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湯涌温泉は金沢の中心地から車でおよそ30分。緑があふれる山間にあり、藩政時代には歴代藩主も湯治湯として通った温泉です。
大正浪漫を代表する画家の竹久夢二が恋人と過ごした“ロマンの湯町”としても知られ、 情緒あふれる湯宿が集まったこの湯涌は「金沢の奥座敷」として重宝されています。

また、アニメ「花咲くいろは」の聖地としても有名ですよね。

東京育ちの女子高生・緒花が、祖母が経営する湯乃鷺（ゆのさぎ）温泉にある旅館「喜翆荘」に身を寄せ、仲居見習いとして働きながら学校に通い、成長していく姿を描いた作品です。この「湯乃鷺温泉」のモデルになったのが、湯涌温泉だとか。

放送開始以降多くのアニメファンが訪れる名所となりましたが、実は「花咲くいろは」の舞台モデルとなる事は、秘密裏に進められていた話だったため、突然大勢のファンの方々が湯涌を訪れることになり、地元商店の方々は不思議に思っていたそうです・・・。笑

更に作中に登場する神事「ぼんぼり祭り」を浅野川水害からの復興３周年と位置付け、アニメ「花咲くいろは」の製作委員会の協力を得ながら湯涌温泉観光協会が中心となり開催。今となっては全国から多くの方が訪れる、地域を代表する祭事となりましたが、実はアニメから逆輸入したお祭りだったんですね！

湯涌温泉が「花咲くいろは」の聖地と言われる理由は、前章を読んでご理解いただけましたよね？ ここからは、温泉街周辺の情緒あふれる「花咲くいろは」聖地巡礼スポットをご紹介します！

最初にコチラの福神橋！主人公・緒花たちが学校に行くシーンや、東京に住んでいる幼馴染・種村孝一と会ったシーンなど度々登場する橋です。
 
橋の横には足湯があり、地元の方が話に花を咲かせていたりしてとても穏やかな時間が流れていました＾＾
歩き回って疲れたらここで一休みするのもいいですね！

先ほどの福神橋から少し奥に進むと左手に郵便局があります。ここも作中でちょくちょく背景に出てくる場所なので、歩いてるだけでアニメの中に入った気分が味わえますよ！

旅行の記念に、ここから絵葉書を出すというのも素敵な思い出になりますね！
 
 

郵便局からもう少し奥に進んでいくと丸い形の建物が見えてきます。
ここは竹久夢二の記念館で、貴重なコレクションなども紹介されていたり、体験コーナーもあったり、大人も子供も楽しめる施設でした！

目の前の広場は、作中で湯乃鷺温泉に訪れた観光客で賑わっているシーンが描かれていました。

「花咲くいろは」ファンなら一度は行っておきたいこの神社！先ほどの金沢湯涌夢二館から階段を登っていった先にある「湯涌稲荷神社」。
 
 ここでは実際に劇中にも登場した「のぞみ札」を掛けることができます。 のぞみ札は「ゆわく温泉案内所」で購入する事ができますので、希望する方は先に購入してから神社に向かうと良いですよ！

ちなみに、神社への道は分かりやすい一本道ではあるものの、草木が生い茂った階段を上るので、雨の日や暗い時間帯に行く場合は足元には十分お気をつけください！

続いて向かったのは、湯涌温泉の奥の方にある人口の湖「玉泉湖」（ぎょくせんこ）。ぼんぼり祭りでお焚き上げが行われる湖です。
 
夢二館の前を道なりにまっすぐ進んでいくと、少しずつ道が細くなってゆき、そしてどんどん坂が急になって…万年運動不足の私は「ぜぃぜぃ…」となりながら、ヒールのある靴で来てしまった事を後悔しつつ必死で登っていきました。泣

湖の周りには遊歩道があり、季節によって違った生き物を楽しむことができます。ホタルの時期に足を運んでみるのもいいですね＾＾

約15分で１周のコースとなっていますので、しっかり楽しむ為にも歩きやすい靴で来ることをおすすめします！

ここまで聖地巡礼についてお伝えしましたが、湯涌温泉の楽しみ方はそれだけではありません！ 下記からは、また違った楽しみ方をご紹介いたします♪

令和５年４月よりスタートした「～湯涌温泉めぐり旅～湯涌まんきつ謎解きセット」は、謎解き+ランチ+湯涌温泉「白鷺の湯」の入浴券がセットになった超お得なプランです！

さらに謎を解くことができたら「湯涌オリジナルサコッシュ」をプレゼント♪
これは記念に絶対もらって帰りたい！！ 俄然やる気が出てきました＞＜

早速ゆわく温泉案内所で「湯涌まんきつ謎解きセット」を購入！
地図を見ると、どこの範囲で出題されているのかがわかります。ちゃちゃっと解いてしまおうか♪と思い鼻歌交じりに問題を見る。
 
 が…難しいっ！
 
失礼な話、もっと単純でササっと終わる単純な内容だと思ってました。しかし実際にやってみるとすごく細かく考えられていて、ただ町並みを見れば分かるわけではなく、そこから考えて答えを導き出す本当の「謎解き」でした。

謎解きをして歩き疲れたら、次はやっぱりご飯が食べたくなりますよね？ ここからは謎解きセットで食べられる湯涌グルメをご紹介いたします！

「湯涌温泉めぐり旅 謎解きウォーク」に付いてくるチケットは３店舗で使うことができます。その中で、今回私が訪れたのはこちら・・・

「湯のかわ」さん！
 

こちらのお店は福神橋から郵便局へ向かう途中にある、お土産屋さんの横の階段を上った所にあるお店です。表に看板が出ていますが、注意して見ていないと見付けづらいかもしれません。

店内は昭和レトロで懐かしい、とても落ち着く雰囲気でした。入店したときは私たち以外に２組だけでしたが、10分もしないうちに満席に…。
旅行客以外にも、大勢の地元のお客様で賑わっていました＾＾

謎解きセットに含まれているランチは
・オムライス

・焼めし

・焼そば

の中から１つ選ぶことができました。
 
ちなみに、150円プラスすることで「湯のかわランチ」を注文することも可能です！今回は２人で伺ったので、１つはオムライス、もう１つは湯のかわランチを注文しました♪

注文をして待っている間に、謎解きの問題と睨めっこ！
座ってじっくり考える事ができて、疲れた足も休める事ができたので休憩にピッタリでした＾＾

こちらが謎解きセットで注文したオムライス。
 
広げた手より一回り大きいくらいの特大サイズのオムライス、さらにお味噌汁付き。想像以上のボリュームにお腹がはち切れそうになりました！笑

こちらは「湯のかわランチ」。
結構しっかりした量のおかず５品に、ご飯・みそ汁・お漬物が付いて、ボリューム満点なのに８５０円！！
 
1,000円を切る驚きのコスパ！！しかも美味しい！！
家庭料理っぽさもあり、肉も魚も野菜もしっかり取れて最高でした☆

そのほかに下記のお店でも「謎解きセット」を楽しむことができます。

お腹もいっぱいになったので、次に向かう所はもちろん温泉！！
いっぱい歩いて汗もかいたのでサッパリしたいですよね＾＾
こちらも“湯涌まんきつ謎解きセット”のチケットで入浴することができます。

金沢湯涌夢二館の隣にある『総湯・白鷺の湯』。
ここでは「なめらかさと温もりが肌を包み込む」と表現される湯涌温泉特有のお湯を楽しむことができます。

白鷺の湯の前、湯涌稲荷神社へ向かう階段の途中にも『白鷺の足湯』がありますので、そちらにもぜひお立ち寄りください！

そしてやっぱり湯涌温泉といえばコレ！「湯涌ぼんぼり祭り」。

アニメ「花咲くいろは」の作中に、小さな女の子の神様が神無月に出雲に帰る道しるべに、のぞみ（願いごと）を書いた札を下げたぼんぼりで送り出す「ぼんぼり祭り」という素敵なお祭りがあります。
そして、そのお祭りを現実世界で開催したのが「湯涌ぼんぼり祭り」です。

ぼんぼり祭りといえば、お願い事を書いたのぞみ札ですよね！当日はやはり、ものすごい数の のぞみ札が集まります。みなさんは何をお願いしますか＾＾？

湯涌稲荷神社で神迎の儀が行われた後、キツネ面の男性に導かれた小さな女の子の神様が現れ、のぞみ札の入ったかごと共に玉泉湖へ向かいます。玉泉湖に到着すると神送の儀が執り行われ、のぞみ札のお焚き上げに。

みんなのお願い事を届ける炎が暗闇の中大きくあがり、そしてお焚き上げとぼんぼりの光が湖に映し出され…。厳かで神秘的な光景が広がります。

ちなみにこの湯涌ぼんぼり祭り、神迎の儀、神送の儀、お炊き上げが行われる当日（毎年10月中旬頃）は、下記条件のどれかを満たしていないと17時以降に湯涌温泉街へ入場できません。

《湯涌ぼんぼり祭り入場条件》※2023年度実績

・一般入場券の購入

・個人協賛

・金沢市内提携ホテル宿泊プラン利用

・湯涌温泉のお宿に対象宿泊プラン利用

しかしながら、毎年７月中旬からお祭りが終わるまでの間は約300基のぼんぼりを設置しているので、夕方～夜間の散策は当日以外でもその幻想的な雰囲気を楽しむことができます◎

浴衣やお着物での街歩きも様になりそうですね＾＾

ここまで「花咲くいろはの聖地」湯涌温泉の魅力をお伝えしてきましたが、いかがだったでしょうか？
実際行ってみた感想としては、アニメを知る人も知らない人も両方が楽しめる、食あり！癒しあり！学びあり！の素敵な温泉街だと思いました。

ちなみに謎解きウォークは…しっかり解いて、サコッシュGETしましたよ～＾＾♪
今回は“子ギツネ編”でしたが、続編も作成中との事です！すっごく楽しかったので、ぜひみなさんもチャレンジしてみてください☆