加賀の名建築をめぐる旅
白く目映い霊峰を遠くに眺め、4つの温泉地を抱く加賀。百万石の文化の香りをのぞかせながら、癒しでもてなし、モノづくりの文化を育んできた。
それぞれに異なる魅力を放つ温泉街は、その温泉情緒の中にモダンな建築も取り込みながら、新しさと歴史情緒を調和させる。
総湯めぐりをするだけで、一つの建築旅と言っていい。
- 所要時間
- 1日コース
- 主な交通手段
- 車
このコースでめぐるエリア
車(約5分、約3km)
石川県小松市團十郎芸術劇場うらら
芸能と芸術の感動空間
小松市には、能や歌舞伎で有名な勧進帳の舞台となった「安宅の関」があります。また、お旅まつりでの曳山子供歌舞伎や日本こども歌舞伎まつりなど、市民の間でも歌舞伎が盛んに行なわれております。こうした地域の伝統芸能を育む中、小松市で本格的な歌舞伎を上演できるホールをと実現したのが「石川県小松市團十郎芸術劇場うらら」です。
「うらら」は、「市民一人ひとりが明るく元気に、笑顔あふれるうららかな小松市になることを願って」という思いが込められています。
また、「うらら」は小松の方言では「わたしたち」を意味します。
- 住所
- 小松市土居原町710番地
- 電話番号
- 0761-20-5500
- 営業時間
- 9:00~18:00
- 休業日
- 水曜日
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
小松市立本陣記念美術館
日本美術に会える美術館
本陣甚一コレクションであった日本画・陶磁器を主に、漆芸、金工、油彩画の1000点以上を所蔵する、黒川紀章設計の美術館
- 住所
- 小松市丸の内公園町19
- 電話番号
- 0761-22-3384
- 営業時間
- 9:00~17:00(入館は16:30まで)
- 休業日
- 月曜日(祝日除く)、祝日の翌日(土、日除く)、展示替中、年末年始
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
KAM能美市九谷焼美術館|浅蔵五十吉記念館|
能美市出身で県内の陶芸家として初の日本藝術院会員であり、文化勲章を受章した、二代浅蔵五十吉の代表作品を展示しています。
建築は池原義郎設計。全国公共建築百選に選ばれ、建築業協会賞を受賞しています。
- 住所
- 能美市泉台町南1
- 電話番号
- 0761-58-6789
- 営業時間
- 9時00分~17時00分(入館は16時30分まで)
- 休業日
- 毎週月曜日(祝日の場合は翌日),12月29日~1月3日
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
那谷寺
雄大な自然に包まれて新しい自分に生まれ変わる
「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で1つ星の認定を受けた那谷寺。境内には国の指定名勝で山水画のような「奇岩遊仙境」をはじめ、「本堂」、「三重塔」、「護摩堂」、「鐘楼」、「書院」および「庫裡庭園」といった重要文化財があり、見ごたえがあります。那谷寺は「白山」を崇拝し、自然に敬意をはらう「自然智」の教えを今に伝える白山振興の寺です。717年に泰澄によって開創されました。中世末期の一向一揆ですっかり荒廃してしまいましたが、江戸時代に加賀藩3代藩主前田利常が復興しました。
- 住所
- 小松市那谷町ユ122
- 電話番号
- 0761-65-2111
- 営業時間
- 9:15~16:00
- 休業日
- なし
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
加賀東谷地区
国の重要伝統的建造物群保存地区
加賀市南東部の山間部に位置し、大日山を源とする動橋川と杉ノ水川の上流域に点在する荒谷町、今立町、大土町、杉水町の4つの集落で構成されています。
これらの集落は、藩政期より製炭業で栄えました。明治前期から昭和30年代までに建てられた、赤瓦の屋根に煙出しを設けた農家が、周辺の田畑や豊かな自然環境とともに残り、山林に包まれた静かで美しい山村の風景を保っています。
こうした文化財的価値が認められ、2011(平成23)年に国の重要伝統的建造物群保存地区に指定されました。
- 住所
- 加賀市山中温泉大土町 ほか
- 電話番号
- 0761-72-7888
- 営業時間
- 冬季は見学困難(積雪のため)
- 休業日
- なし
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
加賀橋立 北前船主集落
日本一の富豪村とも呼ばれました
江戸後期から明治中期にかけて活躍した北前船の船主や船頭が多く居住した集落。
2005(平成17)年に国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。
往時の様子を伝える船主屋敷が起伏に富む地形に展開。船主屋敷の主屋は切妻妻入で、屋根は赤茶色の瓦葺きです。外壁には船板を張っています。
屋敷地を取り囲むように板塀や土蔵が配され、石垣や敷石には淡緑青色の笏谷石が使われています。
- 住所
- 加賀市橋立町
- 電話番号
- 0761-72-7888
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
北前船の里資料館
日本遺産「北前船」の歴史や文化を学ぶ
日本海のロマン漂う船主の邸です。藩政期から明治中期頃まで瀬戸内、日本海、北海道を舞台に活躍した「北前船」に関するさまざまな資料を展示公開しています。
館内には航海用具や船箪笥、20分の1の船模型をはじめ、多くの資料が展示されています。
建物は橋立の北前船主・酒谷長兵衛が1877(明治10)年に建てたもので、最高級の建材を使った建物から、船主の豪勢な暮らしぶりをうかがい知ることができます。
2017年4月には、「北前船」をテーマとしたストーリー「荒波を越えた男たちの夢が紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」が日本遺産に認定されました。
- 住所
- 加賀市橋立町イ乙1-1
- 電話番号
- 0761-75-1250
- 営業時間
- 9時00分~17時00分(入館は16時30分まで)
- 休業日
- 年中無休
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
中谷宇吉郎 雪の科学館
雪や氷の不思議な世界を楽しみませんか?
「雪は天から送られた手紙である」この詩情あふれる言葉をのこした雪博士、中谷宇吉郎(1900-1962)は加賀市片山津温泉の出身です。世界で初めて人工的に雪の結晶を作りだし、雪や氷の研究に先駆的な業績をあげました。また、日常身辺の話題から科学の解説まで幅広いテーマで随筆を執筆し、科学映画の草分けでもあり、絵画など幅広い趣味の持ち主でもありました。「中谷宇吉郎雪の科学館」は博士の業績やひととなりを紹介し、実験・映像などをとおして雪や氷の不思議を楽しめます。六角の塔が立ち並ぶユニークな建物は、磯崎新氏の設計。柴山潟越しに白山を望むティールームも併設しており、グリーンランドの石を敷いた中庭には人工霧がたちこめています。
※ 現在2階からの入口は閉鎖となってます(1階の入口からお入りください)
詳細については公式サイトをご覧ください
- 住所
- 加賀市潮津町イ106
- 電話番号
- 0761-75-3323
- 営業時間
- 9時00分~17時00分(入館は16時30分まで)
- 休業日
- 水曜日(祝日は開館)・年末年始についてはお問い合わせ下さい
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
片山津温泉 総湯
目を引くガラス張りの建築は谷口吉生氏の設計
平成24年4月21日、片山津温泉に新しい総湯がオープンしました。 世界的建築家 谷口吉生氏の設計で、外観はそのほとんどがガラス張り。
柴山潟、空、森など周辺の自然に溶 け込み、建物からは雄大な白山連峰を背景とした美しい柴山潟の眺望が楽しめます。 窓から水平線のように広がる柴山潟の湖面と浴槽が一体化し、さながら柴山潟に浸かっているような感覚を覚える解放感漂う「潟の湯」と、緑広がる優しい森の景色に安らぎを感じることのできる癒しの空間「森の湯」の2つの浴室があり、定期的に男女を入れ替えてご利用いただきます。
2階の「まちカフェ」では、地元食材を使った旬の料理やデザートが楽しめ、屋外テラスからは柴山潟や温泉街が一望できます。
また、1階の売店では、温泉たまご(湯の花たまご)を販売しております。(バラ90円、6個入り600円、10個入り1,000円、15個入り1,500円) 味は片山津温泉の湯同様、濃い塩分が決め手になった非常に味わい深い美味しいたまごです。
- 住所
- 加賀市片山津温泉乙65-2
- 電話番号
- 0761-74-0550
- 営業時間
- 6:00~22:00(まちカフェは11:00~16:00)
- 休業日
- なし(臨時休業日あり 片山津温泉総湯公式ホームページをご確認ください)
まちカフェは木曜定休日
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。