ハニベ巌窟院とは?御朱印やアクセス情報などはこちら

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どの都道府県でもいくつか存在する「ミステリースポット」。

石川県と言えば、誰もが「ハニベやね」と口を揃えて言うぐらい有名な「ハニベ巌窟院」!

巨大な仏頭、洞窟の地獄めぐりなどディープな見どころが盛りだくさん。

 摩訶不思議なスポットが好きな皆さま必見! ハニベって何? 御朱印はあるの?

「ここは地獄か?はたまた極楽か!?」

そんな謎に満ちたスポットに潜入してきました!

(今回は小学生の子供に無理~!と言われたので、夫婦でじっくり堪能した内容です。)

ハニベ巌窟院とは?御朱印やアクセス情報などはこちら

県内随一のミステリースポット「ハニベ巌窟院」とは!?

ハニベ巌窟院(がんくついん)」とは、昭和26年(1951年)に石切り場だった洞窟を利用して、彫塑家によって開洞された寺院です。勘違いされがちですが「お寺」なんですよ。

「ハニベ」とは、埴輪(はにわ)など土で彫刻を作る人を「土師部(はにべし)」といい、現代では「彫塑家(ちょうそか)」と表します。なので「彫塑家のつくった」「洞窟の」「お寺」と言う意味だそうです。


敷地内には、おびただしい数の仏像などの作品が展示され、ランドマーク的な巨大な「仏頭」、そして迷路のような洞窟内での「地獄めぐり」などが人気の摩訶不思議な観光スポットとして有名です。

ちなみに、小松市は古墳時代から「石の文化」が育まれており、平成28年度に日本遺産に認定されました。ハニベ巌窟院もその文化の一つです。

ハニベ巌窟院の全体図

ハニベ巌窟院の全体図ですが、残念ながら現在は作られていないそうです。
ただ閲覧者に全体イメージがわかないかなーと思いまして、かなりザックリですが、ライターの私が作ってみました。

かなりザックリな簡易図なので、「こんな感じかー」ぐらいの参考程度でお願いします~。

基本的には敷地内を一周する感じではなくて、入口から同じ道を上って下るルートと思っていただければ幸いです。

見学にかかる所要時間は?

  • 大仏から洞窟までは上り坂が続きます
  • 通路わきにも作品が並んでます
  • 途中の美術館の中にも作品がいっぱい!

やっぱり観光で気になるのが見学時間ですね。

「ハニベ巌窟院」の見学の所要時間ですが、たくさんの仏像などの作品が至る所に並んでいますので一概には難しいですが、一通り回って戻って来るのなら「40分」と考えていただければ大丈夫かと思います。
後に紹介する「見どころ」以外にも、作品一つ一つをじっくり拝見したり、頂上の「ねはん像自然公園」まで行かれるのであれば、逆に「半日」でも自由に楽しめるスポットです。


また、ルートは階段や上り坂も多く、洞窟内は滑りやすい所もありますので、スニーカーなどの歩きやすい靴がオススメですよ。

(「ねはん像自然公園」まではかなり急な上り坂になりますので、無理はしないでください。)

摩訶不思議な見どころ①「巨大な大仏」

  • 山あいを抜けるとそこには!

というわけで、見どころ紹介!

もう「ハニベといえば!」石川県民なら誰でも知っているのが、この「巨大な大仏の仏頭」ですね。

小松市の山あいを抜けると、遠くからでも巨大な仏像が目に入ってきて、まさにミステリーな入口にふさわしいモニュメント!
年齢がばれてしまいますが、なんと40年ほど前に、筆者が小学生の時に初めてハニベ巌窟院に連れていかれた時から変わらない、記憶に鮮明に植え付けられるインパクトです!


  • 色んなアングルでの撮影が楽しめます!
  • 横のアングルもステキ!

逆に寄りに寄ってみましたが、正式には「 ハニベ釈迦牟尼大仏」とも言われており、世界平和を祈りながら、昭和58年(1983年)に作られ、仏頭だけで高さは約15mもあるんだそうな。
実は仏頭だけを作られただけではなくて、高さ33mになる大仏建立が悲願だそうです。
遠く引いても、近距離でも色んなアレンジで撮影が楽しめますよ!
まさか大仏様も数十年近く前には、皆がカメラ(スマホ)で撮影する時代が来るとは思ってもみなかったでしょうね~。

摩訶不思議な見どころ②「地獄めぐり」

  • 仁王像に守られた洞口の入口
  • いや、無理に屈まなくても笑

大仏からしばらく階段や坂を上っていくと(途中にも見どころは沢山あります)、「この先洞窟入口」の看板が!
阿吽の二体の仁王像に守られているかのような洞窟の入り口! しかも中からヒンヤリした空気が!

ちょっと怖いですよね!


たぶん、若干高さが低くて、かがみながら入るというのも、怖さを引き立てているかと。

さあ皆さんここは覚悟を決めて!

  • 洞窟ってワクワクするのは自分だけ?
  • お釈迦様の一生の壁画も!

そーっと入ってみたら天井が低いのは入口だけなのでご安心を!
洞窟内はかなり天井も高くて幅も広くて安心ですが、視覚的には画像のような暗さが続くのでお気を付けください。

そして、真夏でもエアコンがガンガン効いたぐらいの冷たい風。夏だと外に出たくなくなるかも!

さらに、水滴が落ちるほどの湿気。滑らないように慎重に歩きましょう~。


でも、「れ?」って思いますよね。正面に大黒様が見える!? 「地獄めぐり」じゃないの?

そうなんです! 最初は世界中の神様や、お釈迦様の一生などの壁画など地獄とは正反対な世界が続いています。

全然怖さがないですねー。

っと若干拍子抜けしちゃうこともあるかもしれませんが、洞窟を中ほどまで進むと・・・

  • 獄卒の牛頭馬頭がお出迎え
  • 入ってすぐ、指の先にあるものは!

ようこそ、「地獄門」へ!


牛頭(ゴズ)と馬頭(メズ)の門番に守られた「地獄門」の登場です。ここからお待ちかねの「地獄めぐり」のはじまり~!
正直、この時点で、もしお子様を連れていたり、近くに小さい子連れの家族がいた場合、別の意味で阿鼻叫喚な状況に遭遇するかも!
石川県の子供達はこの試練に耐えて大きくなっていくんですよ~、冗談です笑

  • 鬼と一緒に食卓を囲んでみよう!
  • このような地獄が延々と続きます!

あまり紹介するとこういうミステリー系の楽しみが減るので、一番代表的なものを紹介。

沢山の鬼があるものを囲んで宴会をしている「鬼の食卓」。そのあるものとは実は!


ぜひ現地で見て驚いてほしいです。

子供の時はこれが一番心に残ってしまいました!
全て作品には触れませんが、こうやって一緒に食卓を囲むこともできますよ!

こういう感じの沢山の「地獄」が続いて、まさに「地獄めぐり」が続きます!

その他の地獄はぜひ現地で楽しんでください!

  • 如何に罪深き我なる慚愧に堪えぬものがある
  • やっぱりエンマ大王は迫力満点!

そして、最後の最後「エンマ大王」まで頑張って辿り着いてください!
(こういうのが苦手な子供がいると難しいかもしれませんが、がんばってー!)

「エンマ大王」は3mに及ぶ座像なので、迫力満点。個人的には右下にある「割れた」が気になります!

そして、「エンマ大王」の先には何があるのか!


ぜひご自身の目で確かめてください。なるほど~っと納得でした!


※洞窟の一番奥に「出口」がありますが、天候が悪いと危険なので、閉じている場合もあります(冬季は閉鎖)。その場合は、最初に入った入口が出口になりますので、来た道お戻りください。

摩訶不思議な見どころ③「ねはん像自然公園」【オマケ】

  • 全長6mの釈迦涅槃像
  • かなりの上り坂が続く。帰り道の方が怖いです

もし洞窟の先の出口が開放されていて、時間や体力に余裕があったら行ってほしいのが「ねはん像自然公園」。

全長6mの「釈迦涅槃像」や他にも大型の作品が並んでいます。子供の時に「地獄めぐり」で終わりと思ったのですが、その先を頑張って登ると、この大きな「釈迦涅槃像」があって、最後にビックリした記憶がずっと残っていたので。

ただし、「地獄めぐり」の出口から「ねはん像自然公園」までは、200m程かなり急な坂になっており、晴れてても地面がぬかるんでいる部分もありますので、十分に気を付けてください。また、冬季期間は閉鎖となっております。

御朱印はある? お土産は?

  • Tシャツや手ぬぐい、マグカップなど盛りだくさん!
  • ひとつひとつ手作りの「ハニベ焼」

全国的にブームな「御朱印」ですが、実際に確認したところ、残念ながら「御朱印」はされていないそうです。

うーん、残念。

その代わりに、帰りの出口に「売店」がありますので、各種オリジナルのハニベグッズが沢山並んでいてオススメです。

また、工房で作られた招き猫などの「ハニベ焼」も可愛らしくて人気です。

子供の時に自分が買った記憶がある、昭和に流行っていた「絵ハガキセット」も販売してて、懐かしく嬉しかったです。

ぜひぜひ、帰りに寄ってみては。

拝観料・開館時間は?

拝観料(お一人様料金)


個人団体(20名以上)
団体(100名以上)
大人
800円700円400円
小人(小中高生)500円600円350円

※身体障害者割引もございます。(身体障害者手帳の提示が必要となります)


開館時間

4月~9月
9:00~17:00
10月~3月
9:00~16:00

アクセスや駐車場について

※公式パンプレットのアクセスマップです。

●飛行機の場合

 小松空港からタクシー(車)で25分


●電車の場合

 小松駅からタクシー(車)で15分

 小松駅より北陸加賀バス「ハニベ線」乗車→「ハニベ前」下車 


●自動車の場合(入口に駐車場が約50台完備されています)

小松I.C
15分
粟津温泉
15分
山代温泉30分
山中温泉40分
片山津温泉30分


□金沢方面より8号線ご利用の場合

 佐々木I.C下り 左折し鳥越360号線方面へ 


□金沢方面より加賀産業道路ご利用の場合 

 軽海西交差点 左折し鳥越360号線方面へ 


□福井・加賀方面より8号線ご利用の場合 

 佐々木I.C下り 右折し鳥越360号線方面へ

最後にライターから一言

今回、久々に「ハニベ巌窟院」に訪問しました。とはいっても、子供の頃から数えると、かなりの回数を伺っているのですが。

小学校の頃は、本当に地獄に行ったんだと思い、夜に寝れなくなったりしたこと。

大学生ぐらいになると、逆にディープな面白スポットとして友達と楽しんだこと。

そして今回いい年齢になると、作品やコンセプトなどを考えながら見ることができました。

どの年齢層でも、色んな楽しみ方があるスポットだと思います。


自分は、こういった摩訶不思議スポットが大好きなので、そういった皆さんの心に刺さればいいなと思っています。

石川県では誰でも知っている「ハニベ巌窟院」、ぜひ楽しんでいただけますと幸いです。


最後に、こういうのが苦手なお子さんを連れていく場合は気を付けてくださいね!


基本情報

ハニベ巌窟院

住所:〒923-0065 石川県小松市立明寺町イ1番地

電話番号:0761-47-3188

営業時間:9:00~17:00(4月~9月)、9:00~16:00(10月~3月)

休業日:無休

駐車場:約50台

ハニベ巌窟院

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