能登の里山里海 - 空港以南 -

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金沢からも近く、半島のつけ根にあたる能登は、中能登・口能登と呼ばれます。古墳や史跡をはじめとした文化遺産も多く、邑知潟を中心に奥能登とはまた異なる魅力的な風景を湛えています。千里浜や五重塔、壮大な山城跡を遺しながら、海や山里には人と自然が共生する優しい景色に溢れています。

能登の里山里海 - 空港以南 -

牡蠣棚が浮かぶ中居湾

七尾西湾や穴水湾はカキの養殖が盛んで、至る所で牡蠣棚が浮かぶ風景と出会います。とりわけ入り組んだリアス式海岸の穴水の海は、水面が極めて穏やかで、かつて能登を旅した天文学者のパーシヴァル・ローウェルが真鍮を磨いたようだと表現したほど。ボラ待ちやぐらのある中居湾にも牡蠣棚が浮かび、空を映す海の美しさは際立っています。中居湾ふれあいパークから見る風景も良いですが、 その後ろの高台から眺めたり、湾を挟んだ先の集落にある地福院から見下ろすのも格別です。

能登島の風景

能登島大橋を渡った先には、美しいニッポンの原風景を残しながら、アート&アクティビティを楽しむことのできる楽園、それが能登島です。いつしか野生のイルカが棲み着いて家族を増やし、群れで泳ぐ姿に出会えるとても特別な島になりました。七尾湾に包まれるように佇む島の海岸線はいつも穏やかで、里海里山の変わらぬ時間が流れています。農家や漁師を営む民宿で、島の暮らしに触れながら、水族館や美術館、さらにはマリンリゾートを満喫できるのが能登島です。

コハクチョウの越冬地 邑知潟

  • (撮影日)2023年12月
  • (撮影日)2023年12月
  • (撮影日)2023年12月

「日本の重要湿地500選」にも選ばれた豊かな生態系を有する邑知潟には、シベリアから多数のコハクチョウやガン・カモ類などが飛来し、10月中旬から翌年3月下旬まで越冬します。白鳥の里邑知潟には駐車場や観察者も整備され、多くの観光客やバードウォッチャーに親しまれています。白鳥たちは夜明けとともに田んぼへ餌を採りに行き、日中は田んぼで過ごします。鳥たちの近くへ行くと聞こえてくる長閑で愛嬌たっぷりの鳴き声には誰もが大いに癒やさます。夕方になると再び邑知潟へ戻り、湖面で羽を休めるのですが、この光景も非常に優雅でその美しさは一度は見たい能登の風物詩の一つです。

神子原の棚田群

  • (撮影日)2023年7月

ローマ教皇に献上されたことで知られる能登神子原米。昼夜の寒暖差が激しく、豊富な雪解け水が田を潤し、山間の傾斜地に作られた棚田で育つお米には特別な価値があります。四季折々の風景も美しく、春は水が張られた田んぼに映る夕景や星空、梅雨から夏にかけては青々と茂る緑に心奪われ、秋は黄金色に輝く稲穂に満たされる。神子原地区は斜面に連なる棚田と集落が織りなす景観と稲作文化が見事に残る場所なのです。展望スポットは小高い場所にあり、棚田 が広がる神子原と優しい山々を眺望できます。神子原農産物等直売所「神子の里」もあり、神子原米のおいしいおむすびも手軽に購入できるのも魅力です。

宝達山頂 山の龍宮城

能登半島の最高峰は標高は約637m宝達山で、東京スカイツリー(634m)の高さとほぼ同じです。古くより信仰の対象として崇められ、山岳修験道の舞台にもなった宝達山の山頂にあるのが休養施設「山の龍宮城」。日本海に面してテラスが設けられ、能登半島のカタチを望むことができる上、白山連峰や立山連峰をパノラマで拝むことができる貴重なビュースポットとなっています。半島を見渡す昼間の眺望はもちろんですが、海が朱に染まる夕景やイカ釣り漁船の漁火が灯る夜景なども魅力的です。

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