魯山人が愛した山代温泉をめぐる
1300年を超える歴史をもち、北大路魯山人や与謝野晶子など多くの文人墨客に愛された温泉です。
湯之町の中心には明治の総湯を再現した「古総湯(こそうゆ)」と住民の共同浴場として親しまれてきた「総湯」がありシンボルとなっています。
九谷焼の再興窯が開かれた地であり、文化と歴史を堪能できます。
- 所要時間
- 1日コース
- 主な交通手段
- 徒歩
このコースでめぐるエリア
山代温泉 古総湯
明治時代の総湯を復元 山代温泉湯の曲輪のシンボル
明治時代の総湯(温泉の共同浴場)を復元した「古総湯」が山代温泉の湯の曲輪に誕生しました。
こけら葺きの屋根と二階の窓が印象的な外観、内装には当時、最先端だったステンドグラスが湯船に鮮やかな光をおとし、壁は拭き漆、タイルにはこれまた当時のままの絵柄を忠実に再現した九谷焼がほどこされています。
入浴方法も当時のままを体験していただくため、浴室にはカラン・シャワーなどの設備はなく、かけ湯をして湯船につかります。
お湯は源泉かけ流し。 山代温泉総湯との共通入浴券もあります。
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- 住所
- 加賀市山代温泉18-128
- 電話番号
- 0761-76-0144(山代温泉 総湯・古総湯)
- 営業時間
- 6:00~22:00(毎月第4水曜日は12:00~22:00)
冬季営業時間:12月~2月 7:00~21:00(閉館)
※1月1日~3日 総湯・古総湯 7:00~21:00(閉館)(総湯売店:9:00~17:00) - 休業日
- 第4水曜日午前中
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
魯山人寓居跡いろは草庵
若き魯山人の息づかいを感じる… 魯山人寓居跡 いろは草庵 金沢の文人・細野燕台の食客となった魯山人は、大正4年秋から翌年春までの約半年間、山代温泉に滞在し、菁華窯などの刻字看板を彫った。 その寓居を当時そのままに公開しているのが、「いろは草庵」である。
仕事場や書斎、囲炉裏の間が見学できるほか、土蔵を改装した展示室では作品も展示している。
山代温泉の旦那衆は、当時まだ無名であった魯山人の才能を認め見出した。 この山代温泉で魯山人は燕台の煎茶仲間でもある初代・須田菁華から陶芸の手ほどきを受ける。 以来、刻字看板制作の傍ら菁華窯に通い作陶に力を注いだ。 山代は、魯山人の才能を開花させた地ともいえるだろう。
後年この別荘をたびたび訪れた魯山人は、旦那衆と書画、骨董について語り合い、旬の食材を用いた料理を味わい、美食談義に花を咲かせたという。 晩年には、「私ハ先代菁華に教へられた」(昭和30年・金澤美術倶楽部の講演の演題)と述べている。亡くなる4年前のことである。 故郷をもたない魯山人にとって山代の地は、心許せる居心地のよい場所であったにちがいない。
- 住所
- 加賀市山代温泉18-5
- 電話番号
- 0761-77-7111
- 営業時間
- 9:00~17:00(16:30までに入館)
- 休業日
- 水曜日(祝日は開館)
年末年始 要問合せ
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
薬王院温泉寺
山代温泉のお薬師さん
今を去る事約1300年前、聖武天皇の御代、行基菩薩が、白山登錫の途上霊鳥の指授により、温泉を発見しました。
温泉守護の為、薬師如来、日光、両菩薩及び十二神將を彫刻して堂宇を建て、又白山大権現を勧請して鎮守とされたのが始まりで、往古は白山五院の随一にて、末社、別院数百坊を有し、約280年後花山法皇の勅願により、明覚上人により七堂迦藍を建立し、勅願寺として盛栄を極めたるも、戦国の世、一向の乱及び越前朝倉義景の兵火により、焼失する悲運に遭ったが、前田利治候(大聖寺藩主)により再建され現在に至っています。
薬王院五輪塔は、薬王院背後の高台にあり、11世紀のはじめに独学で悉曇学(しったんがく・梵字に関する学問)を学び多くの著書を残した明覚上人の供養塔です。鎌倉時代の建立といわれており、国指定重要文化財です。
- 住所
- 加賀市山代温泉18-40甲
- 電話番号
- 0761-76-1155
- 休業日
- 無休
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
※ランチは地元の魚や野菜を盛り込んだメニューをどうぞ。
薬王院温泉寺から徒歩約2分(約200m)
九谷焼体験ギャラリーCoCo
CoCoでは、九谷焼作家が実際に使っている道具や絵の具と同じものを使って本格的な絵付け工程を体験することができます。
また、九谷焼はもちろん、山中塗りやガラス工芸など、地元工芸作家が手がけたおシャレな作品も展示・販売しています。気軽にお立ち寄り下さい。
- 住所
- 加賀市山代温泉18-115甲1
- 電話番号
- 0761-75-7116
- 営業時間
- 9:30~17:30(絵付け体験受付は16:30まで)
- 休業日
- 木曜日 不定休あり
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
山代温泉 総湯
湯の曲輪の中心に位置する
古くから多くの文化人に愛され、九谷焼が再興された地でもある山代温泉。
赤瓦に板張りの外壁は、その歴史のある温泉街の風景にしっくり溶け込んでいます。
魯山人ゆかりの旧吉野屋旅館の門をくぐると、広々とした休憩コーナーがあり、温泉たまごや「温玉ソフトクリーム」の販売もしています。
浴室は大きく天窓がとってあり、明るく開放感にあふれています。 壁には九谷焼作家たちによる手描きタイルが彩りをそえ、足元は地元産の石張りで滑りにくく安心。
お湯は源泉100%の加水なし。(かけ流し・ろ過循環併用) 良質の温泉にゆっくりつかりながら、地元の人たちと交流するのも旅の醍醐味のひとつです。
- 住所
- 加賀市山代温泉万松園通2-1
- 電話番号
- 0761-76-0144(山代温泉総湯・古総湯)
- 営業時間
- 6:00~22:00(毎月第4水曜日は12:00~22:00)
売店は7:00~19:00
1月1日~3日 7:00~21:00(売店9:00~17:00) - 休業日
- 第4水曜日午前中
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。