のと鉄道で穴水観光!牡蠣たっぷりのランチやおすすめスポットを紹介!
今回ご紹介するのは能登半島のほぼ中央に位置する『穴水町』。山と海に囲まれ、とても自然豊かな場所です。
2024年元旦の震災で甚大な被害に見舞われた穴水町ですが、少しずつ復旧も進み現地の方は前を向こうと頑張っておられます。
今回はのと鉄道を利用して穴水駅まで行ってみました。現在ポケモンとのコラボ列車も運行しているので、お子様連れのご家族にもオススメですよ!
実際に七尾駅から穴水駅まで乗車してみましたので車内の様子や今行ける穴水の観光スポット、牡蠣たっぷりのランチなどをご紹介させていただきます。
のと鉄道で穴水町へ行くには?
全長約33キロ、個性豊かな8つの駅で構成されるローカル線『のと鉄道』。穏やかな海、一面に広がる田園、昔ながらの木造集落など、車窓から自然豊かな能登の景色を楽しむことができます。
穴水はそんなのと鉄道の終着駅。始発の七尾駅から乗車し、早ければ40分程で到着します。交通手段としてはもちろんのこと、ローカル線ならではの美しい自然とゆったりとした時間を楽しむことができますよ!
※能登半島地震により被災したのと鉄道ですが、2024年4月より全線で運転を再開しています。
つこうてくだしフリーきっぷがお得!
列車の旅をゆったりと楽しみたい方には『つこくてくだしフリーきっぷ』がオススメ!こちらのフリー切符は土日祝日に利用可能で、のと鉄道の普通電車を一日乗り放題できるとてもお得な切符です。
ちなみにみなさんこの切符の名前の意味はわかりますか?「つこうて(使って)」と「こうて(買って)」の思いがこめられているみたいですよ♪
料金は大人1,000円、小人500円。七尾駅から穴水駅まで片道850円なので、とてもお得なのがわかります。日帰りで穴水を訪れる方や、色々なスポットを巡りたい方にはとても嬉しい切符になっていますよ。ぜひご活用ください!
販売場所はどこ?
『つこうてくだしフリーきっぷ』は七尾駅、田鶴浜駅、能登中島駅、穴水駅の係員さんから購入できます。またその他に、のと鉄道の運転士さんから購入することもできるようです。
のと鉄道で穴水駅へいってみた!
今回、実際にのと鉄道の列車に乗って七尾駅から穴水駅まで行ってみました!
駅の様子や車内の様子などご紹介させていただきますね♪
まずは車で七尾駅までやってきました!
七尾駅周辺にはいくつか駐車場があるようですが、のと鉄道を利用する場合はパトリア内にある「七尾駅前立体駐車場」もしくは「屋外第2駐車場」がオススメ。この2つの駐車場は、のと鉄道の利用で割引サービスを受けられるようです。
また今回は車で七尾駅までやってきましたが、津幡駅からJR七尾線に乗車して訪れることも可能です。
七尾駅はJR線も通っているので、間違えないように乗り場へ向かいましょう。のと鉄道は現在ポケモンコラボ中とのことで、ポケモンのトンネルをくぐってホームへと向かいます!
記念撮影もお忘れなく♪
この日はつこうてくだしフリーきっぷを利用したかったので、出発前の運転士さんから購入しました。
列車は1両編成。乗客はそれ程多くなく座ることができました。
子供達は普段電車に乗ることがほとんどないのでとても嬉しそう♪あっち行ったりこっち行ったりと落ち着きがありません…。
出発時刻になりついに列車が出発!
今回の列車旅を心待ちにしていた子供達は真剣に窓の外を眺めていました。窓からは田園風景や七尾湾などのどかな田舎の景色を見ることができます。途中トンネルもあり、子供達も楽しめたようです♩
能登鹿島駅付近で外を眺めていると、観光スポットとしても有名なボラ待ちやぐらや鹿島神社を発見!
震災に負けず残った穴水のシンボルでもあるボラ待ちやぐらは、復興の希望にもなっています。
車窓からの景色を楽しみたい方は進行方向右側の席がオススメですよ♩
そしてもう1つ注目して欲しいのが各駅にある駅名標。のと鉄道の各駅にはそれぞれ愛称がつけられていて、駅名標にもそれが記されているんです。愛称を知るとそれぞれの地域の特徴が分かって、段々愛着が湧いてきますよ♪
※上の写真は別日に撮影したもの。列車の停車時間は短いので通常撮影する時間はありません。
そして個人的に見ていてすごく楽しかったのが各駅にある駅舎。ほとんどが昔からある木造の建物なのですが、それがとても良い味を出していて新鮮。古い建物が好きな方ならきっと楽しめると思います♪ぜひそちらにもご注目くださいね!
1日1往復!のと鉄道POKÉMON with YOUトレインもチェック!
能登半島地震で被災した子どもたちを元気づけようと、2024年8月より「ポケモン」とのコラボ列車『のと鉄道POKÉMON with YOUトレイン』が運行スタートしました!
列車のボディーにはピカチュウやイーブイ、ヒバニー、ニャオハなどがペイントされており子供達に大人気です。外観だけではなく列車内にもたくさんのポケモンたちが描かれているので、ぜひ実際に乗車してみてくださね♪
また穴水、能登中島、七尾の各駅ではポケモンの装飾が実施されています。
お時間のある方はぜひこちらも見つけてみてください!
- 穴水駅
- 能登中島駅
- 七尾駅
こちらのコラボ列車は追加料金などかからず、通常運賃で乗車可能です。列車は1日1往復で水曜日は運休になりますので、乗車前にホームページ等でダイヤをご確認ください。
©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.
ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
穴水駅に到着!
車窓からの風景を楽しんでいるうちに穴水駅に到着!発車時刻によって所要時間は異なりますが、40分〜60分程で到着となるようです。
穴水駅もポケモンのフォトスポットがたくさんありました。余裕のある方はぜひ全制覇してみてくださいね♪
穴水駅周辺は「道の駅あなみず」としても登録されており、駅と道の駅が一体となっています。せっかくなので道の駅にも少し立ち寄ってみました♪
店内では穴水町出身の力士である遠藤関の応援グッズや輪島塗、干物など、能登全域の名産品を購入することができます。
電車が来るまでの待ち時間にふらっと立ち寄るのにもとても便利ですよ。
基本情報
道の駅あなみず
所在地:石川県鳳珠郡穴水町字大町チ41-6
電話番号:0768-52-3333
営業時間:9:00〜17:30
アクセス(公共):のと鉄道穴水駅すぐ横
駐車場:36台
穴水駅周辺には観光名所や飲食店も点在しています。徒歩で行ける場所もありますし、タクシーなども利用可能です。震災の影響で本数は減っていますがバスも動いていました。
また、震災の影響で現在は休止中のようですが、自転車のレンタルも行っているようです。再開後はぜひ選択肢の1つにしてみてくださいね。海も近いですし、潮風を感じながらのんびり散策してみるのも楽しいのではないでしょうか♪
自転車は穴水駅窓口で受付可能で、電動アシスト付き自転車は1日1,500円、普通自転車なら300円でレンタルすることができます。普通自転車ならのと鉄道車内への持ち込みも可能ですので旅の幅も広がりそう。詳しくはのと鉄道ホームページをご確認くださいね。
長谷部神社へ♪
訪問日は比較的過ごしやすい気候だったので歩いて観光してみることに♪
最初に向かったのが『長谷部神社』。穴水駅から徒歩20分程のところにあります。神社までの道のりは歩道もあり、徒歩でも向かいやすかったです。
神社に到着しました!長谷部神社も震災で大きな被害を受けたようですが、現在は修復が進んでいるようでした。参道入口の石鳥居も倒壊してしまったそうなのですが、木でできた鳥居は倒れることなく残り復興の希望となっているようです。あの震災を乗り越えた鳥居、私も勇気をもらえた気がします。
長谷部神社には、平家物語でも著名な鎌倉武士の長谷部信連公が祀られています。自刻の坐像を来迎寺御影堂に安置したのが始まりと言われているようで、1935年、穴水城の麓の現在の場所に移築しました。1644年建立の本殿は、神社建築には珍しい禅宗様が採用されているようです。訪れる際はぜひこちらにも注目してみてくださいね。
こちらの神社はこま犬のかわりにキツネが。信連をキツネが助けたという言い伝えによるものだそうです。
お隣には穴水町歴史民俗資料館もあります。現在は臨時休館中ですが、再開後はぜひあわせて訪れてみてくださいね♪
基本情報
長谷部神社
- 所在地:石川県鳳珠郡穴水町川島ウ29-1
電話番号:0768-52-3010
アクセス(公共):のと鉄道穴水駅から徒歩20分
駐車場:約10台
潮騒の道を散策!
お次は『潮騒の道』へ。長谷部神社からは歩いて5分程です。
潮騒の道は穴水湾沿いにある遊歩道で、約2キロ程続いています。日本海側にありながら穏やかな海を楽しむことのできるオススメの場所です♪道は整備されているのですが、訪問時(2024年8月)は地震の影響でボコボコした箇所もありました。
今回、遊歩道の途中にあるボラ待ちやぐらを楽しみにしていたのですが、倒木のためそこまでは辿り着くことができず。残念ではありましたが、途中まででも穴水の穏やかな海を近くで感じることができ癒されました。子供達も海を近くで見れて嬉しかったようです♪海の中を興味深く眺めていました。
お話しながらしばらく歩いていると水際からパシャンという音が!よく見てみると…お魚です!これには子供達も大興奮でしたよ♪
普段は子育てでバタバタな日々を過ごしているのですが、潮騒の道を歩いていると自然と穏やかな気持ちになります。時には喧騒を忘れリラックスする時間も大事ですね。
基本情報
潮騒の道
所在地:石川県鳳珠郡穴水町川島地内~内浦地内
アクセス(公共):のと鉄道穴水駅から徒歩約20分
ランチでは牡蠣料理を堪能♪
ランチでは『龍屋(たつや)』さんへお邪魔しました。能登鹿島駅から5分程歩いたところにあります。
空間デザイナーとして活躍したオーナーの東野さんが手がけた、とてもおしゃれな外観が特徴的な建物です。築130年の歴史ある古民家をリノベーションしたそうで、母屋のベンガラ塗りの外観は能登半島に来られる方々の目印となっています。
開放的なバーカウンターに案内してくださいました!目の前は穏やかな海♪屋外なので海の心地よい風を感じながらお食事することができます。まるでリゾートに遊びにきたかのような雰囲気がとても素敵でした。
穴水といえば牡蠣!ということで今回焼き岩牡蠣と牡蠣ピザをお願いしてみました♪岩牡蠣は注文後に海までとりに行き目の前で調理してくれました!焼いている最中とても良い香りがしてきて食欲をそそられます♪
できあがりました!
子供達は初めての牡蠣に興味津々。子供の口にはあわないかな…とドキドキしながら見守っていたのですが…一口食べて「美味しい〜」の一言♪とても気に入ったみたいでそのまま丸ごと一個完食しました♪
そしてもう一つ楽しみにしていた牡蠣ピザ。牡蠣ピザは龍屋さんのオリジナルメニューで、世界中でここでしか食べられないのだとか♪牡蠣が4つものっていて、とても贅沢なピザでした。最初は牡蠣とピザの組み合わせにドキドキでしたが、意外にもあう!子供達も喜んで食べていましたよ♪
その他にグリーンカレーとナンドックをいただきました。
グリーンカレーは程よい辛さとクリーミーな味で本格的。実は私グリーンカレーが大好きなのですが、まさか穴水で食べることができるとは!その場の雰囲気ともよくあっていてとても美味しくいただくことができました♪
ナンドックは牡蠣ピザの牡蠣のかわりにウィンナーがのったもの。野菜が苦手な子供達ですが「美味しい〜」と言いながら食べていました♪子供でも食べやすいメニューがあるのはありがたいですね!
今回はバーカウンターに案内してもらいましたが、2階にテラス席があるとのことでそちらも見せていただきました。
こちらも開放的で海がよく見える素敵な場所でした!お願いすればこちらで食べることもできるようです♪
龍屋さんではランチだけでなくSUP体験も楽しめるそう♪
北陸初のJSPA(日本セーフティパドリング協会)公認スクールで、基礎知識のある女性インストラクターさんが安全にわかりやすく指導してくださいます。宿泊も可能なので、家族で泊まって早朝にSUP体験なんかも最高ですよと教えてくださいました!小さいお子さんも一緒に体験できるみたいですよ♪
美しい穴水湾でのSUP体験は一生忘れられない思い出になりそうですね。
また龍屋さんでは地域活性化のため、毎年SUPレースを開催しています!今年は県内だけでなく関東や関西、東海地方からも参加者の方が集まったようです。レースへの参加が能登復興の応援にもなりますし、多くの方にこのレースのことを知ってもらえると嬉しいです。興味のある方はぜひ来年参加してみてくださいね!
穏やかな穴水湾を眺めながらリゾート感も味わえる『龍屋』。ぜひ能登を訪れる際には足を運んでみてください!
基本情報
SNSでも人気の鹿島神社へ!
SNSでも映えスポットとして人気の『鹿島神社』。車窓からも見ることができましたが、せっかくなので近くまで行ってみることに♪能登鹿島駅から龍屋とは反対方向に10分程歩いたところにあります。
海沿いを歩いていくとまるで海に浮かぶ森のような神秘的な姿が。震災後も変わらない美しさには心を動かされます。田んぼ沿いの細い道を進むと近くまで行くことができました。
狛犬は無事でしたが入口の鳥居は地震で崩れ落ちてしまったようでした。
由来碑には次のようにありました。『当社の創祀は、鹿島神宮より勧請され、年月不詳なるも「鹿島の森」と慕われ、神さびたるところに社殿を拝し、明治七年村社として列格する。』。また、万葉集でも有名な大伴家持が訪れた際には、『鹿島より熊来を指して漕ぐ船のかじ取る間なく都し思はゆ』という歌を詠んだというエピソードも。
いつもは遠くから眺めるだけだったのですが、今回は坂を登り本堂まで行ってみました。木々に囲まれているので夏でも涼しく感じます。そしてとても神秘的な雰囲気。
鹿島神社の参拝作法は『三唱二拍手一拝』だそうです。
お時間のある方はぜひこちらまで足を運んでみてくださいね。
基本情報
鹿島神社
所在地:石川県鳳珠郡穴水町鹿島ハ9
アクセス(公共):のと鉄道能登鹿島駅から徒歩10分
まとめ
いかがだったでしょうか?震災から8か月たって訪れた穴水には震災前と変わらない自然の美しさがありました!またランチで食べた牡蠣料理は絶品でしたよ♪
現地の方は外から来る人達と話すと元気がでるとおっしゃっていましたが、前を向き頑張る姿にこちらの方が勇気をもらえたように思います。穴水を訪れ、お店で食べたり購入することで復興の応援も出来ると思います。みなさんぜひ能登地域へ足を運んでくださいね!