【復興応援】能登のおすすめお土産7選|取扱店もまとめました
令和6年能登半島地震から9ヶ月余りが経ちました。
能登の復興はまだまだこれからです。
復興に向けた長い道のりを、末長く一緒に応援していただける仲間が増えたら良いなという想いから、より多くの方に能登の魅力を知っていただけるよう、こちらの記事では能登の特産品をご紹介したいと思います。
はじめに
2024年元旦に発生した令和6年能登半島地震。
そして、特に震災の影響が大きかった奥能登地域を中心に発生した9月の豪雨。
復興の兆しが見え始めた中でのさらなる被害。
物理的な影響と共に、地元の方々の心への影響が大きく懸念されています。
震災直後から石川県では「能登のために、石川のために 応援消費おねがいプロジェクト」を開始して、#買って応援、#食べて応援、#飲んで応援、#旅して応援などのスローガンを掲げています。
どんな形でも、ひとりひとり出来ることから、ですね。
輪島塗
輪島市の伝統工芸、輪島塗。日本三大漆器と称され、国の重要無形文化財にも指定されています。職人さんの手作業により120を超える総手数で丁寧に作り上げられ、完成までに1年以上要することもあります。
輪島塗の特徴をひと言で表すと「堅牢優美(けんろうゆび)」。その塗りや装飾の「美しさ」もさることながら、輪島市内でしかとれない「輪島地の粉」という珪藻土を加工したものを下地に使用することで、「丈夫さ」も兼ね備えています。何世代に渡って修理をしながら使い続けられる、一生物以上の価値を備えた漆器です。
輪島市といえば、1月の震災で最も大きな被害が出たエリアのひとつでもあります。
約8割の輪島塗の工房が深刻な被害を受けたとも言われています。それでも、業界関係者は「輪島塗を絶やしてはならない」と復興を模索しています。輪島塗は決して安価な物ではありませんが、時代の移り変わりにも負けじと、職人さんたちが確固としたモノづくりを継承してきてくださった、石川県が誇る伝統工芸品です。この機会に手に取り、何世代も楽しんでいただけたらと思います。
《地元ライターおすすめ》輪島塗が買えるお店
・石川県観光物産館
(創作漆器わこう、能作漆器店、石田漆器店、他)
・金沢百番街
(創作漆器わこう、能作漆器店、石田漆器店、他)
https://www.100bangai.co.jp/floor/
・MIHON-ICHI KANAZAWA
https://www.instagram.com/mihonichi_kanazawa/
※震災の影響で入荷の見通しが立たず、品薄になっている商品がある場合もございます。
能登の日本酒
能登の日本酒を語る上で欠かせない存在、それは「能登杜氏」。日本各地の杜氏集団の中でも能登杜氏は「日本四大杜氏」に数えられ、その高い技術は今も脈々と受け継がれています。能登杜氏の醸すお酒は「濃厚で華やか」と評され、濃くてお米の味がしっかりすると言われています。
能登の気候風土や豊かな食文化に育まれ、そして、「能登はやさしや土までも」と称される、純粋で粘り強い能登の人情が表れた、そんなお酒を是非お試しください。
“#能登の酒を止めるな”
能登の被災した酒蔵と全国の協力蔵との共同醸造プロジェクト「#能登の酒を止めるな」をご紹介させてください。
クラウドファンディングMakuakeのプラットフォームを通じて応援できます。
詳しい内容は、是非公式HPとMakuakeのページをご覧ください。
読めば読むほど、現実的に酒蔵経営を続けていくための持続可能な方法を、過去の事例から学び、未来に繋げていく方法として一生懸命考え抜かれたプロジェクトだなと思います。
現在は第1弾、第2弾が達成し、第3弾に向けて準備をされています。
第2弾では、数馬酒造さんが5月に自社での酒造りを再開されたことが報告され、プロジェクト進行中に蔵各々の状況に応じて臨機応変に形を変えていかれる姿も素晴らしいと思いました。
《地元ライターおすすめ》#能登の酒を止めるなの日本酒が買えるお店
・酒の大沢(近江町市場)
・ カガヤ酒店(彦三)
・酒前線きたなか(竪町)
https://sakekita.com/about_kitanaka.html
※数量限定のため、完売している場合もございます。
※プロジェクト以外の能登の酒蔵さんのお酒も豊富に取り揃えられています。是非そちらも併せてお楽しみください。
能登のワイン
能登には、ワイナリーが2軒あります。穴水町の「能登ワイン」さんと輪島市の「ハイディワイナリー」さん。どちらもこだわりの製法でワインを醸されていますが、能登のワインの特徴と言えば、海の近くで海風にあたりながら、ミネラル豊富な土壌から作られる地元のぶどうを使っていることかと思います。和食にも合う、爽やかな味わいです。
詳しい内容は、こちらのブログをご参照ください。
過去のブログ記事
能登のワインの魅力をしり、奥能登テロワールを感じよう
※このブログは2022年3月時点の情報です。
能登ならではのおいしいものといえば、魚にお肉に野菜に発酵食品……と次々に思い浮かびます。
忘れてならないのがワイン!
こちらのブログでは、能登のワイナリー「ハイディワイナリー」さんと「能登ワイン」さん2カ所をめぐりその魅力をお伝えしています。
《地元ライターおすすめ》能登のワインが買えるお店
【能登ワイン】
・宮下酒店
https://gochiso.biz/SHOP/103218/984668/list.html
・にしむら酒販
https://www.nishimura-syuhan.com/sake/?cat=3
・金沢エムザ 和洋酒売り場
https://www.kmza.jp/mz_shop/?_sft_mz_cat=cat01
【ハイディワイナリー】
・リカーワールド華(金沢クロスゲート内)
いしる・いしり
いしる・いしりとは能登で古くから造られている伝統的な発酵調味料で、日本三大魚醤のひとつでもあります。魚介類を内臓ごと塩漬けにして数年漬け込み、樽の中で発酵・熟成させて造られます。
いしるは主に鰯などの青魚、いしりはイカを原材料としています。
独特の香りと、魚介の旨みをたっぷり含んだ調味料は、お料理にちょい足しすることでワンランク上の味わいを引き出してくれます。
《地元ライターおすすめ》いしる・いしりが買えるお店
・能登食祭市場
・保存食専門店ストック
https://www.stoock.jp/item/seasoning/
・ヤマト醤油味噌
(ヤマト・糀パーク、金沢百番街店)
https://shop.yamato-soysauce-miso.co.jp/fs/yamato/c/r-ishiru/
ライターおすすめのはコレ!
数あるいしる・いしり商品の中から、個人的にオススメするのは「能登イタリアンと発酵食の宿ふらっと」さんが手造りされている「ふらっとのいしり」です。イカの濃厚な香りとフルーティな旨みで、食材そのものの味わいを引き立ててくれます。
話が逸れてしまうのですが、ふらっとさんの「ゆうなんば」もとってもオススメです!自家製の無農薬ゆずと珠洲の天然塩と国産唐辛子を使って漬け込んだ柚子胡椒なのですが、香りが芳醇で、お刺身を食べる時にお醤油に溶かして使うのがうちの定番です。
竹内のみそまんじゅう
「竹内のみそまんじゅう♪田鶴浜のみそまんじゅう♪」
石川県民だったら、この文字をリズムなしに読むのが難しいくらい、昔からのCMソングが脳に染み付いている、老舗の逸品です。
皮に味噌が練り込まれていて、中は白餡。
昔ながらの優しい素朴な味わいは、甘すぎずあっさりしていて、ひとくち食べると長年愛される理由がわかると思います。
竹内のみそまんじゅうが買えるお店
・直販店
(田鶴浜本店、和倉店、のと里山海道パーキング西山直売所、他)
・能登食祭市場
・百番銘菓(金沢百番街あんと内)
https://www.100bangai.co.jp/shop/detail.php?id=311
※七尾はまだ和倉温泉の復旧の目処が立っておらず、以前より静かですが、金沢から日帰りでも行けるので、是非足を運んでいただきたいです。
お菓子ならこちらもお土産におすすめ!
- YUKIZURI ルビーロマン
- 石川県出身の有名パティシエ、辻󠄀口博啓さんがプロデュースするルミュゼドゥアッシュのYUKIZURIは、石川県を代表するお菓子のひとつです。雪吊りの縄をイメージし、フランス伝統菓子のサクリスタンをヒントに焼きあげています。
通年商品も人気ですが、四季折々の季節限定の商品もとってもおすすめ!8〜11月限定の「ルビーロマン」は、お口いっぱいに広がる甘さとさわやかな酸味が◎
※ルビーロマン:石川県が14年もの年月をかけて開発した高級ぶどう。 - 公式HP
- おだまき
- 「御菓子司たにぐち」で作られる、能登地方の郷土菓子で、糸を束ねた「小田巻」の形に由来して名付けられました。甘さ控えめな餡にもちもち食感の米粉生地で包み、ひとつひとつ手作りで作られています。皮や餡に色々な風味のバリエーションがあるのも嬉しい!
おだまきの原料は非常にシンプルなので、原材料の良し悪しが商品に直結します。皮の餅の部分の材料は、石川県産コシヒカリを使用し、粒あんに使用している小豆はすべて北海道産の小豆、いちじくあん、栗あん、柚子あん、味噌あん等は、地元石川の素材を使用しているんですよ♫ - 公式HP
- 奥能登しおポテトチップス(うすしお)
- 株式会社Anteが作る「DENEN」は、能登半島の先端、珠洲市で500年以上も前から受け継がれている「揚げ浜式製塩法」で作られたお塩。「奥能登しおポテトチップス(うすしお)」は、そのDENENの塩のみで味付けされ、素材の味わいが最大限に引き出されています。厚めで固めのポテトチップスはザクザクとした食感で食べ応え満点!
ちなみに、DENENの「奥能登地サイダー しおサイダー」もほんのりとした塩味が効いていて、オススメです♫ - 公式HP
スギヨの蒲鉾(杉野屋与作)
世界初のカニ風味かまぼこを発売したことでも有名な「スギヨ」さん。スーパーで購入できるカニカマ、ちくわ、練り物などは、石川県民なら1つは冷蔵庫に常備していると言っても過言ではないほど、私たちの大定番です。
そんな練り物のプロのスギヨさんが、より多くの方に能登の名産品や伝統食を広めたいという想いから2012年に「杉野屋与作」ブランドを立ち上げました。かまぼこはもちろん、アヒージョや雑炊など幅広いラインナップを取り揃え、お土産に大変喜ばれます。
杉野屋与作の商品が買えるお店
・直販店
(杉野屋与作 金沢百番街店・香林坊大和店)
https://www.suginoyayosaku.jp/history/
・スギヨ 能登食祭市場店
※ちなみに、ライターは、写真の「子持ちいか 数の子」が大好きです!
能登牛カレー
100年以上の歴史ある老舗肉屋の「てらおか風舎」さん。能登牛のパイオニアとして、能登牛のブランド化にも努めてこられました。能登牛は、能登の風土と塩分を含んだ潮風に育まれ、甘みとさっぱりとした味わいが特徴です。そんな能登牛のプロが製造販売している「能登牛カレー」はA4,A5等級の能登牛がたっぷり入った、本格的なレストラン仕様のカレーです。金沢カレーの元祖チャンピオンカレーとコラボした商品もオススメです!
てらおか風舎の能登牛カレーが買えるお店
・レストランてらおか風舎(富来本店、金沢店)
・おみやげ処 金沢
https://www.100bangai.co.jp/shop/detail.php?id=258
・大口水産(近江町市場)ヤキヤキコーナー裏側のお土産コーナー
https://www.ohguchi.co.jp/shopping/
※てらおか風舎富来本店(志賀町)のあるエリアは震度7だったにも関わらず、あまり報道でも伝えられてない被災地です。断水が続き3月末にようやく営業を開始されました。今では富来への往来も可能となっておりますので、是非レストランへ訪問して、現地で能登牛を堪能していただきたいです。
《買い物レポ》近江町で能登のお土産買ってみた
金沢市民の台所「近江町市場」。震災直後は、能登からの食材が姿を消し、金沢の食文化は能登の食材に大きく支えられていることを改めて感じました。
近江町市場で能登の食材を見かけるようになると、喜んで購入される方達を多く見かけました。
近江町市場全体でも震災直後から義援金箱を設置したり、各種イベントを開催したり、ずっと能登を応援しています。
そんな近江町市場で、新鮮な能登の魚や野菜を買っていただくことも応援になりますし、今では多くの商店が取り扱いを再開しているので、1店舗1店舗巡りながら、お店の方と会話して、オススメの能登の商品を手に取っていただけたらと思います。
今回は数ある近江町市場の商店さんの中から2店舗、その取り組みやオススメ商品をご紹介させていただきます。
能登の台所
近江町いちば館地下1階にお店を構える「能登の台所」さん。奥能登産の季節の野菜やお米、加工品、干物などが並びます。その素朴な佇まいから、立ち寄る度になんかホッとして、能登に行ったような気分になります。能登出身の方が買い物に立ち寄ったり、常連さんも多く、井戸端会議に混ぜていただくのも楽しいお店です。
輪島の谷川醸造さんのサクラ醤油、珠洲の揚げ浜塩、能登大納言あずき、乾燥海苔、干し椎茸、ブルーベリージャム、塩羊羹、いしりなど、広い店内には、能登の名産品が並びます。
能登町産のお米も、頼めばその場で精米してくださったり、日によっては能登のお豆腐や薄揚げなども購入できます。能登の暮らしを感じられるラインナップが金沢で揃うのは、とっても嬉しいです!
基本情報
能登の台所
【住所】石川県金沢市青草町88近江町いちば舘地下1F
【電話番号】0768-76-1552(夢一輪館)
【営業時間】10:00〜15:30
【定休日】水曜日・たまに不定休
百萬商店
近江町市場の中でも一際おしゃれな佇まいの百萬商店さん。店頭のビアスタンドでは、工場直送の樽生クラフトビールも販売しています。石川県観光PRマスコットキャラクターの「ひゃくまんさん」グッズやオリジナル商品も人気です。店内の食品や雑貨のひとつひとつもこだわりのラインナップで、キラリと光るお土産が見つけられますよ!
百萬商店さんでは、震災直後からビアスタンドの売上の一部を義援金に寄付したり、スタッフさんの繋がりでボランティア活動に参加したりと、常に何かしら能登のために出来ることを続けておられます。
現在店頭では、「能登応援フェア」の棚に、能登の商品を並べたり、地元で人気のイラストレーター饅頭very muchさんの能登応援グッズ(売上のほとんどを義援金にされているそう!)や、スタッフの松本さんがオリジナルで作った「pray for noto」のデザイングッズが並んでいます。
思わず手に取ってしまう可愛い商品たちを買うことで、能登の応援が同時に出来るのがとっても素敵だと思います。
基本情報
百萬商店
【住所】石川県金沢市青草町88
【電話番号】076-261-0374
【営業時間】9:00〜16:00
【定休日】水曜日
まとめ
全国的に報道される機会も減り、能登の現状を知る機会も減ってきているかと思います。
今、私たち石川県民が全国の皆さんに知っていただきたいのは、能登はまだまだこれからもずっと応援が必要ということです。
6月に輪島、9月に珠洲に行ってまいりましたが、奥能登地域は未だに胸が痛くなるような光景が広がっています。
能登は私たちの宝です。能登の里山里海は日本で初めて世界農業遺産に認定されました。
その里海里山が育んだ豊かな文化伝統、独自の郷土料理、トップ写真にも使用した「祭り」、そして優しく我慢強い人びと…能登には沢山の魅力があります。
これからも出来ることからひとつずつ。
色んなカタチで能登に目を向けて、応援を続けてくださると幸いです。