白山で美しい風景と出会う旅
富士山、立山と共に日本三名山のひとつに数えられ、古くから霊山信仰の聖地として仰がれてきた白山。
そんな白山に抱かれた暮らしの中から、独自の風土と美意識が生まれ、たとえば重伝建地区に認定された白峰地区などにあらわれています。
大梯子を屋根に指しかけた独特の景観は、霊峰白山の見事な自然と融合し、建築ファンのみならず多くの旅人の心を和ます特別な空間としてますます注目を集めています。
- 所要時間
- 1日コース
- 主な交通手段
- 車
このコースでめぐるエリア
車で約15分(約7km)
重要文化財 喜多家住宅
喜多家はもとは高崎姓を名乗った越前武士で、江戸中期に禄を離れ加賀に移住しました。その後野々市で灯油の製造販売を生業とし、屋号を油屋といい幕末からは酒造業を営んだ旧家です。
1891(明治24)年野々市の大火で罹災し、現住居の新築にあたって金沢市材木町の醤油屋の主屋を買い求め移転、同年11月に完成しました。
この住宅は、通りに面して間口7間半もある大型町家で、奥行き7間にわたって2階を設けています。移築の際に、座敷周りが整備されたほかは移築前の旧態を各部によく残しています。
構造手法から推測すると19世紀中ごろに造られたようです。平面は通り土間式で、土間沿いは前面に板敷きの帖場(みせ)、奥に5間通しの広い「おえ」があります。土間境は間仕切りを作らず、上がり框(かまち)だけで開放的になり、広い空間を演出しています。
この部分はまた2階が設けられず吹き抜けになるので、縦横に架けられた大梁や梁行に架かる二重梁、三重梁、その間に2段に貫が通る小屋束などの構造が仰ぎ見られ、意匠的にも洗練されています。
通りに面した外観は、細い縦格子や庇(ひさし)の「さがり」、二階の妻にみられる腕木に支えられた袖壁など、加賀の町家の典型的なものであり、また建物自体も上質で、石川県で遺存する町家の中では年代も古い貴重なものです。
なお、道具倉は明治に罹災し改築を受けており、主屋と違って移築したものではありませんが、町家の外観を示す一要素であり、併せて指定保存が図られました。
- 住所
- 野々市市本町3-8-11
- 電話番号
- 076-248-1160
- 営業時間
- 9時00分~17時00分
- 休業日
- 月曜日・年末年始
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
石川県ふれあい昆虫館
日本海側初の本格的な昆虫館
鶴来の豊かな自然を生かした日本海側で初の本格的な昆虫館。
世界中の昆虫が多数展示されていて、子供たちが大好きな昆虫の生態を間近で観察することができます。
一年中常夏の「チョウの園」には千匹ものチョウが飛び交っています。
また、「石川県の昆虫」「世界の昆虫」などの展示コーナーや、生きたままの昆虫を見ることができる「むしむしハウス」など、見たこともない昆虫たちでいっぱいです。
季節に合わせたユニークな企画展も随時開催!
毎月19日の「県民育児の日」は、家族で利用されると中学生以下のお子様は入館が無料となります。
- 住所
- 白山市八幡町戌3
- 電話番号
- 076-272-3417
- 営業時間
- 9時30分~17時00分(11月~3月 9時30分~16時30分)
※入館は閉館時間の30分前までです - 休業日
- 毎週火曜日
・年末年始(12月29日~1月1日)
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
白山比咩神社
全国に3千社もある白山神社の総本宮
日本三名山の一つに数えられる白山(はくさん)は「白き神々の座」として古くから都人たちのあこがれの山でした。その白山を神体山とする白山比咩神社は、全国に約3千社もある白山神社の総本宮で、地元では「しらやまさん」とよばれ親しまれています。
御祭神・白山比咩大神(しらやまひめのおおかみ)は、またの名を菊理媛神(くくりひめのかみ)といい、ご縁を「くくる」神といわれます。樹齢千年といわれる杉やあすなろがそびえる表参道や境内には、荘厳な雰囲気がただよいます。
毎月1日は「おついたちまいり」の参拝者でにぎわいます。
また宝物館には重要文化財をはじめ多くの文化財が保存されています。
- 住所
- 白山市三宮町ニ105-1
- 電話番号
- 076-272-0680
- 営業時間
- 宝物館/9:00~16:00(11月 9:30~15:30)
- 休業日
- 宝物館/12月~3月
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
石川県農林総合研究センター 林業試験場(樹木公園)
全国的にも有数の規模を誇るサクラとツバキは必見!
手取川の本流を見下ろす高台にある県林業試験場の構内にあり、約27ヘクタールの敷地に約800種、15,000本を超える樹木が植えられており、なかでもサクラは約130品種・約900本、ツバキは約140品種・850本と多く、全国的にも有数の規模となっています。
公園に併設する林業試験場展示館には、昔から使われていた林業用具や樹木標本、動物、野鳥標本、古文書、文献類、石川県の林業の現況を示すパネル、写真などが展示公開され、「第66回全国植樹祭」(平成27年5月開催)の感動を末永く記憶にとどめ、県民参加の森づくりを更に進展させるため、式典備品(陛下御使用御机、両陛下御使用のお手播き種箱、御鍬、御種入れ枡、お絞り受け)の展示コーナーも設置されています。
公園内は、季節ごとに移り変わる野生植物やキノコ、そして野鳥やカモシカ、リスなどの動物を見ることできることから多くの方が訪れる憩いの場所となっています。
- 住所
- 白山市三宮町ホ1
- 電話番号
- 076-272-0673
- 営業時間
- 8時30分~17時00分
(展示館は9時30分~16時30分) - 休業日
- 年中無休
(展示館は冬季閉鎖)
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
白峰重要伝統的建造物群保存地区
日本屈指の豪雪地帯において、独自の建築様式が残る地区です。平成24年に文化庁より重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に選定されました。
黄土色の大壁と縦長窓が特徴の大庄屋・山岸家をはじめ、土蔵造りを基本とする独特の建築様式を残す民家が軒を連ねています。
- 住所
- 白山市白峰
- 電話番号
- 076-259-2721
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
石川県立白山ろく民俗資料館
白山ろくの昔の家屋を移築して展示
白山ろく民俗資料館は、重要伝統的建造物群保存地区(重伝建)に指定されている白峰地区にあり、白山麓に住んだ人たちの生活を再現する野外展示施設です。昔の家屋6軒をそのまま移築してあります。すべて文化財として指定を受けた貴重な文化遺産です(国指定重要文化財2棟・県指定文化財4棟)。
6棟すべての民家の中に入って見学することができます。火の入ったイロリのまわりで、湯茶と昔ながらのおやつ「カマシイリコ」を召し上がることも可能です。
また、わら細工体験や藍染め体験、カヤ刈り体験、トチ餅つき体験なども折々に行われます。
冬期は休館しますが、事前に予約があれば開館します。
- 住所
- 白山市白峰リ30
- 電話番号
- 076-259-2665
- 営業時間
- 9:00~16:30(入場は16:00まで)
- 休業日
- 毎週木曜(祝日の場合は翌日)、冬期(12月11日~3月9日)
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。
JR金沢駅 (鼓門・もてなしドーム)
旅のはじまりは日本が世界に誇る美しい駅から
金沢の玄関口である金沢駅はフォトジェニックなスポットがいっぱい!到着したらカメラのご準備を。訪れる人に差し出す雨傘をイメージし、おもてなしの心を表わしたガラスの建造物「もてなしドーム」、さらにその正面には金沢の新たなシンボルとなった「鼓門」が構えます。
近代的なデザインのもてなしドームは昼には降り注ぐ日の光とともに、夜にはライトアップされた姿で人々を魅了します。「鼓門」のモチーフとなったのは金沢で昔から盛んだった能の鼓。プロジェクションマッピングが行われることもあります。
こうした魅力から金沢駅はアメリカの旅行雑誌『トラベル&レジャー』web版にて「世界で最も美しい駅」の一つに選ばれました。
新幹線ホームの柱には最高級の金箔が、通路には加賀友禅や和紙の柱を見ることができます。他にも九谷焼、輪島塗、山中漆器など加賀百万石の伝統工芸が駅のいたるところに。美術館のような楽しみ方ができるのも金沢駅の魅力です。
レストランやカフェ、おみやげ屋さんなどがある駅ビル金沢百番街はとても便利!お菓子から伝統工芸品まで豊富な品ぞろえで、電車や新幹線の待ち時間を利用して食事や買い物ができます。
- 住所
- 金沢市木ノ新保町1番1号
- 電話番号
- 076-232-5555
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。