大野からくり記念館の見どころ解説|所縁の人物を巡る旅、周辺グルメも充実◎
大野といえば「海と醤油のまち」。歴史を感じる街並みが美しく、金沢中心部とはまた違った良さを味わうことができる場所です。
今回、そんな大野の有名観光地「大野からくり記念館」に行ってきました!そしてお昼は映画「しあわせのかおり」でも有名な「大野湊食堂」さんで醤油ラーメンを堪能。その後金石へ移動し、「銭屋五兵衛記念館」を見学してきました。
どのスポットも大人だけでなく子供も楽しめる場所なので、ぜひ幅広い年代の方にご覧いただけると嬉しいです!
大野からくり記念館
金沢港の先端に位置し、日本海に突き出すように建てられている『大野からくり記念館』。北前船をイメージした建物が特徴的です。
館内では幕末のからくり師大野弁吉の業績や、日本におけるからくりの歴史と魅力を紹介しています。
様々な「からくり」に触れ、遊びながら学ぶことができるので、大人だけでなく子どもにもオススメです!
大野弁吉とは?
「加賀の平賀源内」と呼ばれた『大野弁吉』。享和元年(1801)、京都の羽子細工師の家に生まれました。
長崎で医学、化学などを学び、30歳の頃大野村へ定住。その後、からくり人形、エレキテル、写真機、発火器などを発明。さらにそれだけではなく木彫、ガラス細工、蒔絵、竹細工、陶芸、革製品、花火を製作するなど多才な人物でした。
大野からくり記念館の見どころ
たくさんのからくり作品を展示している『大野からくり記念館』。その中には普段なかなか目にすることのできない珍しいものも!ついつい夢中になってしまう作品ばかりです。
そんな『大野からくり記念館』の見どころをご紹介させていただきます!
【見どころ① 】茶運び人形の実演
大野からくり記念館では1日に数回、からくり人形の実演が行われます。電池を使わない人形がどのような仕組みでこんな風に動くのだろう?と段々からくりの世界に引き込まれていきます。
運が良ければからくり人形が自分のもとに湯呑みを運んでくれることも。実演後にはからくりの解説もしてくださるのでとても面白いです。
実演開始前には館内アナウンスが入りますので、ご興味のある方はお聞き逃しなく。
【見どころ② 】からくりの歴史と作品展示
エントランスをドキドキしながら進んでいくとからくりの歴史を紹介するゾーンに辿り着きます。ここで嬉しいのは作品を実際に動かせること。触れながら学べるのでよりからくりに興味が湧いてきます。
今回子供達が1番興味を示していたのは「日高川入相花王(ひだかがわいりあいざくら )清姫ガブ」と呼ばれるからくり人形。レバーをひくと美しいお姫様が鬼のような顔に豹変する人形なのですが、怖さ半分興味半分で何度も繰り返していました。
この他にも興味深い作品がたくさん。どれも一見の価値ありです!
【見どころ③ 】大人も子供も楽しめるパズルとからくり箱
館内にはたくさんのパズルやからくり箱が置かれていて、自由に触れるようになっています。子供でもできるものから、大人でも難しいと感じるものまで難易度は様々。
初めは子供達が挑戦するのを眺めていたのですが、気付けば自分の方が夢中になっていました。難しいものを完成させた時はかなりの達成感を味わえます。
ハマると時間がどれだけあっても足りないこのエリア。大人にも子供にもオススメです!
【見どころ④ 】おしゃれな建物にも注目!
吹上御所を手掛けるなど日本を代表する建築家・内井昭蔵氏が建築の設計を担当しており、北前船をイメージしたデザインになっています。
建物自体にも「からくり性」をもたせるため、少し変わった設計に。建物全体が楕円形になっていて、台形の窓はどれもサイズが異なるのだそうですよ。
また金沢駅の鼓門を作る際にはこちらの建物を参考にしたのだとか。ぜひお洒落な建物にもご注目ください!
毎月開催!親子体験教室
毎月開催される親子体験教室にもご注目ください!対象は小学生とその保護者。木やモーターや乾電池を使用したものなど、普段なかなかできないような体験をすることができます。イベントの内容や日程は公式HPで確認可能なので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!
過去の様子:リンク恐竜を作ろう!(2024 年 10 月)
恐竜の胴体と顔や手足を竹串で繋いだり、銅線をモーターと電池に繋いだり、親子で協力しながら作業する楽しい時間となりました。
自宅では気軽にできない難しい作品作りは、親子共に貴重な経験になったのではないでしょうか♪
親子体験教室
体験教室の概要
【開催日】公式HPをご参照ください
【料金】親子1組(小学生1人と親1人)1,000〜1,500円(材料費・入館料込)
【予約方法】開催日の1ヶ月前(休館日の場合は翌日)午前9時から電話にて受付開始
※定員に達し次第締め切り
予約電話番号:076-266-1311
※メールやFAXでの受付はできません
基本情報
石川県金沢港大野からくり記念館
【住所】石川県金沢市大野町4丁目甲2番29
【開館時間】9:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】毎週水曜日(祝日の場合は翌日)、年末・年始12月29日~1月3日
【料金】大人 600円 小中高校生 300円
※団体(20名以上) 50円引き
※障がい者割引 100円引き
【電話番号】076-266-1311
【FAX】076-266-1911
【E-mail】info@ohno-karakuri.jp
【駐車場】無料。記念館前(普通車20台・大型バス5台)の駐車場をご利用ください。入館者以外の駐車はご遠慮ください。
銭屋五兵衛記念館
大野湊公園の一角に位置する『銭屋五兵衛記念館』。「大野からくり記念館」からは車で10分弱程のところにあります。
銭屋五兵衛は江戸時代末期、北前船交易で活躍した人物。大野弁吉とも深い親交があり金銭的な支援を行っていたそうですよ。
『銭屋五兵衛記念館』では、そんな銭屋五兵衛の生い立ちから晩年に至るまでの波乱に満ちた生涯を資料などで紹介しています。
銭屋五兵衛とは?
みなさん銭屋五兵衛が何をした人かご存知ですか?名前は聞いたことあるけど詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか?
安永2年(1772年)11月25日、現在の金沢市金石町に生まれた銭屋五兵衛。北前船による商いで活躍し、加賀藩の財政を支えてきた商人です。河北潟干拓事業に関する無実の罪で捕らえられ、獄中で亡くなったという悲しいエピソードも。
銭屋五兵衛記念館の見どころ
兼六園などがある金沢市の中心部からは少し距離のある『石川県銭屋五兵衛記念館』ですが、歴史好きには特にオススメ!私は歴史にそこまで詳しくありませんが銭屋五兵衛という人物に感情移入し、興味深く見て回ることができました。
【見どころ① 】実物大1/4の北前船の模型は迫力あり
展示ゾーンに入ってまず最初に見えてくるのが北前船の模型。こちらは実物の1/4の大きさだそうですが、それでも迫力があります。船には実際に乗り込むこともでき、ボタンを押すと音声も楽しめます。迫力のある音声が流れると本当に航海をしているような気分に。
船の周りでは銭屋五兵衛の業績を資料で紹介していますので、ぜひあわせてご覧ください。
【見どころ② 】銭屋五兵衛の晩年と河北潟
ひまわり村や桜並木でも人気の河北潟。ここではこの河北潟の歴史に銭屋五兵衛も大きく関わっていたことを学べます。
河北潟の埋め立て事業にのりだした銭屋五兵衛でしたが、潟の魚が中毒死したことで無罪の罪をきせられてしまいました。銭屋五兵衛は取り調べ中に亡くなり事業も中断してしまったようです。ですがこの五兵衛の夢は100年程たってから、国により「埋立」ではなく「干拓」方式で実施されることとなり、現在の河北潟のようになったそうですよ。
銭五の館
銭屋五兵衛が住んでいた本宅の一部分を移築し、当時の住居を再現したのが『銭五の館』。こちらでは銭屋一族ゆかりの品々を展示しており、当時の暮らしを想像することができます。
銭屋五兵衛について学んだ後に訪れると、さらに興味深く見てまわることができるのではないでしょうか。こちらは「石川県銭屋五兵衛記念館」と共通のチケットで入館可能です。
基本情報
石川県銭屋五兵衛記念館・銭五の館
【住所】石川県金沢市金石本町口55
【電話番号】076-267-7744
【開館時間】9:00~17:00 (入館は16:30まで)
「銭五の館」は10:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】(12月~4月)毎週火曜日(祝日の場合は翌日) (5月~11月)無休 (年末年始)12月29日~1月3日
※「銭五の館」のみ毎年1月・2月は休館となります。
【入館料】(大人)500円(団体400円) (小中高生)350円(団体 300円)
【駐車場】あり(40台)
のんびり散策におすすめ
大野湊緑地公園
大野湊緑地周辺は古くから「寺中の森」と呼ばれており、金沢市指定の天然記念物(文化財)となっています。
園内は緑に囲まれ自然豊か。第4回いしかわ景観賞も受賞しています。お隣には大野湊神社もあり散策にもオススメ!
周辺グルメも充実!
発酵食で有名な大野・金石エリア。江戸時代から醤油や味噌の製造が盛んです。
大野には18社の醤油メーカーが集まっており、醤油の五代名産地と言われています。醤油の味は甘口(うまくち)。素材そのものの色を壊すことなく引き立てる綺麗な色をしているのが特徴です。
大野・金石にはそんな歴史ある醤油や味噌を使ったグルメがたくさん♪どこかほっとするお味のグルメをご紹介させて頂きます。
大野湊食堂
大野醤油を使ったラーメンを楽しめる『大野湊食堂』。昭和レトロな渋い建物が良い味を出しているラーメン屋さんです。中谷美紀さん主演の映画「しあわせのかおり」で主人公が働く中華料理屋さんとして使われたことでも有名。
シンプルで優しい味付けのラーメンは、どこか懐かしく心に染みわたります。
大野といえば醤油!ということでオススメの醤油ラーメンをいただきました。
コクのある醤油味のスープはレトロなお店ともマッチしていて、食べた瞬間どこか懐かしくホッとするお味。そして味がしっかり染みこんだチャーシューも食べ応えありで美味しくいただくことができました♪
この日は残念ながら品切れでしたがチャーハンも人気のようです。
座敷テーブルも2卓あるのでお子様連れでも安心。子供用の小皿も用意してくださいました。
店主の優しいお人柄とお店の雰囲気が相まって、居心地が良くあたたかいラーメン屋さんでした。
基本情報
大野湊食堂
【住所】石川県金沢市大野町4-125
【電話番号】090-8262-5661
【営業時間】11:30~14:00、17:30~21:00
【定休日】月曜(祝日の際は月曜営業、翌火曜休み)
【駐車場】約10台(少し離れたところに有ります)
周辺グルメ、ここもおすすめ!
- ヤマト・糀パーク(ヤマト醤油味噌)
- 藩政時代から醸造が盛んな金沢・大野において、1911(明治44)年に創業して以来、国産大豆を用いて杉桶・天然醸造で味噌(有機みそ含む)を造…
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- お味噌汁食堂 そらみそ
- 名産の伝統味噌や新鮮な魚介類など、こだわりの素材を使用したお味噌汁とおむすびを味わえるお店。 金石の複合施設「コッコレかないわ」内にあり、えんじ色ののれんが目印。店内は広くてゆったりとしているのでお子様連れにもオススメです。
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Column
Column
まとめ
長年石川県に住んでいますがこんなにゆっくり金石・大野を散策したのは初めて!
コアな観光スポットやほっと落ち着けるラーメン屋さん、歴史を感じる街並みに癒される時間になりました。
今回紹介したスポットを GoogleMap にまとめました。各スポットの位置関係を確認して、お出かけの参考にしてくださいね。
- 石川県金沢港大野からくり記念館
- 石川県銭屋五兵衛記念館・銭五の館
- 大野湊食堂
- ヤマト・糀パーク(ヤマト醤油味噌)
- 金沢港いきいき魚市
- お味噌汁食堂 そらみそ
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