金沢ゴーゴーカレースタジアム潜入レポ|バラエティに富んだ観戦シートや快適なラウンジなど徹底解説
2024年2月に金沢市に誕生した北陸初のフットボール専用スタジアム「金沢スタジアム」。週末にはJ3・ツエーゲン金沢の試合で賑わうこのスタジアムには、多種多様な観戦スタイルを体験できる仕掛けがあります。バラエティに富んだ座席や快適なラウンジなど、施設内をご紹介します。
金沢ゴーゴーカレースタジアムとは?
金沢スタジアム、通称・金沢ゴーゴーカレースタジアムは、北陸初のJリーグ規格を満たすフットボールスタジアムとして金沢市が整備し、令和6年2月18日にオープンしました。
スタジアムは地上4階建、収容人数は約1万人で、J3・ツエーゲン金沢の本拠地となっています。
金沢のおもてなし文化を象徴するウェルカムゲートが観客をやさしく出迎えてくれる金沢ゴーゴースタジアムには、幅広い世代が楽しめるよう多種多様なシートが用意されています。
観客席からピッチまでの距離は、最短7メートルという近さなので、臨場感あふれる観戦ができます。
混雑緩和の工夫やコスト縮減を適えて設計されたスタジアムは「金沢型モデル」として全国から注目を集めているそうです。
日本、そして世界中から多くの人が訪れる観光名所・金沢ならではの「おもてなしスタジアム」。一体どのようなおもてなしが詰まっているのか、早速スタジアムの中を見ていきましょう。
トンネルラウンジ
こちらは、フィールドシートに併設されている1階のトンネルラウンジです。選手入場やインタビューの様子など、座席からは見ることができないスタジアムの裏側をガラス越しに観ることができる設備です。両チームの選手が入場する前の闘志を燃やす姿を見ることができるのは、フットボール専用スタジアムならでは!
ラウンジの壁には、サッカー日本代表選手のユニフォームも飾られています。
選手と同じ目線を味わえるフィールドシート
フィールドシートには備え付けのテーブルがあり、折り畳み式でクッション材タイプのイスが並びます。車いす利用者もそのまま入って観戦可能です。
選手と同じ目線で大迫力の試合を観戦できるのが特徴で、隣を見れば監督や選手が控えるベンチがすぐそこに見えるので、試合中の選手たちの表情や緊迫したベンチの雰囲気を間近で体感することができます。
快適なプレミアムラウンジ
メインスタンドの中央あたりに位置するプレミアムラウンジは、赤、白、グレーのオシャレなソファがある洗練された空間となっており、ラウンジ内からもゆったりとくつろぎながら観戦できます。
ラウンジのドアを出るとすぐに座席があります。
VIP・ビジネスラウンジは会議等での利用も
専用の入場口から入り3階へ上がると、VIPラウンジとビジネスラウンジがあるVIPエリアがあります。
中に入ると、VIPラウンジの壁にキラキラ輝くお宝を発見!
金沢産の縁付金箔とプラチナ箔、福井の越前和紙と、サッカー漫画の名作「キャプテン翼」が融合したアート作品で、原作者・高橋陽一さん直筆のサイン入りで寄贈されたそうです。大空翼と若林源三の名シーンが、金沢が誇る伝統工芸によっていっそう輝きを増し、夢を持つ大切さや尊さを感じる作品となっています。
ラウンジはJリーグ開催時以外でも、会議やパーティー会場として貸し出しが可能です。
ちなみにVIPエリアの座席シートは、メイン席やバック席のシートより厚みがあって座り心地抜群でした!
ソファや畳席もあるバックスタンド
バックスタンドは、メインスタンドと同様にピッチまでの距離が近く、大迫力の試合観戦を楽しむことができます。
バックスタンド後方には、バラエティシートとして最大3名まで利用できる小上がりの畳席やソファ席などもあります。
こちらのシートは、2022年に金沢市が実施したふるさと納税を活用したクラウドファンディングで集まった寄付により整備されました。
幅広い世代が観戦しやすい座席の配慮は、まさにおもてなしポイントですね!
キッズスペース
ファミリー観戦にぴったりのキッズスペース付テラスシートもあります。屋根があるので急な雨にも困りません。
キッズスペースの床は柔らかな人工芝風になっているので、お子さんがうっかり転んでもクッションになってくれそう。すべり台付きのアスレチック遊具で思いきり遊べますし、ミニサッカーゴールもあるのでボール遊びもできます。
座席とは別に飲食用テーブルがあるので、スタジアムグルメを買い込んでゆっくり過ごせるのも嬉しいですね。
フロアは広々としているので、ベビーカーのまま観戦もできます。お手洗いがすぐ近くにあるのも、乳幼児連れには助かります。
お手洗いや授乳室
お手洗いは、混雑緩和のため一方通行となっているほか、空きが一目で分かるよう、扉上部に空室表示があります。実際、試合日に利用しましたが、列はさくさく進んだのでストレスがありませんでした。
オムツ替え台は男女どちらのお手洗いにも設置されていました。
着替えブースもあるので、会場に入ってから、応援するチームのユニフォームや購入したての応援グッズに着替えることもできます。
授乳室には2箇所の個室があり、ゆったり座れるソファと、ミルクなどの荷物を置けるテーブルが備わっています。
光るロッカールーム?!
選手のロッカールームにも潜入。なんと、赤いベンチシートの下に何色にも色を変えて光るライトが!快勝した日は、このライトをつけて大いに盛り上がるのかしら…ロッカーがパーティールームに早変わり?などと想像してしまいます。
天井近くにある朱色の装飾は、輪島塗の漆器を思わせる美しいデザインです。
災害時活動支援施設としての機能も
バックスタンド下には、約500平方メートルの防災備蓄倉庫を整備しています。水や食料、毛布、日用品など、万一の災害に備えて様々なものが保管されています。とても頼もしいスタジアムですね!
金沢ゴーゴーカレースタジアムで実際にサッカーの試合を観戦してきた!
スタジアムに観客が入るとどれほどの熱気に包まれるのか、ツエーゲン金沢対カターレ富山の北陸ダービーをメイン席で観戦してきました。
スタジアム行きのシャトルバスで到着すると、開始2時間前にも関わらず大勢の人の姿が。この日の来場者数は約9200人と、スタンドを埋め尽くす賑わいでした。
大型ビジョンに映し出される緊迫のシーンやゴールの瞬間も、迫力満点!みんなでゲームフラッグや応援タオルを振って声援を送ります。
試合観戦には欠かせないスタジアムグルメ
「今日のスタグル(スタジアムグルメの略)は何かなー!」
と、お腹を空かせたサッカー少年たちを伴ってメインスタンド中央の飲食売店へ。
スタジアムには、メインとバックスタンドのコンコースに売店があります。
メインスタンド側では、注文の列に並んでいる間も試合展開を見られるよう、壁面にモニターが設置されているので、ゴールシーンを見逃すことはありません。
バックスタンド側にあるにぎわいスペース付近には、キッチンカーがずらり。
2024シーズンからスタジアム内の飲食ブースはキャッシュレス化されため、購入の際はクレジットカードや電子マネーが必要です。
ちなみに私は、エビミソソースオムライスをチョイス!他にも、能登豚の串焼きや蕎麦、チュロスなど美味しそうなものばかりで目移りしちゃいました。
キックオフまでの時間、スタグルを味わいながら会場内のイベントや選手のアップの様子を楽しむことができました。
9月からスタジアムツアーも開催!
金沢ゴーゴーカレースタジアムの裏側を存分に楽しめる「スタジアムツアー」が、9月からスタートしました。ツアーガイド案内のもと、選手ロッカーや記者会見室、来賓室や大型映像操作室など、普段の試合観戦では見ることができないような場所を見ることができます。
団体・グループ向けにビジネスラウンジでのお食事が付いたプランもあるので、サッカーチームや部活メンバー等で賑やかに参加するのもいいですね。
参加費は大人(大学生以上)が1000円、小中高校生は500円となっています。
金沢ゴーゴーカレースタジアムへのアクセス
・公共交通機関でのアクセス
JR金沢駅から徒歩で約30分
IR東金沢駅から徒歩で約15分
路線バス(西日本JRバス)利用で、金沢駅金沢港口(西口)バス停から城北市民運動公園 (金沢プール前)にて約10分
‧お車でのアクセス
JR金沢駅から車で約10分
高速道路は金沢東ICから車で5分
‧駐車場について
公園内の駐車場をご利用ください。イベント開催時はイベント主催者にお問合せください。
まとめ
いかがでしたか?『おもてなしスタジアム』とも言われている金沢ゴーゴーカレースタジアムは、みんなを笑顔にする工夫が散りばめられた温かみのあるスタジアムでした。
「いつか自分も金沢スタジアムのピッチに立ちたい」
サッカーに打ち込む子どもたち、サッカー競技者にとっての『夢の舞台』。これからも数々のドラマが生まれるであろう金沢ゴーゴーカレースタジアムに、皆さんもぜひ遊びに行ってみてください。