広場」に総延長400mのジャンボ炭火コーナーが設営されましたが、今年はコンロ数を減らして立食形式で実施され、おおむね60分の時間制限を行うなど感染防止対策がとられます。
※写真は例年の「雪中ジャンボかきまつり」の様子、2023年は立食形式で開催予定。
基本情報
雪中ジャンボかきまつり2023
日時:2023年2月11日(土)10:00~16:00
2月12日(日)9:00~15:00
会場:穴水港湾 あすなろ広場(石川県鳳珠郡穴水町川島ツ127-1)
問合せ:穴水町観光物産協会 TEL 0768-52-3790
【石川】冬季限定「のと鉄道」穴水駅のホーム直結の食事処(穴水町)
メニューは「能登かき」の焼きがき、カキフライ、かきご飯、味噌汁、漬物が付いたフルコース「あつあつセット」(2,000円)や、「かき釜飯」「かき蒸し焼き」のほか、干物やアルコール類、ソフトドリンクなどもあります。列車の旅は車の運転を気にせずお酒が楽しめるのも嬉しいですね。
「あつあつ亭」は全国で唯一の跨線橋上にある飲食店。特に跨線橋の席は窓から発着する列車が眺められる特等席。
2023年の「あつあつ亭」でのお食事は「のと鉄道」利用者限定、3日前までの予約制となっているので、必ず利用法をチェックして予約してからお出かけください。
基本情報
穴水駅ホーム「あつあつ亭」
期間:2023年1月14日(土)~3月19日(日)
営業時間:期間中の土・日曜、祝日 時間制60分4コマ ※事前予約が必要
①10:10-11:10 ②11:30-12:30 ③12:50-13:50 ④14:10-15:10
予約・問合せ:観光列車:のと鉄道観光列車予約センター
電話:0768-52-2300(予約期間1ヶ月~3日前)
普通列車:のと鉄道旅行センター
電話:0768-52-0900(予約期間2週間~3日前)
1.予約センターへ電話し、希望の食事時間、利用の列車時間、連絡先などを伝える
2.当日の列車利用(食事前・食事後いずれかの列車利用で予約可)
3.当日の利用時間前に「あつあつ亭」で受付を済ませる(代表者の住所・連絡先の記入)
【石川】七尾湾 能登かき街道(七尾市中島)
近年、「能登かき」生産の中心になっているのが七尾湾。七尾市中島町はカキの養殖が盛んで、湾沿いの街道には多くのかき料理店、かき小屋、直売所などが連なります。
穴水町では「穴水まいもんまつり」協賛店が統一料金・セット内容でフルコースを提供する一方、中島町で開催される「七尾湾 能登かき街道」は、それぞれのお店がメニューを設定し、単品メニューも豊富なのが特徴。お店ごとにバラエティ豊かなかき料理を提供しているので、フルコース、洋食スタイル、釜飯など各店の自慢の味が楽しめます。アラカルトでいろいろ食べたい、ボリュームを自分で決めたいという人には嬉しい設定です。
養殖している生産者が直営する飲食店も多いので、併設する直売所でお土産にカキを購入したり、予約発送してもらうこともできますよ。
基本情報
七尾湾 能登かき街道
期間:2023年1月7日(土)~5月7日(日)
メニュー:フルコース、単品など各店ごとに内容・価格が異なる
協賛飲食店:16店
能登かき直売所:15店
問合せ:鹿北賑わい創出交流実行委員会(能登鹿北商工会)
電話:0767-66-0001
【石川】目の前の海から食卓へ!海辺のカフェで「能登かき」を炭火で味わう
海辺の小さな集落にある「Coast Table」は、カキの美味しさも絶品ながら、景色もご馳走になるお店。フルコースは2種類あり、焼きがき15個、カキフライ、酢の物、かきご飯、吸物、漬物が付いた4,180円のAセットと、「牡蠣とホホホたけのアヒージョ」が付いて焼がき8個のBセットから選べます(カキフライなどは同じ)。ボリューム満点なので、グループならA・Bセットや単品を組合せ、シェアして楽しむのもいいですね。
5月7日(日)までの「穴水まいもんまつり“冬の陣”かきまつり」期間の土・日曜は混み合うため要予約、平日も予約がおすすめです。5月頃はマガキ(真牡蠣)と同時に岩ガキも登場するそうです。
店の外には湖のように穏やかな湾が広がり、テラス席もあります。養殖場は店から船で数分の場所にあり、海の透明度に驚かされます。
基本情報
Coast Table(コースト テーブル)
住所:石川県鳳珠郡穴水町中居南2字107
電話:080-1966-1761
営業時間:11:00~16:00(最終入店14:00、15:00LO)
休業日:12〜5月:水曜、6〜11月:火・水曜 ※祝日の場合は翌日
【石川】「かき釜飯」が名物!「能登かき」養殖場直営の食事処
街道から少し入った海辺にあり、店内は小上がりとテーブル席を備えたアットホームな雰囲気。
かきフルコースの他にも、焼きがき、釜めし(吸い物・酢の物・漬物付き)、かきの酒蒸し、カキフライ定食などの「能登かき」単品メニューが充実、イカ焼き、鶏の唐揚げ、うどんや蕎麦などのメニューもあります。生乳と海のミルクといわれるカキがコラボした、能登に本店がある「マルガージェラート」製の「かきのジェラートアイス」はデザートに! また、岩ガキの養殖もしているので、タイミングが合えば冬のマガキ(真牡蠣)と同時に生の岩ガキを楽しむこともできます。
殻付きの「能登かき」は1斗缶(80個前後)で11,600円、半斗缶(40個前後)で5,800円。10個から購入でき、むき身の販売もあります。
基本情報
「能登かき」は初夏の産卵前までが美味しい時期です。産地では多くの飲食店で自慢のかきメニューが提供されているので、ぜひ現地で旬の味を満喫してください。また、金沢や県内各地の飲食店でも「能登かき」を提供しているお店も多いので、見かけたらご賞味あれ!
【香川】県民だけが食べている冬の定番・讃岐うどん「しっぽくうどん」
「しっぽくうどん」は、秋から冬にかけて採れる数種類の野菜と鶏肉・油揚げ・豆腐などを出汁で炊いたものを、茹でたうどんにかけたものです。「冬はしっぽく」と言われるほど、讃岐うどん文化の中でも古くから存在し、うどん屋のメニューに登場すると香川県民は冬の訪れを感じます。
鶏肉と旬の野菜がたっぷり入った熱々の「しっぽくうどん」は、栄養満点で食べ応えもあり、寒い冬にはもってこい。お店によって具材の種類や大きさが異なるのが特徴で、多くのお店では10月から3月下旬頃まで提供されています。
【香川】麺業3代、90年余りの歴史がある讃岐うどんの名店
「さぬき麺業」の「しっぽくうどん」(680円)は、大きめに切った大根・金時にんじん・ゴボウ・里芋(親芋)・豆腐・揚げ・鶏肉・こんにゃくなど8種類の具材が入っています。しかも、里芋の親芋(種芋から最初に芽を出した部分で、どっしり大きい)を1人前に丸まる1つ使用しているというから驚き。創業から変わらない味わいでファンが多く、提供は10月〜3月上旬頃までの期間限定。
「さぬき麺業」の3代目・香川政明さん。
うどん本来の味が楽しめ地元の人にも人気なのが通年提供の「釜あげうどん」。広々とした店内はグループ・団体利用もしやすく、松並店そばの本社工場では工場見学、うどん作り体験もできます。
基本情報
【香川】歴代知事も足を運ぶ、行列ができる手打うどん店
忙しく働く人たちに、出来たての美味しいうどんを食べてもらいたいという想いから、当日の朝にうどんを打って、当日中に提供しています。天ぷらも注文を受けてから揚げるので、いつでも出来たて。
そんな「番丁」の「しっぽくうどん」(600円)の具材は、里芋・鶏肉・大根・にんじん・揚げ・こんにゃく・しいたけ・豆腐の8種類。具材を大きく切り、煮崩れしないよう野菜と肉を分けて炊いています。麺が見えなくなるほど具材がのっているのが特徴で、提供は11月〜3月末頃までの期間限定です。
打ち立て、茹でたて、出来立ての提供にこだわりあり! 通年提供の「ミックスぶっかけうどん」も人気で、揚げたてのエビ・イカ・鶏肉の天ぷらと千切りキャベツが入ったユニークな一杯。
父・母と2代目の合田哲哉さんが親子3人で営むアットホームな「番丁」。
基本情報
さぬき手打うどん 番丁
住所:香川県高松市番町4-14-26
電話:087-833-8076
営業時間:平日10:00〜19:00、土曜10:00〜14:00
休業日:日曜・祝日、第2土曜
【香川】あっと驚く「讃岐うどん」文化と職人技
さすが「うどん県」と驚くのが、空の玄関口・高松空港に設置された、うどんのダシが出る不思議な蛇口! さらに、香川県西部を中心に残る、家を新築した際の新しいお風呂には年長者から順に入り、浴槽に浸かりながらうどんを食べるという風習です。「まさか、本当に⁉︎」と嘘のように思えますが、どちらも本当の話です。
2023年は弘法大師・空海の生誕1250年の記念の年です。四国八十八ヶ所霊場第75番札所「総本山 善通寺(ぜんつうじ)」や第77番札所「道隆寺(どうりゅうじ)」での秘仏特別御開帳、「香川県立ミュージアム」での空海直筆の書や唐から持ち帰った宝物などを展示する、空海ゆかりの国宝・重要文化財の特別展も開催予定です。弘法大師・空海のルーツを巡りながら「讃岐うどん」に舌鼓を打つ旅に出てみてはいかが!?
【石川県&香川県★連携】特集シリーズを読む
この特集は観光パートナーシップ協定を締結している石川県と香川県が、両県の魅力を発信している全10回のシリーズ企画です。今回は両県のホットな冬グルメを特集しましたが、ほかにも共通テーマを相互に取材した特集を掲載しているので、ぜひご覧ください。
ほっと石川 旅ねっと【石川県&香川県★連携】シリーズの特集記事
>> 【Vol.1】2つの国際芸術祭をめぐる旅 〜前編:瀬戸内国際芸術祭2022〜
>> 【Vol.1】2つの国際芸術祭をめぐる旅 〜後編:奥能登国際芸術祭(ART Oku-Noto 2022)〜
>> 【Vol.3】金沢城と丸亀城 〜前編:名城の石垣をめぐる旅〜
>> 【Vol.3】金沢城と丸亀城 〜後編:秋の石垣ライトアップイベント〜