金沢観光|夏の兼六園は早朝が穴場です

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これから夏本番!

暑い暑い金沢の夏。

金沢観光で外せない兼六園は、実は早朝の時間帯が穴場なのをご存知でしたか?

早起きは三文の徳!ということで、比較的涼しい時間帯に、ゆっくり兼六園を堪能するためのオススメスポットをご紹介します。

金沢観光|夏の兼六園は早朝が穴場です

兼六園は今年開園 150 周年!

あれ?150周年?江戸時代からではないの?と思われた方は大正解!

兼六園は、江戸時代の加賀藩主前田家のお庭として、約350年前に作られましたが、明治7年に初めて一般に公開されました。

それから今年でちょうど150年。

江戸時代のお殿様たちが眺めていた景色を一般の私たちも愛でられるようになり、どんなに時代が移ろっても普遍的な美を讃える特別名勝、兼六園。

今回はそんな兼六園の夏のオススメの過ごし方をお教えします♫

金沢、夏の最高気温は?

よく県外の友人から「金沢の夏は涼しいんでしょ?」と聞かれます。

冬の雪景色の印象が強いのでしょうが、ここではっきり申し上げますと、金沢の夏はしっかり暑いです!

2023年の最高気温の月平均は、7月で32.3℃、8月で34.8℃でした。

これはもう首都圏や関西などと同じレベルですよね?

冬は曇りや雨、雪の日が多い金沢でも、夏は晴れの日も多いです。

しっかり防暑対策をされていらしてくださいね♫


《参考リンク》金沢(石川県) 日最高気温の月平均値(℃):気象庁資料より

夏の兼六園は早朝が穴場

実は、兼六園、早朝に開園しているのはご存知でしたか?

しかも早朝時間帯は、なんと入場無料

昨年の8月、最高気温が 35.6℃の猛暑日も、早朝なら26.5℃だった日もあったとのことで、この9度の違いは大きい!

涼しい早朝散歩は、他にも良いことずくめです。

是非気持ちの良い朝時間をお過ごしください♫


《参考リンク》金沢(石川県)の実況天気(2023年08月29日):tenki.jpより

兼六園は何時から入場できるの?

兼六園の営業時間は以下の通りです。

早朝は、夏期間だと4時オープンとのことで、朝日も見られちゃいますよ♫

通常 (有料)

3月1日~10月15日

7:00~18:00(入園は17:30まで)


10月16日~2月末日

8:00~17:00(入園は16:30まで)

早朝 (無料)

3月1日~3月31日

5:00~通常開園の15分前まで


4月1日~8月31日

4:00~通常開園の15分前まで


9月1日~10月31日

5:00~通常開園の15分前まで


11月1日~2月末日

6:00~通常開園の15分前まで

早朝無料入園は以下の2点をご注意ください。

①通常(有料)開園時間の15分前には退園しなくてはなりません。

②兼六園の入り口は通常(有料)時間帯は7つありますが、早朝(無料)時間帯は「蓮池門口」「随身坂口」の2つの入口しか開いていません。

夏はホタルの鑑賞会も◎

ちなみに、兼六園の豊かな清い水辺には、初夏の限られた期間にホタルが舞います。

毎年、6月末、7月頭の期間には、夜のホタル鑑賞会(無料開園)も開催されますよ。

年間を通して、兼六園は季節に合わせて、夜のライトアップ(こちらも無料開園)もあるので、夜散歩も実はオススメです♫

Column

金沢城・兼六園四季物語 夏の段(ホタル観賞会)

兼六園を夜間無料開園し、まちなかではあまり見られないホタルの幻想的な光をお楽しみいただけます。

※2024年は終了

金沢城・兼六園四季物語 夏の段(ホタル観賞会)

Column

夜の金沢観光|金沢城からライトアップスポット巡り

地元の私たちがオススメするのは、そんな金沢の『夜散歩』です。少し時間帯をずらすことで、しっとりとした金沢の城下町らしい風情をより感じることが出来ます。

夜の金沢観光|金沢城からライトアップスポット巡り

兼六園を早朝散策してきた

さて、それでは夏の兼六園の早朝散歩スポットをご紹介します。

兼六園の名前の由来は、6つの景勝(宏大、幽邃、人力、蒼古、水泉、眺望)を兼ね備えていることから名付けられました。

私なりに解釈したこの6つの景勝のいくつかを朝散歩と絡めてご紹介します♫

▶早朝の見どころ1:眺望

兼六園管理事務所の方に事前にお話を伺った際に「眺望台からの朝日が綺麗ですよ!」とオススメされたのですが、取材日は夏至の数日前。金沢の日の出が4時半とのことでしたので、さすがに断念、兼六園に到着したのは5時ちょっと過ぎでした。

それでも、朝日に照らされた金沢市内、そして薄靄のかかった医王山の山並みは、とっても美しかったです。

8月はちょうど5時くらいが日の出なので、是非みなさまには挑戦していただきたいです。旅先で朝日を見る時間って、本当に贅沢ですよね。

ちなみに、兼六園の中には「栄螺山」と「山崎山」というちょっとした高台があり、そこからの景色も素晴らしいのですが、令和6年能登半島地震の影響で、当面は立ち入り禁止とのことですので、ご注意ください。

▶早朝の見どころ 2:水辺

今回は、夏なので「涼」を感じられる水辺を巡ってきました。
園内、大小の池と曲水が張り巡らされている兼六園。

日中の観光と、今回の早朝散歩での、私が感じた1番の違いは「音」でした。

人けのない朝の凛とした空気の中、聞こえるのは砂利の上を歩く自分の足音と水の音のみ。

サラサラと流れる清流の音や、池の鯉が泳ぐ音なんかも聞こえちゃうくらいの静寂さ。

これは朝散歩ならではの醍醐味だと思います!

もちろん日中並ばないと見られない「徽軫灯籠(ことじどうろう)」もゆっくり楽しめますよ。

▶早朝の見どころ3:幽邃

幽邃(ゆうすい)とは、奥ゆかしく静かである、という意味があります。

今回、実は初めて見つけたスポットがカナリよかったです!

それは、兼六園の端っこ、山崎山の裏手にある「氷室跡」です。

金沢では、毎年7月1日を「氷室の日」として、親戚やお仕事関係の方々に夏の無病息災を願って「氷室まんじゅう」や「氷室ちくわ」などを贈り合う風習があります。

その起源としては、江戸時代に前田藩主が、江戸の徳川家に、冬の間に氷室に詰めて保管していた氷を献上していたことがあります。その際に、江戸まで無事に氷を運べるように、という想いで酒蒸しまんじゅうやちくわなどが食されていたと言われています。


金沢城内に何個か存在していたと言われる氷室がここか!

と、密かに喜んでしまいました。

確かにここだけ、周りよりちょっと気温が低く感じられたのです。

特に何か見応えがある、という場所でもないので、なんとなく奥ゆかしく、そして静かで涼しいスポット。

金沢の風習や歴史を知っていると味わい深い空間です。

▶早朝の見どころ4:人力

人力はその字の通り、人の手が加わっているという意味です。

兼六園の美しい景観を守るためには、日々たくさんの職人さんやお掃除の方々が働いています。曲水の玉石はすぐに藻がつくので、週に1,2回も掃除しています。

早朝歩いていると「おはようございますー!」と明るく声をかけてくれる関係者さんが、せっせと掃除をしていたり、庭師さんがスタンバイしている様子なんかにも出会えます。

なんか舞台裏を見てしまったような、そんなちょっとした特別な光景も楽しいです。


散歩途中に気になった、苔の上に生えている1本の植物に竹で囲いをしているものに関して、庭師さんに写真を見せながら、これは何ですか?と尋ねてみたところ「それはキンダンの花だよー。すごく珍しい花だから囲いをしているよ。黄色い綺麗な花が咲くんだよー」と教えてくださいました。こんな会話もとっても楽しいひと時でした。

毎日、大事に大事に守り繋いでくださっている方々に改めて感謝の念を持ちました。

▶早朝の見どころ5:ベンチで休憩

宏大と蒼古に関しては、兼六園の至る所で感じられるかな、と思い今回は割愛。

でもその広々した様子や古びた趣きを感じるために、朝散歩の途中に、園内の様々なところに設置されているベンチでゆっくり休憩するのも、とってもオススメです。

日中は人が多いので「観光地」という活気がある印象の兼六園ですが、朝散歩をしていると「公園」とか「庭園」という印象の方が強く感じられます。

あー美しいなーと思ったポイントで、家で淹れたコーヒーなどを飲みながら過ごす時間、朝散歩の醍醐味だと思いませんか?

時間帯によって景色が変わって行く様子を見られるのも、朝時間帯の良いところ。徐々に日が高くなるにつれ、印象が変わっていきますよ。

最近ではマイボトルを持って旅される方も増えてきていると思います。かくいう私も旅先には必ずマイボトルを持参します。最初はちょっと荷物かなと思うのですが、慣れてしまうとペットボトルより嵩張らないし、保冷/保温が出来て、重宝します。

金沢市内のホテルだと加賀棒茶のティーバッグが用意されているところも多いですし、自分の好みの飲み物を持って、こまめに給水をしながら朝散歩を楽しんでいただけたらと思います♫

(ちなみに金沢市は2020年7月にSDGs未来都市と自治体SDGsモデル事業に選ばれています。兼六園でも様々な試みをされているので、そんな観点で巡ってみるのもおすすめです。)

アクセス・駐車場

早朝はバスがないので、お車で行く方に便利な駐車場をお知らせします。


蓮池門口から入園する場合】

①石川県兼六駐車場:最近リニューアルされてとっても綺麗になりました!

住  所 金沢市小将町1番53号

駐車台数 普通車480台

営業時間 24時間(年中無休)

料  金 有料(最初の1時間350円。以降超過30分毎150円)

電話番号 076-263-1814



随身坂口から入園する場合】

②石川県石引駐車場

住  所 金沢市石引4丁目380番

駐車台数 407台

営業時間 24時間(年中無休)

料  金 有料(最初の1時間まで30分毎100円。以降超過1時間毎100円)

電話番号 076-223-2285


【注意】

皆様がよく利用されるであろう、「しいのき迎賓館」や「金沢市役所」の駐車場は、早朝は駐車いただけません。(営業時間外)

  • 石川県兼六駐車場
  • 石川県石引駐車場

Google Mapの読み込みが1日の上限回数を超えた場合、正しく表示されない場合がございますので、ご了承ください

まとめ

最後まで読んでくださり、ありがとうございます!

兼六園の朝散歩を少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。

兼六園の後に、茶屋街(ひがし、にし、主計)や武家屋敷などの朝散歩もとってもオススメです。人が少ない街並みを歩くだけでタイムスリップしたような気分に浸れます。

犀川や浅野川沿いのお散歩も清々しいですし、あとは、石川県立美術館の裏側から金沢市立中村記念美術館や鈴木大拙館の方に抜ける「美術の小径」や「緑の小径」も穴場スポットで涼しくて気持ちが良いですよ。

最近では、尾山神社近辺や新竪町商店街などに早朝から営業しているカフェもあるので、散歩の後の朝食タイムも良いですよ。

夏の暑い期間、少しでも涼しい早朝の時間に、金沢の名所を楽しんでいってくださいね。

基本情報

兼六園(国指定特別名勝)

住所:石川県金沢市兼六町1

電話番号:076-234-3800

営業時間:7:00〜18:00(3月1日〜10月15日)、8:00〜17:00(10月16日〜2月末日)

※時雨亭:9:00~16:30(最終入亭16時00分)

定休日:年中無休(時雨亭のみ12月29日~1月3日は休亭)

料金:

《入園料》大人320円、小人(6歳〜18歳未満)100円、6歳未満及び65歳以上無料(証明書要)

《時雨亭 呈茶》煎茶310円、抹茶730円

駐車場:有料駐車場のみ

兼六園(国指定特別名勝)

聞いて楽しい音声ガイド登場!

GPS音声ガイドサービス

名所の近くに行くと自動的に解説が聞こえてきます。ただ歩くだけでは分からない庭の見え方や歴史のエピソードを聞くことができて楽しさ倍増です。

面倒なアプリDLは不要!お手持ちのスマートフォンだけで楽しめます◎

 

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