山中温泉を散策!山中漆器で味わうランチ&カフェを紹介!
全国的にも有名な「加賀温泉郷」。その中でも「山中温泉」は今も風情ある街並みと伝統文化が残る温泉街です。
メインストリートのゆげ街道には山中漆器のお店や、山中漆器を使用したグルメのお店、カフェなどがたくさん!
今回はそんな山中温泉へ訪れた際にぜひ立ち寄っていただきたいスポットを厳選してご紹介します。
山中温泉とは?
加賀温泉郷のひとつ・山中温泉は石川県の最南端にある温泉地です。
その歴史は古く、開湯1,300年とも言われており、今なお豊かな自然と伝統文化が残る風情ある温泉地です。
そんな山中温泉のほぼ中心部にある共同浴場が山中温泉総湯「菊の湯」です。
山中のシンボル的存在の建物で、男湯は緑色の瓦で天平風の外観が特徴。
女湯は山中温泉旅館協同組合が運営する『山中座』に併設されており、随所に漆器や蒔絵を施した拡張高い造りが特徴です。
無色透明のお湯でさらっとした泉質が特徴でほどよい熱さの温泉です。
山中座の前にはどなたでも気軽に楽しめる足湯もあるので、ぜひそちらも立ち寄ってみてくださいね。
山中漆器とは?
全国的にも有名な「山中漆器」は450年程前から続いているとされており、山中を代表する一大産業です。
今も街中には多くの漆器店が軒を連ねており、山中漆器もどんどん進化しています。
伝統的な「木製漆器」はもちろん、最近では現代の人々のライフスタイルに合うようにプラスチック素地にウレタン塗装をした「近代漆器」という漆器も登場。
食洗器や電子レンジにも対応した製品もあるそうです。
最近ではデザインもモダンなものが増えてきています。
こちらの写真は山中漆器連合協同組合オリジナルブランドの漆器たち。
とってもモダンでオシャレですよね!
山中漆器で味わう絶品グルメ・スイーツのお店はこの4選がおすすめ!
そんなオシャレな山中漆器を使ったランチやカフェが楽しめるお店をご紹介いたします。
工房 静寛(こうぼう じょうかん)
2022年の11月にオープンした『工房 静寛(じょうかん)』は創業100年を超える山中漆器の製造元である守田漆器株式会社が運営する工房兼カフェ・ギャラリースペースです。
こちらはもともとは漆器の倉庫だった建物を「お客様がより気軽に漆器にふれられるように」と工房・カフェ・ギャラリーに改装されたそうです。
洗練された空間に思わずため息がもれてしまいそうですね。
店内では同社のブランド「ぬりもの静寛」「山中ウスビキライト」「KOTO」の商品が展示されており、実際に見て・手に取って購入することも可能です。
工房で職人さんが作業をする様子も見学をすることもできます。
カフェではもちろん同社の山中漆器を使用したドリンクやスイーツが楽しめます。
カップは薄挽きなので、ドリンクを飲んだ時の口当たりも抜群。
また、山中漆器は熱が冷めにくいという特徴もあるそうで、ドリンクがしばらく温かいまま楽しむことが出来ました。
目で見て、手に取って、実際に使いながら山中漆器の良さを感じる事ができますよ。
基本情報
無限庵・茶房うるはし
2023年4月にオープンした『茶房うるはし』は山中温泉こおろぎ橋から歩いて3分ほどのところにある石川県指定文化財「無限庵」に隣接したカフェです。
無限庵は加賀八家のひとつ、横山家が明治時代に子息の婚儀に際し建築した武家書院屋敷です。
当時の最高級の木造建築が施されており、随所に風情が感じられます。
こちらでは、山中漆器を使ったカフェメニューやランチを楽しむことができます。
山中漆器のお抹茶と、季節の和菓子が味わえる人気のセットです。
お食事メニューももちろん充実!
和洋のメニューが味わえますが、特におすすめが「ピザセット」(スープ、サラダ、ドリンク付きで2,200円)
加賀市の人気イタリアン『ビストロラ・ヴィーヴ』監修のピザ(マルゲリータかクワトロフォルマッジから選択可)が味わえます。
和食の気分の方にはどんぶりからはみ出すほど海鮮が盛り付けられた海鮮丼セット(お味噌汁・小鉢付きで2,400円)もおすすめ!
お魚はもちろん地物を使っています。
この他にも金沢カレーのセットなどもあるので、気分に合わせて選ぶことができますよ。
ぜひお食事やカフェと一緒に、『無限庵』の散策も楽しんでみてくださいね。
ガラス張りの窓からは四季折々の風景を見ることができ、間近に自然を感じることができます。
緑が美しい季節にはこの写真のように、見渡す限り緑の空間が楽しめますよ♪
基本情報
カフェ&レストラン 舞楽夢
『山中うるし座』に併設されている『カフェ&レストラン 舞楽夢(ぷらむ)』。
今年で創業36年。開店以来ずっとうるし座と一緒に年月を重ねてきたお店です。
地元の方に長年愛されているお店で、この日もたくさんのお客様がいらっしゃいました。
店内はカウンター席の他テーブル席もあり、ゆったり寛げます。中には山中漆器の職人さんらしきお客様の姿も。
そんな同店ではランチだけでも約15種類のメニューの中から選ぶことができます。
中でもおすすめが15食限定の日替わりランチ1,000円(平日のみ)
この日のメインはポークステーキとコロッケでした!
ご飯やお味噌汁椀、おぼんにはもちろん山中漆器を使用しています♪
「使っている食器の中には開店時から使っているものもありますが、長持ちするし綺麗なままです。職人さんの丁寧な仕事が感じられますよね」と話される店主の梅田さん。
定食はもちろん、オムライスや洋風カツ丼、能登豚ロースステーキランチなど和洋のメニューがたくさん楽しめるので、ぜひ味わってみてくださいね。
基本情報
カフェ&レストラン 舞楽夢
【住所】石川県加賀市山中温泉塚谷町イ268-2
【電話番号】0761-78-3338
【営業時間】9:00~21:00(20:30L.O.)※お食事は11:00~
【定休日】水曜
山中うるし座(山中漆器伝統産業会館)
カフェ&レストラン 舞楽夢に立ち寄ったらぜひ山中うるし座にもお立ち寄りください!
同館では山中漆器の歴史を語る名品から現代の名工の作品まで伝統工芸品を多数展示。
そのほかには日用食器からアクセサリー、茶道具まで産地だからできる手頃な価格で販売しており、地元で活躍する山中漆器の作家さんの作品を手にすることができます。
同館では購入や見学のほかに、山中漆器の制作工程を知ることもできます。
山中漆器を取りまとめる「山中漆器連合協同組合」では漆器製造に関わる事業者さんが加盟されており、組合に加盟されている方だけでもなんと約250名もの職人・事業者さんがいらっしゃるそうです。
その中でも漆器の大事なベースとなる木地をひく木地職人さんだけでも40名。山中で作られた木地は品質も高く、輪島塗などにも使用されているそうです。
タイミングが合えば職人さんの木地挽きの様子を間近で見学することもできますよ。
同館には「山中漆器産業技術センター」が隣接していて、研修生たちが漆の技術を日々磨いています。
また、事前予約にて木地挽きろくろ体験もできるので、ぜひそちらも見学してみてくださいね!
基本情報
山中うるし座(山中漆器伝統産業会館)
【住所】石川県加賀市山中温泉塚谷町イ268-2
【電話番号】0761-78-0305
【営業時間】平日10:00~16:00、土・日・祝日9:30~16:30
【定休日】水曜、年末年始
茶房 花紫
山中温泉の鶴仙渓のほとりに佇む創業120余年の老舗旅館『花紫』。
2022年の7月に「現代における日本の文化サロン」をコンセプトにリニューアルオープンしました。
入口に掲げられた大きな白い暖簾の凛とした佇まいに、これから訪れる特別な体験への期待がふくらみます。
シンプルで洗練されたロビーからは四季折々の美しい景色が楽しめます。
館内は石川県の木材や石材、和紙、工芸品にアートといったこだわりの調度品に囲まれ、特別な時間を演出してくれます。
こちらが今回のお目当てである『茶房 花紫』のカウンター席。
モノトーンの落ちついた雰囲気の空間がとっても素敵です。こちらでスタッフさんが目の前でお点前を披露してくれます。
そんな『茶房 花紫』で楽しめるのが、「和のアフタヌーンティーセット」。
1人前5,000円です。(前日12時までの完全予約制)
見てください、この凛とした美しさ!
特製の白玉ぜんざいをはじめ、料理長特製の野菜寿司や上生菓子など、季節ごとに変わる様々な料理が味わえます。
月替わりのお茶のほか、厳選されたおよそ10種類の日本茶の中から気分や好みに合わせてお好きなものを選ぶ事ができますよ。
もちろんアフタヌーンティーの器には山中漆器を使用。地元山中温泉の文化もしっかり感じられる、至極のアフタヌーンティーとなっています。
こちらの和のアフタヌーンティーセットは宿泊者以外の方も事前予約をすれば利用することが出来ます。
窓から見える美しい四季折々の風景を眺めながら、日々の喧騒を忘れてゆっくりと上質な時間を過ごしてみてはいかがでしょう。
基本情報
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