金沢6時間+ぐるっと加賀 1泊2日
1日目を金沢、2日目は加賀の名所をじっくりとめぐります。
加賀温泉郷に泊まり、金沢と加賀の代表的なスポットをひとめぐりします。
加賀周遊バス「キャンバス」を利用します。
キャンバスは、加賀温泉駅から山代温泉・片山津温泉。山中温泉をはじめ、加賀の見どころを周遊する便利なバスです。
- 所要時間
- 1泊2日コース
- 主な交通手段
- 電車、バス
このコースでめぐるエリア
北鉄バス
「金沢駅」乗車→約10分→「南町・尾山神社」下車
または
尾山神社
美しいステンドグラスがある神社
加賀藩初代藩主・前田利家公と正室お松の方を祀る神社です。見どころは国の重要文化財にも指定されている「神門」。和漢洋のそれぞれの様式が用いられた異色の門が訪れる人を惹きつけます。
「神門」の最上階にはめ込まれたステンドグラスは特に印象的で、優しい明かりが灯される夜には幻想的な雰囲気で辺りを包み込みます。現存する日本最古の避雷針もあります。
金沢駅から歩いて15分ほど、繁華街の香林坊近くにありますが、それを忘れてしまうほど静かで落ち着く空間です。種類豊富なおみくじ、珍しい狛犬なども人気です。
見どころの一つである「神苑」は「楽器の庭」とも呼ばれており、古代舞楽の楽器を模した池泉廻遊式庭園です。1954年に金沢市の指定名勝となりました。「沢渡り」によって「琵琶島」に至り、ここから「八ツ橋」、「琴橋」、「図月橋」等によって「鳳笙島」に回ることができます。楽器の形を想像しながら静かな庭を歩いてみてはいかがですか。
近江町市場にも近く、金沢城にも続いているので観光の途中に気軽に立ち寄ることができます。
- 住所
- 金沢市尾山町11-1
- 電話番号
- 076-231-7210
- 営業時間
- 8時30分~18時00分(授与所・御朱印受付時間)
9時30分~15時30分(お祓い時間) - 休業日
- 年中無休
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
長町武家屋敷跡界隈
土塀が続く街並みがタイムスリップしたかのような気分にさせる
香林坊から歩いてすぐ、繁華街の近くとは思えないほど静かな長町界隈。加賀藩士・中級武士たちの屋敷跡が残り、黄土色の土塀、石畳の小路などが当時の面影をしのばせます。今も市民生活が営まれ、周辺には九谷焼のお店や飲食店も並びます。長町武家屋敷跡は、昔ながらの街並みの中に現代の生活が自然に溶け込み、独特の風情が漂う魅力的なエリアです。
雪から土塀を守る「こも掛け」は雪吊りとともに金沢の冬の風物詩となっています。長町を流れる大野庄用水は、古くから人々の生活を支え、今も町に趣を添えています。
屋敷を公開している「武家屋敷跡野村家」では豪華な建物と美しい庭園を楽しむことができます。「旧加賀藩士高田家跡」では修復された藩政時代の長屋門を一般公開しており、敷地内には見事な池泉回遊式庭園もあります。足軽屋敷を移築再現した「金沢市足軽資料館」では、足軽の職務や日常生活を知ることができます。「長町友禅館」では本加賀友禅の工芸品と着物が多数展示されています。
歴史や見どころをおさえつつ、効率よく巡るなら「長町武家屋敷休憩館」に常駐の無料の観光ボランティアガイド「まいどさん」がおすすめ。ガイドは団体様や特別な要望時には事前の予約が必要です。
- 住所
- 金沢市長町
- 電話番号
- 076-232-5555
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
「香林坊」乗車→約5分→「広小路」下車
または
妙立寺 / 忍者寺
敵を欺く仕掛けがそこかしこに…まるで忍者屋敷のような寺
三代藩主前田利常の命により建てられた祈願所。当時、徳川幕府と緊張状態にあった加賀藩は、幕府の襲撃という万一の場合に備えて、妙立寺に出城、砦としての役割も持たせました。
寺にある井戸の中には、金沢城に続く抜け道があるといわれており、落とし穴となる賽銭箱や、床板を外すと現れる隠し階段、掛け軸の裏にある隠し扉などのそこかしこに敵を欺くための仕掛けがたくさんあります。
茶室は刀や槍が振り回せないように天井が低くつくられています。寺の特徴ともいえる本堂屋根の突端部分に位置する望楼(物見台)からは、見張りのために遠くを見渡すことができます。
外観は2階建てですが実際には7層になっており、部屋は23、階段は29もあります。
このように多くのからくりが施されていることから、別名「忍者寺」とも呼ばれています。迷路のような内部は一度入ったら出られないといわれており、ガイドによる案内が必要です。必ず事前に予約をしてから行きましょう!
にし茶屋街にも近いのでセットで観光するのもおすすめです!
忍者寺に来たなら忍者武器ミュージアムもぜひのぞいてみてください!
- 住所
- 金沢市野町1-2-12
- 電話番号
- 076-241-0888
- 営業時間
- 9時00分~16時00分
- 休業日
- 1月1日、1月2日、法要日(詳しくは電話でお問い合わせ下さい。)
※2024年1月29日(月)~2月4日(日)堂内修理のためお休みいたします
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
にし茶屋街
芸の町・金沢を感じながら茶屋街を歩く
主計町茶屋街、ひがし茶屋街と並び金沢三茶屋街とされるにし茶屋街。
1820年に加賀藩から公許された花街の一つ、「西の廓(当時、花街は一般社会と遮断するため堀が張り巡らされ「廓」が形成され、金沢城から見た方角が「西」にあったことからこのように呼ばれた)」が現在の「にし茶屋街」です。
出格子が美しい茶屋様式の2階建ての家並みの通りを歩くと、茶屋街の一番奥に大正期の大ベストセラーとなった『地上』の作家・島田清次郎が過ごした、かつてのお茶屋「吉米楼」の跡地にその造りを再現した西茶屋資料館があります。
1階は作家・島田清次郎に関する資料展示、2階は今でもお茶屋遊びが行われているかのような金屏風や漆塗りの装飾品など豪華な茶屋の内部が再現されています。
また、大正時代に建てられた「西検番事務所(国の登録有形文化財)」は、ひがし茶屋街や主計町茶屋街とは異なり洋風な佇まいが特徴の茶屋街の事務所なので、ひがし茶屋街や主計町茶屋街の事務所の佇まいと比較してみてはいかがでしょうか。
- 住所
- 金沢市野町2丁目
- 電話番号
- 076-220-2194
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
「広小路」乗車→約5分→「広坂・21世紀美術館」下車
石川県政記念しいのき迎賓館
館内には、兼六園周辺の総合案内やギャラリーのほか、旧知事室を改装したフレンチレストランやカフェなどがあります。また、夜にライトアップする石垣を眺めるには絶好のスポットとなります。
周辺の観光・イベント情報の収集、観光や散策の途中でのご休憩やお食事など、お気軽にお越しください。
- 住所
- 金沢市広坂2丁目1番1号
- 電話番号
- 076-261-1111
- 営業時間
- 9時00分~22時00分
--入居施設--
カフェ&ブラッスリー ポール・ボキューズ
・営業時間/11:00~20:00
・休業日/11月~3月(冬期)の月曜定休、年末年始
・TEL:076-261-1162
ジャルダン ポール・ボキューズ
・営業時間/11時30分~15時00分、18時00分~22時00分
・休業日/月曜、年末年始
・TEL:076-261-1161
セレクトショップGIO
・営業時間/10時00分~18時00分
・休業日/月曜、年末年始
・TEL:076-261-1114
大学コンソーシアム石川
・窓口/9:00~17:45
・休業日/日曜・祝日、年末年始
・TEL:076-223-1633
国連大学サスティナビリティ高等研究所(UNU-IAS)
・休業日/土曜・日曜
・TEL:076-224-2266 - 休業日
- 年末年始
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
金沢21世紀美術館
公園のような美術館「まるびぃ」
誰もがいつでも立ち寄れ、様々な出会いの「場」となることを目指した現代アートの美術館。
「現代アート」と聞いて少し小難しいものを想像する人もいるかもしれません。でも、ここでは、レアンドロ・エルリッヒ作の《スイミング・プール》(通称:レアンドロのプール)をはじめ、実際に見て、触れて、感じることができる作品も多いので「公園」に遊びに来たような感覚で楽しめます。
フラッと立ち寄って作品を鑑賞しても、じっくりと作品を鑑賞しても、人それぞれの作品鑑賞スタイルを受け入れてくれる美術館がここにあります。
※レアンドロ・エルリッヒの《スイミング・プール》の地下部への入場には、事前予約が必要です。
- 住所
- 金沢市広坂1丁目2-1
- 電話番号
- 076-220-2800
- 営業時間
- 展覧会ゾーン:10時00分~18時00分(金・土曜日は20時まで)
交流ゾーン:9時00分~22時00分
- 休業日
- 展覧会ゾーン:毎週月曜日(祝休日の場合は翌平日)、年末年始
交流ゾーン:年末年始
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
兼六園(国指定特別名勝)
日本三名園の一つ、四季が織りなす多彩な表情
春のサクラ、初夏のカキツバタ、秋の紅葉、冬の雪吊りと、四季折々の美しさが訪れる人を魅了する兼六園。ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン(ミシュラン観光版)で最高ランクの3つ星を獲得したことで、海外からの観光客にも人気のスポットです。「金沢の兼六園・水戸の偕楽園・岡山の後楽園」が日本三名園と称され、国の特別名勝に指定されています。
静かに散策を楽しみたいなら、早朝か夜間に訪れるのがおすすめ。夜に定期的に行われるライトアップは園内を幻想的な空間に演出します。
敷地は約11.4万平方メートルと広大なため、漫然と歩くよりもガイドツアーに参加した方が、見どころを逃しません。当日受付もできますが、事前予約しておけばより確実です。「徽軫灯籠」「唐崎松」「雁行橋」「霞ヶ池」「時雨亭」「夕顔亭」…まだまだある見どころを効率よくめぐることができ、歴史やいわれを知ることで兼六園の魅力が格段にアップします。
着物レンタルも充実している金沢で、日本庭園を背景に記念撮影をしてみてはいかがですか?隣接する金沢城も、兼六園同様、日本情緒たっぷりでフォトジェニックです。
(関連記事)兼六園の見どころや見頃などを開設!
- 住所
- 金沢市兼六町1
- 電話番号
- 076-234-3800
- 営業時間
- 7時00分~18時00分(3月1日~10月15日)、8時00分~17時00分(10月16日~2月末日)
※時雨亭:9時00分~16時30分(最終入亭16時00分、12月29日~1月3日は休亭) - 休業日
- 年中無休(※時雨亭除く)
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
金沢城公園
加賀百万石前田家の居城。歴史に思いを馳せながらのんびり散歩
国の史跡に指定され兼六園と並び石川県を代表する景観が広がる金沢城公園。
公園のシンボルともいえる「菱櫓」「五十間長屋」「橋爪門続櫓」。外観の素晴らしさはもちろんのこと、昔ながらの製法を忠実に再現した内部も必見です!
その他のエリアは入園無料。広々としてきれいに整備されている公園なので、気軽にのんびりお散歩ができます。休憩所にあるカフェでお城を眺めながらお茶をするのも素敵な時間の過ごし方。より本格的な雰囲気を味わいたいなら「玉泉院丸庭園」へ。「玉泉庵」では抹茶と季節ごとのオリジナル生菓子で呈茶を行っています。
新たに再建された「河北門」「いもり堀」「橋爪門」、国の重要文化財に指定されいる「石川門」「三十間長屋」「鶴丸倉庫」など園内は見どころがいっぱい!バラエティに富んだ石垣を巡るのも楽しみ方の一つです。
天守があった場所は、現在森となっています。建物だけではなく、豊富な動植物を見られるのもこの公園の特徴です。
「君は放課後インソムニア」とコラボしました!特集はこちら!
- 住所
- 金沢市丸の内1-1
- 電話番号
- 076-234-3800
- 営業時間
- ●3月1日~9月27日 7:00~18:00(退園時間)
●9月28日 7:00~17:00(退園時間)
●9月29日 7:00~18:00(退園時間)
●9月30日~10月15日 7:00~17:00(退園時間)
●10月16日~2月末日 8:00~17:00(退園時間)
●21時までライトアップ(夜間開園)を開催 (入園口:石川門口、鼠多門口、玉泉院丸口)
2023.4.1~9.29 夜間開園
2023.9.30~11.26 チームラボ金沢城光の祭
●外周部の石垣ライトアップは毎日22時まで
※菱櫓・五十間長屋・橋爪門続櫓・橋爪門:9時00分~16時30分(最終入館16時)
※河北門・鼠多門(無料):9時00分~16時30分(最終入館16時)
※玉泉庵:9時00分~16時30分(最終入亭16時、12月29日~1月3日は休亭)
金沢城公園のライトアップ実施日については下記の関連リンクをご覧ください
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
「兼六園下・金沢城」乗車→約3分→「橋場町」下車
ひがし茶屋街
城下町金沢を満喫するならここ!素敵なカフェやショップがずらり。
金沢を代表する観光地の一つ「ひがし茶屋街」。美しい出格子と石畳が続く古い街並みは国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されています。
和菓子、伝統工芸品、雑貨などを扱うお店やカフェが充実しており、風情ある街並みの中でショッピングや食事を楽しむことができます。昔ながらの茶屋街には和装がぴったり、着物のレンタルを利用して街歩きを楽しむのも素敵です。
江戸時代そのままの建物が残る、国指定重要文化財の「志摩」では昔ながらのお茶屋を見学でき、当時の三味線なども展示されています。庭を眺めながらお抹茶をいただくこともできます。
金沢で一番大きいお茶屋建築の「懐華樓」は、現在も一見さんお断りで「一客一亭」のお座敷があげられていますが、昼は一般にも公開されており、金箔で織られた畳の茶室や輪島塗の階段、加賀友禅などを鑑賞できます。お茶屋遊びが体験できる「艶遊会」が開催される日も。1階には金箔を一枚使った黄金くずきりなどの甘味を楽しめるカフェやオリジナル商品を販売するショップ「蔵」も併設しています。
- 住所
- 金沢市東山
- 電話番号
- 076-232-5555
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
または
近江町市場
人でにぎわう市場は金沢市民の台所
古くより繁華街として栄えた武蔵ヶ辻にある近江町市場は、1721年から加賀藩前田家の御膳所として、また市民の台所としてもにぎわい、約300年間、金沢の人々の生活を支えてきました。
狭い小路を挟んで並ぶ約170店の店先で、日本海の新鮮な魚介や地元産の野菜、果物を中心に、漬け物、菓子類、生花、衣類など、さまざまな商品が威勢の良いやりとりの中で売り買いされ、市場はいつも活気に満ち溢れています。
新鮮な魚介類やコロッケをはじめとする揚げ物など、店頭ですぐに食べることができるお店もあります。海鮮丼などの人気のお店は行列ができることも。早い時間に行くのがおすすめです。
市場の一角にある「近江町いちば館」は1階の青果や鮮魚、2階の飲食店街をはじめドラッグストアや日用品まで揃う複合施設で、「金沢市近江町交流プラザ」なども入っています。
金沢市民の台所で地元の人との交流を楽しんでみてはいかがですか?
- 住所
- 金沢市上近江町50
- 電話番号
- 076-231-1462
- 営業時間
- 店舗によって異なる(物販の店は概ね9時~17時、飲食店は概ね11時~17時の営業が多いが、飲食店では早朝7時から営業する店や21時頃まで営業する店もある)
- 休業日
- 店舗により異なる(中央市場休市の水曜日と日曜日に休む店が一部ある)
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
山中温泉
松尾芭蕉も愛した渓谷の温泉地・山中
今から1300年前に奈良時代の高僧・行基がこの地で温泉を発見したことに始まる山中温泉。
俳聖・松尾芭蕉が日本各地を旅した奥の細道の途中、元禄2年7月27日に山中温泉を訪れ、9日間滞在したといわれいます。その滞在期間に、温泉につかり、風光明媚な景色を楽しむ中で生まれたのが、「山中や菊は手折らじ湯の匂ひ」の句を詠み、山中の湯を、有馬・草津と並ぶ「扶桑の三名湯」と讃えたと言われています。
- 住所
- 加賀市山中温泉
- 電話番号
- 0761-78-0330
- 休業日
- なし
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
2日目スタート。徒歩で移動
山中節と温泉の館 山中座
温泉情緒漂う山中芸妓による「唄」と「舞」を山中塗やろくろ挽き技術の粋を集めた内装が引き立てる
山中温泉の中心地にある総湯「菊の湯女湯」と併設された館です。
ロビーの天井や柱、欄間、階段の手すりなど、あらゆる所に山中塗やろくろ挽き技術の粋が見て取れます。
土日、祝日の15時30分から1時間は、山中芸妓による郷土芸能「山中節」を中心とした「山中節四季の舞」が楽しめます。温泉情緒漂う、優雅な「唄」と「舞」を満喫してはいかがでしょうか。
- 住所
- 加賀市山中温泉薬師町ム1
- 電話番号
- 0761-78-5523
- 営業時間
- 8時30分~22時00分、冬季のみ8時30分~20時
(第2・4火曜日は8時30分~17時30分)
- 休業日
- 年中無休
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
魯山人寓居跡いろは草庵
若き魯山人の息づかいを感じる… 魯山人寓居跡 いろは草庵 金沢の文人・細野燕台の食客となった魯山人は、大正4年秋から翌年春までの約半年間、山代温泉に滞在し、菁華窯などの刻字看板を彫った。 その寓居を当時そのままに公開しているのが、「いろは草庵」である。
仕事場や書斎、囲炉裏の間が見学できるほか、土蔵を改装した展示室では作品も展示している。
山代温泉の旦那衆は、当時まだ無名であった魯山人の才能を認め見出した。 この山代温泉で魯山人は燕台の煎茶仲間でもある初代・須田菁華から陶芸の手ほどきを受ける。 以来、刻字看板制作の傍ら菁華窯に通い作陶に力を注いだ。 山代は、魯山人の才能を開花させた地ともいえるだろう。
後年この別荘をたびたび訪れた魯山人は、旦那衆と書画、骨董について語り合い、旬の食材を用いた料理を味わい、美食談義に花を咲かせたという。 晩年には、「私ハ先代菁華に教へられた」(昭和30年・金澤美術倶楽部の講演の演題)と述べている。亡くなる4年前のことである。 故郷をもたない魯山人にとって山代の地は、心許せる居心地のよい場所であったにちがいない。
- 住所
- 加賀市山代温泉18-5
- 電話番号
- 0761-77-7111
- 営業時間
- 9:00~17:00(16:30までに入館)
- 休業日
- 水曜日(祝日は開館)
年末年始 要問合せ
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
山代温泉 古総湯
明治時代の総湯を復元 山代温泉湯の曲輪のシンボル
明治時代の総湯(温泉の共同浴場)を復元した「古総湯」が山代温泉の湯の曲輪に誕生しました。
こけら葺きの屋根と二階の窓が印象的な外観、内装には当時、最先端だったステンドグラスが湯船に鮮やかな光をおとし、壁は拭き漆、タイルにはこれまた当時のままの絵柄を忠実に再現した九谷焼がほどこされています。
入浴方法も当時のままを体験していただくため、浴室にはカラン・シャワーなどの設備はなく、かけ湯をして湯船につかります。
お湯は源泉かけ流し。 山代温泉総湯との共通入浴券もあります。
★あわせて読みたい
- 住所
- 加賀市山代温泉18-128
- 電話番号
- 0761-76-0144(山代温泉 総湯・古総湯)
- 営業時間
- 6:00~22:00(毎月第4水曜日は12:00~22:00)
冬季営業時間:12月~2月 7:00~21:00(閉館)
※1月1日~3日 総湯・古総湯 7:00~20:00(閉館)(総湯売店:9:00~17:00) - 休業日
- 第4水曜日午前中
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
那谷寺
雄大な自然に包まれて新しい自分に生まれ変わる
「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で1つ星の認定を受けた那谷寺。境内には国の指定名勝で山水画のような「奇岩遊仙境」をはじめ、「本堂」、「三重塔」、「護摩堂」、「鐘楼」、「書院」および「庫裡庭園」といった重要文化財があり、見ごたえがあります。那谷寺は「白山」を崇拝し、自然に敬意をはらう「自然智」の教えを今に伝える白山振興の寺です。717年に泰澄によって開創されました。中世末期の一向一揆ですっかり荒廃してしまいましたが、江戸時代に加賀藩3代藩主前田利常が復興しました。
- 住所
- 小松市那谷町ユ122
- 電話番号
- 0761-65-2111
- 営業時間
- 9:15~16:00
- 休業日
- なし
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
車で約10分
石川県九谷焼美術館
石川県九谷焼美術館は、白山を望む加賀平野の南端にあります。青手の間、色絵五彩の間、赤絵金襴の間等、雰囲気の異なった展示空間を持ち、江戸時代初期の彩色磁器「古九谷」をはじめとして、およそ360年にわたる九谷焼の名品を展示しております。
古九谷の杜親水公園から、館内のミニ庭園まで、一貫性を持たせて庭園美術館として楽しむことができます。
※展示入替のため臨時休館日があります。ご注意ください
- 住所
- 加賀市大聖寺地方町1-10-13
- 電話番号
- 0761-72-7466
- 営業時間
- 9時00分~17時00分(入館は16時30分まで)
- 休業日
- 毎週月曜日(祝日は開館) ※展示入替のための臨時休館日あり
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
加賀市鴨池観察館
片野鴨池は、日本有数のガン・カモ類の越冬地で、約10haのラムサール条約登録湿地です。
冬季には数千羽の水鳥が集まり、夏季には多くの小鳥たちが周辺の林で子育てをします。 11月から2月にかけてが水鳥たちの最盛期。目の前で野生の暮らしを観察できます。
- 住所
- 加賀市片野町子2-1
- 電話番号
- 0761-72-2200
- 営業時間
- 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休業日
- 無休(臨時休館日あり)
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
加賀橋立 北前船主集落
日本一の富豪村とも呼ばれました
江戸後期から明治中期にかけて活躍した北前船の船主や船頭が多く居住した集落。
2005(平成17)年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
往時の様子を伝える船主屋敷が起伏に富む地形に展開。船主屋敷の主屋は切妻妻入で、屋根は赤茶色の瓦葺きです。外壁には船板を張っています。
屋敷地を取り囲むように板塀や土蔵が配され、石垣や敷石には淡緑青色の笏谷石が使われています。
- 住所
- 加賀市橋立町
- 電話番号
- 0761-72-7888
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
尼御前岬
源義経が、兄頼朝に追われ北陸路を奥州に落ちのびる際に同行していた尼御前が、これから先の旅路で足手まといになるのを憂えて身を投げたという伝説が残る岬。現在は峠として突き出ている部分は淡緑灰色~灰白色を呈する軽石凝灰岩の台地で、美しい松林と海岸草地に遊歩道が完備されています。この岬から北に続く千崎、塩浜の海岸は高さ5~10mの海蝕崖が発達し雄大な景観を示しています。
- 住所
- 加賀市美岬町
- 電話番号
- 0761-72-7892
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
JR金沢駅 (鼓門・もてなしドーム)
旅のはじまりは日本が世界に誇る美しい駅から
金沢の玄関口である金沢駅はフォトジェニックなスポットがいっぱい!到着したらカメラのご準備を。訪れる人に差し出す雨傘をイメージし、おもてなしの心を表わしたガラスの建造物「もてなしドーム」、さらにその正面には金沢の新たなシンボルとなった「鼓門」が構えます。
近代的なデザインのもてなしドームは昼には降り注ぐ日の光とともに、夜にはライトアップされた姿で人々を魅了します。「鼓門」のモチーフとなったのは金沢で昔から盛んだった能の鼓。プロジェクションマッピングが行われることもあります。
こうした魅力から金沢駅はアメリカの旅行雑誌『トラベル&レジャー』web版にて「世界で最も美しい駅」の一つに選ばれました。
新幹線ホームの柱には最高級の金箔が、通路には加賀友禅や和紙の柱を見ることができます。他にも九谷焼、輪島塗、山中漆器など加賀百万石の伝統工芸が駅のいたるところに。美術館のような楽しみ方ができるのも金沢駅の魅力です。
レストランやカフェ、おみやげ屋さんなどがある駅ビル金沢百番街はとても便利!お菓子から伝統工芸品まで豊富な品ぞろえで、電車や新幹線の待ち時間を利用して食事や買い物ができます。
- 住所
- 金沢市木ノ新保町1番1号
- 電話番号
- 076-232-5555
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。