加賀百万石の歴史を1日ゆっくり堪能
今日の石川に息づく伝統工芸や芸能の多くが、加賀藩政時代に取り入れられたものです。
兼六園や金沢城をはじめ、まちを丹念に歩くと、加賀の武家文化の素晴らしさにであえます。
加賀百万石の歴史を1日かけてゆっくり堪能しましょう。
- 所要時間
- 1日コース
- 主な交通手段
- バス、徒歩
このコースでめぐるエリア
前田土佐守家資料館
加賀藩の歴史と上級武士の姿を知る
五代藩主前田綱紀のころ、加賀藩成立初期からの家臣で功績のあった八家を「加賀八家」とし、家臣の中でも最高位の「年寄」に位置付けました。その一つが藩主前田家の分脈にあたる前田土佐守家です。同家ゆかりの古文書・書画・調度品など約80点を常時展示しています。
- 住所
- 金沢市片町2-10-17(長町武家屋敷界隈)
- 電話番号
- 076-233-1561
- 営業時間
- 9:30~17:00(入館は16:30まで)
- 休業日
- 毎週月曜日(祝日の場合、翌平日)、年末年始、展示替期間
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
金沢市老舗記念館
歴史ある薬屋を当時のまま再現
藩政時代からの薬種商「中屋薬舗」の建物を移築した館。1階は当時の店先を再現した「みせの間」、おえの間、書院の間、茶室があり、2階は金沢老舗百年会の協力で、各老舗に伝わる生活諸道具や町民文化に関する資料が展示されています。また、花嫁のれん、結納の加賀水引など、「婚礼模様」の数々や工芸菓子、加賀手鞠など、金沢の伝統文化に触れて頂ける企画展を開催。ミシュラン1つ星を獲得しています。
- 住所
- 金沢市長町2-2-45
- 電話番号
- 076-220-2524
- 営業時間
- 9:30~17:00(入館は16:30まで)
- 休業日
- 毎週月曜日(祝日の場合、翌平日)、年末年始、展示替期間
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
長町武家屋敷跡界隈
土塀が続く街並みがタイムスリップしたかのような気分にさせる
香林坊から歩いてすぐ、繁華街の近くとは思えないほど静かな長町界隈。加賀藩士・中級武士たちの屋敷跡が残り、黄土色の土塀、石畳の小路などが当時の面影をしのばせます。今も市民生活が営まれ、周辺には九谷焼のお店や飲食店も並びます。長町武家屋敷跡は、昔ながらの街並みの中に現代の生活が自然に溶け込み、独特の風情が漂う魅力的なエリアです。
雪から土塀を守る「こも掛け」は雪吊りとともに金沢の冬の風物詩となっています。長町を流れる大野庄用水は、古くから人々の生活を支え、今も町に趣を添えています。
屋敷を公開している「武家屋敷跡野村家」では豪華な建物と美しい庭園を楽しむことができます。「旧加賀藩士高田家跡」では修復された藩政時代の長屋門を一般公開しており、敷地内には見事な池泉回遊式庭園もあります。足軽屋敷を移築再現した「金沢市足軽資料館」では、足軽の職務や日常生活を知ることができます。「長町友禅館」では本加賀友禅の工芸品と着物が多数展示されています。
歴史や見どころをおさえつつ、効率よく巡るなら「長町武家屋敷休憩館」に常駐の無料の観光ボランティアガイド「まいどさん」がおすすめ。ガイドは団体様や特別な要望時には事前の予約が必要です。
- 住所
- 金沢市長町
- 電話番号
- 076-232-5555
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
足軽資料館
藩政時代の貴重な足軽屋敷2棟を移築再現したものです。建物の中では、足軽の職務や日常生活の解説・展示がなされています。屋根は、昔ながらの石を置いたもので、当時の雰囲気を醸し出しています。
- 住所
- 金沢市長町1-9-3
- 電話番号
- 076-263-3640
- 営業時間
- 9時30分~17時00分
- 休業日
- 年中無休(催物入替日を除く)
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
尾山神社
美しいステンドグラスがある神社
加賀藩初代藩主・前田利家公と正室お松の方を祀る神社です。見どころは国の重要文化財にも指定されている「神門」。和漢洋のそれぞれの様式が用いられた異色の門が訪れる人を惹きつけます。
「神門」の最上階にはめ込まれたステンドグラスは特に印象的で、優しい明かりが灯される夜には幻想的な雰囲気で辺りを包み込みます。現存する日本最古の避雷針もあります。
金沢駅から歩いて15分ほど、繁華街の香林坊近くにありますが、それを忘れてしまうほど静かで落ち着く空間です。種類豊富なおみくじ、珍しい狛犬なども人気です。
見どころの一つである「神苑」は「楽器の庭」とも呼ばれており、古代舞楽の楽器を模した池泉廻遊式庭園です。1954年に金沢市の指定名勝となりました。「沢渡り」によって「琵琶島」に至り、ここから「八ツ橋」、「琴橋」、「図月橋」等によって「鳳笙島」に回ることができます。楽器の形を想像しながら静かな庭を歩いてみてはいかがですか。
近江町市場にも近く、金沢城にも続いているので観光の途中に気軽に立ち寄ることができます。
- 住所
- 金沢市尾山町11-1
- 電話番号
- 076-231-7210
- 営業時間
- 8時30分~18時00分(授与所・御朱印受付時間)
9時30分~15時30分(お祓い時間) - 休業日
- 年中無休
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
金沢城公園
加賀百万石前田家の居城。歴史に思いを馳せながらのんびり散歩
国の史跡に指定され兼六園と並び石川県を代表する景観が広がる金沢城公園。
公園のシンボルともいえる「菱櫓」「五十間長屋」「橋爪門続櫓」。外観の素晴らしさはもちろんのこと、昔ながらの製法を忠実に再現した内部も必見です!
その他のエリアは入園無料。広々としてきれいに整備されている公園なので、気軽にのんびりお散歩ができます。休憩所にあるカフェでお城を眺めながらお茶をするのも素敵な時間の過ごし方。より本格的な雰囲気を味わいたいなら「玉泉院丸庭園」へ。「玉泉庵」では抹茶と季節ごとのオリジナル生菓子で呈茶を行っています。
新たに再建された「河北門」「いもり堀」「橋爪門」、国の重要文化財に指定されいる「石川門」「三十間長屋」「鶴丸倉庫」など園内は見どころがいっぱい!バラエティに富んだ石垣を巡るのも楽しみ方の一つです。
天守があった場所は、現在森となっています。建物だけではなく、豊富な動植物を見られるのもこの公園の特徴です。
「君は放課後インソムニア」とコラボしました!特集はこちら!
- 住所
- 金沢市丸の内1-1
- 電話番号
- 076-234-3800
- 営業時間
- ●3月1日~9月27日 7:00~18:00(退園時間)
●9月28日 7:00~17:00(退園時間)
●9月29日 7:00~18:00(退園時間)
●9月30日~10月15日 7:00~17:00(退園時間)
●10月16日~2月末日 8:00~17:00(退園時間)
●21時までライトアップ(夜間開園)を開催 (入園口:石川門口、鼠多門口、玉泉院丸口)
2023.4.1~9.29 夜間開園
2023.9.30~11.26 チームラボ金沢城光の祭
●外周部の石垣ライトアップは毎日22時まで
※菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門:9時00分~16時30分(最終入館16時)
※河北門・鼠多門(無料):9時00分~16時30分(最終入館16時)
※玉泉庵:9時00分~16時30分(最終入亭16時、12月29日~1月3日は休亭)
金沢城公園のライトアップ実施日については下記の関連リンクをご覧ください
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
兼六園(国指定特別名勝)
日本三名園の一つ、四季が織りなす多彩な表情
春のサクラ、初夏のカキツバタ、秋の紅葉、冬の雪吊りと、四季折々の美しさが訪れる人を魅了する兼六園。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン(ミシュラン観光版)で最高ランクの3つ星を獲得したことで、海外からの観光客にも人気のスポットです。「金沢の兼六園・水戸の偕楽園・岡山の後楽園」が日本三名園と称され、国の特別名勝に指定されています。
静かに散策を楽しみたいなら、早朝か夜間に訪れるのがおすすめ。夜に定期的に行われるライトアップは園内を幻想的な空間に演出します。
敷地は約11.4万平方メートルと広大なため、漫然と歩くよりもガイドツアーに参加した方が、見どころを逃しません。当日受付もできますが、事前予約しておけばより確実です。「徽軫灯籠」「唐崎松」「雁行橋」「霞ヶ池」「時雨亭」「夕顔亭」…まだまだある見どころを効率よくめぐることができ、歴史やいわれを知ることで兼六園の魅力が格段にアップします。
着物レンタルも充実している金沢で、日本庭園を背景に記念撮影をしてみてはいかがですか?隣接する金沢城も、兼六園同様、日本情緒たっぷりでフォトジェニックです。
(関連記事)兼六園の見どころや見頃などを開設!
- 住所
- 金沢市兼六町1
- 電話番号
- 076-234-3800
- 営業時間
- 7時00分~18時00分(3月1日~10月15日)、8時00分~17時00分(10月16日~2月末日)
※時雨亭:9時00分~16時30分(最終入亭16時00分、12月29日~1月3日は休亭) - 休業日
- 年中無休(※時雨亭除く)
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
成巽閣(国指定重要文化財)
母への思い、細やかな心配りに満ちあふれた優美な空間
加賀百万石の栄華を感じることができる成巽閣は13代藩主・前田斉泰が母・眞龍院のため、1863年兼六園に建てた隠居所です。
「謁見の間」花鳥の欄間や「松の間」小鳥の絵が描かれたオランダ渡りのギヤマンなど、小鳥や花が多くあしらわれており、建物内は女性らしく雅な雰囲気が漂います。北陸新幹線「かがやき」のグリーン車に使われている色のモチーフとなった「群青の間」、前田家にのみ許された高貴の色は必見です!
寄棟造りの2階建ての建造物で、階下は書院造り、階上は数寄屋風書院造りという2つの様式を取り入れており、国の重要文化財となっています。奥方も眺められたであろう雅な庭園は国の名勝に指定されています。
「つくしの縁」に腰掛けぼんやりと庭を眺めながら優雅な時間を過ごしてみてはいかがですか。
「所蔵品展示室」では前田家に受け継がれた雛人形をはじめ、華麗な紋様、刺繍、意匠が施された奥方たちの衣裳や調度品を見ることができます。
母への心配りを感じられる華やかで美しい奥方御殿をぜひご覧ください。
海鼠塀が続く正面入り口がありますが、兼六園からは「赤門」から入ることができます。
- 住所
- 金沢市兼六町1-2
- 電話番号
- 076-221-0580
- 営業時間
- 9時00分~17時00分(入館は16時30分まで)
- 休業日
- 毎週水曜日(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月2日
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
石川県立歴史博物館(いしかわ赤レンガミュージアム)
展示室では原始の玉作りや古代の東アジアとの交流、中世の一向一揆、近世の参勤交代、近代の美術工芸、そして現代まで続く祭礼風流など、多彩な展示コーナーを設けています。豊富な実物資料やジオラマ、大型画面での迫力ある映像などにより、石川の歴史と文化を楽しく学べる博物館です。
- 住所
- 金沢市出羽町3-1
- 電話番号
- 076-262-3236
- 営業時間
- 午前9時~午後5時(ただし、入館は午後4時30分まで)
- 休業日
- 年末年始
資料の展示替え・整理の期間(公式ホームページを参照ください)
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
国立工芸館
日本海側初の国立美術館
国立工芸館は、日本で唯一の工芸・デザイン専門の国立美術館です。
陶磁、ガラス、漆工、木竹工、染織、人形、金工など、近現代の工芸及びデザインの作品を収集・展示しています。
建物は、明治期に建てられ、国登録有形文化財である旧陸軍の第九師団司令部庁舎と金沢偕行社を移築。過去に撤去された部分や外観の色などを復元し、建設当時の姿を再現しました。
毎日、建物をライトアップしており、日中とは異なる夜間の建物の魅力が楽しめます。
- 住所
- 金沢市出羽町3-2
- 営業時間
- 9:30~17:30(入館は17:00まで)
- 休業日
- 月曜日(祝休日の場合は翌平日)、年末年始、展示替期間
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
石川県立美術館
石川を代表する美術・工芸品を展示
- 住所
- 金沢市出羽町2-1
- 電話番号
- 076-231-7580
- 営業時間
- コレクション(常設)展示室:9時30分~18時00分まで(入室は17時30分まで)
カフェ:10時00分~18時00分まで営業(営業時間は今後変更となる場合があります) - 休業日
- 無し(展示替え期間、及び年末年始は休館)
企画展示室(1階)とコレクション展示室(2階)のどちらかが閉室している場合あり。
展示替え期間について、詳しくは石川県立美術館公式ホームページを参照してください。
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。