【今行ける能登】応援ツアー「のと鉄道 語り部列車」で行く「出張 輪島朝市」(ほっこく観光)に参加しました

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2024年1月1日の「令和6年能登半島地震」により、石川県では能登地域を中心に大きな被害を受け、奥能登地域では9月21日に豪雨災害もありました。

この記事は、復旧・復興へ一歩ずつ歩みを進める被災地に心を寄せ続け、「今行ける能登」を訪ねることで応援する「ほっこく観光」の日帰りツアーに参加した体験レポートです。初回は9月20日の「出張 輪島朝市」コースでしたが、その翌日の豪雨で輪島市内は大きな被害を受け、12月末までのツアー予定はいったん休止となりました。「出張 輪島朝市」コースは時期等を変更しての再開が検討されていますが、このほか12月末まで3コースが実施されます。

【今行ける能登】応援ツアー「のと鉄道 語り部列車」で行く「出張 輪島朝市」(ほっこく観光)に参加しました

「出張 輪島朝市」コースの日程

コース日程

<金沢駅から列車移動>

7:10 金沢駅に集合(IRいしかわ鉄道 改札前)

7:40 金沢駅発(IRいしかわ鉄道・JR七尾線)

9:16 七尾駅着(JR七尾線)

9:22 七尾駅発(のと鉄道)

10:12 穴水駅着(のと鉄道)

<穴水駅から貸切バス移動>

10:30 穴水駅発(貸切バス:めだか交通)

11:00 パワーシティ 輪島ワイプラザ着

出張 輪島朝市でお買い物

12:00 パワーシティ 輪島ワイプラザ発

バスの車窓から輪島市内の復興の歩みに触れる

12:50 穴水駅着

四季彩々でお買い物

<穴水駅から列車移動>

13:05 穴水駅発(のと鉄道)

語り部列車で震災体験と能登の今を知る

13:51 七尾駅着(のと鉄道)

14:02 七尾駅発(JR七尾線・IRいしかわ鉄道線)

15:32 金沢駅着(IRいしかわ鉄道線)

列車を乗り継いで金沢駅から穴水駅へいざ出発!

金沢駅 IRいしかわ鉄道の改札前に集合

7:10に「金沢駅」の「IRいしかわ鉄道」改札前で、オレンジ色の旗をもった「ほっこく観光」添乗員さんが迎えてくれます。まずここで受付をして切符を受け取ります。


IRいしかわ鉄道・JR七尾線に乗って七尾駅へ!

7:20に参加者全員が集合し、添乗員さんから説明を聞いて改札を通過して列車に乗り込みます。金沢駅から「IRいしかわ鉄道」「JR七尾線」を乗り換えなし1本で終点の七尾駅へ


JR七尾線 七尾駅に到着

「JR七尾駅」に到着。ここで再び集合・点呼し、切符を持って改札を出ます。乗車中も七尾へ近づくにつれ、車窓には地震の影響が垣間見えるようになってきます。


のと鉄道 七尾駅から穴水駅に向かって出発

「のと鉄道」の乗り場は、JRの改札を出て左手すぐ。普通列車に乗って終点の穴水駅を目指します。七尾市が舞台のアニメ『君は放課後インソムニア』のラッピング車両で、車両内にもアニメのポスターや声優さんのサインなどが飾られていました。


のんびりとしたローカル線の趣から、徐々に震災の爪痕が深く残るエリアへと進みます。


江戸時代から伝わる日本最古の漁法と言われ、石川県穴水町の沿岸に観光用に点在する「ボラ待ちやぐら」が震災に耐えて以前の姿を留めていました。そこからすぐの場所では、道路の陥没が今もなお残っていました。


のと鉄道 穴水駅に到着

「のと鉄道」の終点「穴水駅」に到着すると、スタッフの皆さんが横断幕で迎えてくれました。

穴水駅から貸切バスで、出張 輪島朝市と輪島市内へ

貸切バス(めだか交通)に乗って輪島へ出発

「穴水駅」を出て、珠洲市に本社がある「めだか交通」の貸切バスに乗車。席は指定席で、グループ参加の場合は隣同士や近くの席にしてくれます。



朝市の風景を満喫! 出張 輪島朝市 inパワーシティ輪島ワイプラザでお買い物

「穴水駅」から30分ほどで輪島市の商業施設「パワーシティ 輪島ワイプラザ」に到着。グルメ館、ホームセンター、ファッションプラザなどが入った大型店舗で、グルメ館とホームセンターの間の広い通路が「出張 輪島朝市」の会場になっています。

※豪雨で冠水して臨時休業していましたが、9月23日午後からワイプラザの営業再開に合わせて「出張 輪島朝市」も営業しています。


輪島市河井町の朝市通りは元日の地震で大規模火災が発生し、輪島朝市の露店主の皆さんは商いの場を失ってしまいました。「必ず復興させる」という強い想いのもと、輪島市朝市組合の冨水長毅(とみずながたけ)組合長を中心に、朝市の店主たちが力を合わせ、石川県内外で「出張 輪島朝市」を開いて営業してきました。


震災後に初めて輪島に集結し「パワーシティ 輪島ワイプラザ」で営業を再開できたのは7月10日から。ずらりと並んだオレンジ色のテント、「買うてくだぁー」という掛け声や店主との会話に、かつての活気に満ちた輪島朝市の姿が重なります。

  • 「輪島朝市」に来たら、干物や海産物の加工品はぜひ買って帰りたい。
  • カートを利用してお買い物意欲も満々。クーラーバッグと保冷剤を持参されている方も。
  • 柔らかく煮付けたアカニシ貝やアワビ、ワタの旨みがぎゅっと詰まった丸干しイカ。お店ごとに味付けが違い、試食できるものもあります。
  • 会話が弾むと「ちょっとだけ、おまけしておくよ」とサービスしてくれるのも輪島朝市の醍醐味。
  • サキイカ、甘エビの素干し、甘じょっぱい味付けの干しタコなどの珍味。お酒のつまみに、おやつに、能登の味を。
  • フグやサバ、カマスなどの干物は、食品スーパーの冷蔵コーナー(朝市のテントが並ぶ通路の奥を左に曲がった場所)にも鮮魚コーナーが設けられているのでお見逃しなく。
  • 梨、シャインマスカット、イチジク、柿など、季節のフルーツがお手頃価格で並んでいました。
  • 地元で長年愛されてきた手作りパンの店「ニューフルカワ(くまのおうち)」のパンも「出張 輪島朝市」に並びます。焼き立ての温かいパン、サンドイッチなど種類も豊富。
  • おしゃれな漆のアクセサリーのショップも。ネックレスやブレスレットが並び、イヤリングとピアスは金具の変更も対応してくれます。
  • 輪島塗のお店も数軒あり、こちらは漆職人さんが製造・直売するお店。お箸やお弁当箱、お椀など、軽くてコンパクトにな品はお土産に持ち帰りやすい。

「輪島産のもので全部揃えたいけど、漁に出られないから魚介が希少でね。それでも能登産の材料にこだわって、商品を作っているよ」「輪島で商売を再開できて本当に嬉しい。懐かしい顔にも再会でき、観光のお客さんが遠くから来てくれるのも励みになります」と、店主の皆さんが話していました。

輪島朝市の皆さんと記念撮影をしてお別れ。ありがとうございました!

貸切バスで輪島市を巡る

バスで市内を巡りながら車内ランチ

再びバスに乗り込み、輪島市の中心部へと向かいます。車内ではお弁当が配られ、車窓から街の様子を見ながら昼食タイム。車窓には新聞やテレビで報道されていた輪島の様子が目の前に。地震・火災で大きな被害があった「朝市通り」もバスを降りて少し訪問することができました。その後、「穴水駅」に向かって40分ほどバス移動です。

穴水駅に隣接する「四季彩々」でお買い物

能登のお土産が豊富に揃う

列車の出発時間まで、穴水駅に隣接するお土産店「四季彩々」でお土産などを購入する時間もありました。お菓子や調味料、お酒、輪島塗、のと鉄道グッズなどが豊富に揃います。

穴水町物産館 四季彩々

[所]石川県鳳珠郡穴水町大町チの41-6

TEL 0768-52-3333

[営]9:00-17:30

[休]年中無休

「語り部列車」で震災体験と能登の今を知る

のと鉄道「語り部列車」に乗って穴水から七尾へ

帰りは貸切の「語り部列車」で「七尾駅」へ向かいます。能登地域の基幹交通としての役割を担う「のと鉄道」が、地震の風化防止や災害の教訓を伝えるため9月16日から運行を開始した企画列車で、地震前に走らせていた観光列車の乗務員3名が「語り部」となり、能登に何が起き、人々がいま何を思い、考え、生きているのか、穏やかな車窓からの風景とともに“能登の今”を伝えてくれます。

この日、メインの語り部をつとめた牛上智子さんは、穴水町の自宅で被災し、仮設住宅で暮らしているそう。目の前で土砂崩れが起きて民家が巻き込まれるのを目撃し、頭の中が真っ白になって、立ち尽くすしかなかったと、当たり前の日常が一瞬にして変わる怖さを話してくれました。

地震発生時に「能登中島駅」で停車中の観光列車に乗務していた宮下左文さんは、津波から逃れるため乗客を高台へと誘導したそう。倒壊した家屋、津波で浸水した地域、隆起した海岸などの写真パネルを語りに合わせて紹介し、質問などにも答えてくれていました。

語り部の宮下左文さん、牛上智子さんと記念撮影。「語り部列車」の乗車は、防災の大切さや被災地の現状を自分ごととして感じ、深く考えさせられる機会になりました。

のと鉄道

[所]石川県鳳珠郡穴水町字大町チ24-2

TEL 0768-52-0900(のと鉄道旅行センター)

※「語り部列車」は旅行会社・団体の予約運行のみで、個人向けの販売はされていません

のと鉄道 公式サイト

のと鉄道 語り部列車について

この後は「七尾駅」からJR七尾線・IRいしかわ鉄道線を利用して、15:32に「金沢駅」に到着。朝市の店主さん、「のと鉄道」の語り部さんとの会話・交流もでき、これからも能登に寄り添っていきたいという思いを胸に、帰路につきました。

ツアー参加者の声

震災直後は鉄道も運休し、陸路も通行止めや復旧優先のための交通規制がありましたが、道路の復旧が進んで一般車も自由に行き来できるようになった今も震災後に能登を初めて訪問する方には、今回のような旅行社が企画するツアーがおすすめです。参加された方からは、被災地を実際に見ることができ、よい機会になったなどの声をたくさんいただきました。

参加者Aさん
能登を応援したい、現状を知りたいけれど、マイカーで訪れるには自信がなかった。旅行会社のツアーなら安心して行けて、お買い物で応援ができると思いました。
参加者Bさん
大変な時期に能登へ行っていいのかと考えていました。「今行ける能登」ツアーの参加者募集を見て「行っていいんだ!」「これなら自分も能登へ行ける」と思って参加しました。
参加者Cさん
朝市でお買い物をして応援できて嬉しかった。以前の朝市を思い出しました。語り部列車の震災体験談を聞き、崩れ落ちた家や道中の崖崩れを見て、どんなに怖かっただろうと想像し涙が出ました。

現地からの声

輪島市朝市組合組合長 冨水長毅さん
ようやく輪島で商売ができると喜んでいた矢先の水害で、朝市の組合員の中には大きな被害にあった者もいましたが、みんなで前を向いてがんばろうとしています。ワイプラザの営業再開と共に、出張 輪島朝市 in ワイプラザも再開しています。ぜひ、おばちゃん達の顔を見に来てください。お買い物に来てくださることが励みになります。
輪島市朝市組合組合長 冨水長毅さん
のと鉄道 語り部 牛上智子さん
ご乗車ありがとうございました。震災を経験して、気持ちが沈んだ時期もありましたが、今はこの現実を伝えることが私の使命だと前を向いています。私たちのお話を通して、豊かな自然や文化など、能登の魅力も感じていただければ嬉しいです。
のと鉄道 語り部 牛上智子さん

まとめ

今回は、がんばろう能登「今行ける能登」応援ツアー(ほっこく観光)をご紹介しました。

被災地の観光施設、飲食店や商店、鉄道・バス会社などにとって、

多くの方にお越しいただくことが早期復興につながります。

ぜひ、最新の情報をご確認いただき「今行ける能登」へお越しいただければと思います。

【ご予約受付中】がんばろう能登「今行ける能登」応援ツアー

「ほっこく観光」では、がんばろう能登「今行ける能登」と題して、12月まで複数の日帰りツアーを企画し、ご予約を受け付けています。今回、体験レポートでご紹介した「出張 輪島朝市」コースは時期・内容を変更しての再開が検討されていますが、以下のA・B・Cコースの応援ツアーは予定通り実施予定です。ぜひツアーに参加して、みんなで能登を応援しましょう。

「今行ける能登」3つのツアー

【A】のと鉄道 語り部列車に乗車! 穴水のボラ待ちやぐらと能登ワイン・のと里山空港!

出発日:2024年10月12日(土)、10月19日(土)、11月04日(月)、11月10日(日)、12月03日(火)

旅行代金:大人9,800円、こども8,800円(昼食付き)

詳細・ご予約はこちら >> http://www.hokkokukanko.co.jp/detail.html?contents_cd=4386&disp_page=4


【B】のと鉄道 語り部列車に乗車! 能登國一宮氣多大社復興祈願と千里浜なぎさドライブウェイ

出発日:2024年9月23日(月)、10月10日(木)、11月14日(木)、12月04日(水)

旅行代金:大人9,800円、こども8,800円(昼食付き)

詳細・ご予約はこちら >> http://www.hokkokukanko.co.jp/detail.html?contents_cd=4374&disp_page=3


【C】のと鉄道 語り部列車に乗車! 心のよりどころ「のとキリコ祭り」展示見学!

出発日:2024年10月13日(日)、10月17日(木)、11月02日(土)、11月03日(日)、11月15日(金)

旅行代金:大人9,800円、こども8,800円(昼食付き)

詳細・ご予約はこちら >> http://www.hokkokukanko.co.jp/detail.html?contents_cd=4375&disp_page=3


【旅行企画・実施】ほっこく観光(石川県金沢市南町2-1)

【予約・お問合せ】本社ツアーセンター TEL 076-263-3565 / 小松支店 TEL 0761-21-0300

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