「まるごと奈良博」潜入レポ|国宝だらけ!?この夏ほっとけない特別展
石川県立美術館がこの夏熱い!
奈良国立博物館から国宝8件をはじめとする仏像や仏教美術品など、200点越えが大集結しています。その見ごたえは圧巻の一言!!仏像を見て癒されるだけじゃなく、推し仏を探してみるのもおすすめです♡
特別展「まるごと奈良博」-奈良国立博物館 至高の仏教美術コレクション-。あれもこれも「ほっとけ」ない!夏休みのお出かけにもおすすめですよ~。
「奈良博」とは?
「奈良博」とは、奈良県にある「奈良国立博物館」のこと。東京国立博物館に次いで2番目に古い国立の博物館で、仏像などの仏教美術の宝庫です。
そんな奈良国立博物館が石川県立美術館とタッグを組んで始まったのが「まるごと奈良博」!
石川県が大好き。地元テレビ局の元アナウンサーで石川の魅力を全国に発信するフリーライターの坂爪奈津子が、早速行ってきました!!
「奈良博」のコレクションが石川県立美術館に集結
奈良博の所蔵品をこれまでにないボリュームと内容で、まさにまるごと楽しめる「まるごと奈良博」。国宝8件、重要文化財93件、総作品数は200点超えという驚きのスケール感です!
これだけの作品が奈良国立博物館外で展示されるのは史上初!!あっちを見てもこっちをも見ても名品ばかりって贅沢すぎませんか?う~ん、眼福、眼福♡
会期中、前期と後期で一部の作品を除いて展示品の入れ替えもあります。何回行っても楽しめる!この夏は石川県立美術館に大注目です。
▶前期:7月6日(土)~28日(日)
▶後期:7月31日(水)~8月25日(日)
▶休館日:7月29日(月)・30日(火)
「まるごと奈良博」のチケット・料金は?
当日券で一般1,500円、大学生1,000円、高校生800円、小中学生500円で、20名以上だと団体割引があります。身体障がい者・精神障がい者保健福祉・療育手帳をお持ちの方、またはミライロIDをご提示の方および付き添いの方1名は観覧無料です。
そして今回、能登半島地震の復興支援の取り組みで、内灘町以北(能登)の小中学生は無料で観覧できます。
「まるごと奈良博」のみどころ
▶見どころ①【国宝や重要文化財など名品が大集結!】
「薬師如来坐像」などの8件の国宝、重要文化財は93件と、選りすぐりの仏像や仏教美術品を間近で見ることができます!
作品によっては360度全方向から見られるものも。私は国宝の「薬師如来坐像」の端正で涼しげな横顔に見入ってしまいました。横から見たり後ろから見たり。いろいろな方向から楽しんでみてくださいね。
▶見どころ②【まるごと撮影OK!】
今回の展覧会、なんと全作品撮影がOKなんです!ありがとうございます、ほとけさま~♡撮った写真はSNSなどで発信して、作品の良さをたくさんの人達と共有するとご利益があるかも!?
▶見どころ③【推しの仏様を見つけよう!】
誰が何と言おうと、私はこの仏様にLOVE♡です!…という感じで、自分の「推し仏」(おしぼとけ)を見つけてみませんか?「まるごと奈良博」では、仏像や仏画が多数展示されています。そのお顔立ちや表情、ポーズも多彩。自分好みの仏様を探してみてくださいね。
ちなみに私は「伽藍神立像」(がらんしんりゅうぞう)を推しに認定!力のこもった表情と疾走感あふれるポーズ。右手と右足が同時に出ているのも造形美として注目なんだそう。私の心をグッととつかみました♡
最も人気のある仏様を投票で決める「推し仏・総選挙」も実施中です!詳細は目次から「関連イベント」をご覧ください。
▶見どころ④【子供達にもおすすめな仏の世界】
もっと仏教美術の世界を幅広い世代にも楽しんでもらおう!と、いうことで、この展覧会は工夫がいっぱいあります。
奈良博のゆるっと可愛い公式キャラクター「ざんまいず」がポイントとなる作品を紹介!大人の私が読んでも分かりやすくて楽しい内容でしたよ。
ちなみに「ざんまいず」のモデルになった作品も全て展示されています。写真も撮れて解説も分かりやすい!「まるごと奈良博」は夏休みの自由研究にもぴったりです♪
▶見どころ⑤【北陸ゆかりの作品が里帰り】
「まるごと奈良博」では、奈良国立博物館で所蔵・寄託を受けている北陸ゆかりの名品も展示しています。石川県中能登町の本土寺が所蔵する重要文化財「観音経絵」(かんのんぎょうえ)は、仏の教えを絵で分かりやすく伝えたもの。北陸ゆかりの作品は、前期後期合わせて約10点ありますよ。
関連イベントも充実
「まるごと奈良博」の楽しみは作品鑑賞だけではありません!関連イベントも盛りだくさんなので、そのうちの一部をご紹介しますね。
▶イベント①推し仏の総選挙!「私が好きなほとけさま投票―わたしの”推し仏”―」
「押し仏」をみんなで投票しましょう~!自分の推しは何位なの!?中間発表あり、参加者には抽選でプレゼントもありと、ワクワク感も楽しんでみてください。会場の入り口手前に投票ブースがありますよ。
▶イベント②漫才コンビ・笑い飯による楽しい仏教美術トークショー
「笑い飯」の哲夫氏は奈良国立博物館の名誉サポーターということからこのイベントが実現!実は私は笑い飯も推し♡事前申し込み・抽選制になっています。(第二弾は8月11日(日)実施)
この他にもイベントは多数あります。詳細は石川県立美術館のHPをチェックしてみてください。
石川県立美術館へのアクセス・駐車場
▶路線バスをご利用の場合は、金沢駅東口から「広坂・21世紀美術館(石浦神社前)」で下車し、徒歩約5分です。バス停の後方すぐの広坂交差点を右折して坂をのぼると右手にあります。詳しくは【北陸鉄道|主な施設へのアクセス】をご覧ください。
▶車の場合は、美術館前や周辺に文化施設共用駐車場があります。駐車場の予約は原則受け付けていないのでご注意ください。
▶タクシーでは、金沢駅東口から約4km、約10~15分です。混雑時はそれ以上の時間がかかることもあります。
▶自転車では、金沢駅東口から県立美術館まで約3.3km、約15~20分です。美術館正面玄関左に駐輪場があります。
金沢市公共シェアサイクル「まちのり」を利用する場合は、最寄りのポートは「18.本多の森公園・国立工芸館」です。
詳しくは【まちのり】をご覧ください。
周辺カフェ・ランチ情報
「まるごと奈良博」の鑑賞と一緒に楽しめる石川県立美術館周辺のカフェやランチのお店のご紹介です!お出かけの際のスケジュール作りに役立ててくださいね。
- ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA
- 美術館1階にある。季節ごとに異なる旬の新鮮な果実や北陸の地元素材を用いたスイーツを販売するパティスリー&カフェ。石川県出身の世界的パティシエ・辻󠄀口 博啓氏がプロデュース。大きな窓から緑を眺めながらカフェ時間を過ごせる。
- ル ミュゼ ドゥ アッシュ KANAZAWA
- 古都美 カフェ&ショップ
- 1階がショップで2階がカフェ。「加賀ほうじ棒茶とショコラのパフェ」など石川県産食材を使ったスイーツやドリンク、軽食を楽しめる。和と洋、伝統とモダンを随所に散りばめた器使いも魅力。
- 古都美 カフェ&ショップ
まとめ
仏教美術の世界をより分かりやすく・楽しく・身近に感じられる「まるごと奈良博」。この機会にぜひ行ってみてくださいね。私は石川にいながら奈良旅行をした気分になりました!