穴水町でSUP体験!宿泊もできます【龍屋】
みなさんは、SUP(サップ)というスポーツをご存知でしょうか。
SUPとは「Stand・Up・Puddleboard」の頭文字をとって名付けられたウォータースポーツです。
大きなボードの上に立って一本のパドルで左右を交互に漕ぐことで、海や湖などの水面を進みます。
なんと、このSUPが能登にある古民家の宿で体験できるというので行ってきました。
泊まるだけじゃない、マリンスポーツも楽しめる古民家宿で御来光SUPに挑戦!〜果たして御来光を拝めるのか〜
今回SUPを体験する古民家宿『龍屋』は能登半島の穴水町に位置し、波が少なく穏やかな凪いだ海を望むことができます。
実は僕はSUP未経験。オーナーの東野さんに「SUP体験は何時がおすすめでしょうか」と伺うと、「日の出を楽しめる御来光SUPがおすすめ」とのことで日の出前の5時半過ぎに現地へ(取材日10月12日時点の日の出は6時)。
龍屋へ着くと、ボードに空気を入れて用意をしてくださっていました。
この日の水温は触ってみるととても暖かく、オーナー曰く「水着で大丈夫やなぁ」と持参した水着に着替え、上着だけスウェットスーツを借りました。
更衣室とシャワールームも海のすぐ前にあるため、さっと着替えていざ初めてのSUPへ。
と、その前にオーナーからボードの乗り方やパドルの使い方など説明を受けます。
よくあるパドルの漕ぎ方は手や腕を使う場合が多くそれだとすぐ疲れてしまうので、オーナー直伝の肘を伸ばし肩を回して全身を使った漕ぎ方を教わります。確かに安定感がある感じです。
一通り説明をいただいた後、いよいよ海へと向かいます!
店の目の前が海なので徒歩20秒ほどで海へと着きます。
ドキドキしながらいざボードの上へ。この時のコツはいきなり立とうとせず、まずは膝立ちをすることでした。
そのままなんとかボードの上に立つことに成功。パドルを握りしめ教わった漕ぎ方で前へと進みます。
初めてのこともあって、下手くそなりにも進んだ時は「おおー!」と感動です。
実は早朝だと風もなく凪いだ海でSUPをしやすいと言うこともあって、初心者にはまず朝の時間帯がおすすめのようでした。
空には雲が広がりますが隙間から青空も見え、果たして日の出を拝むことはできるのでしょうか?
残念ながら、この日は生憎の曇り空でボードの上から御来光を拝むことは叶わなかったのですが、オーナーとスタッフの方に案内いただき沿岸沿いを周遊することができました。
ターンの練習では見事落水したのも良い思い出です。ちなみに眼鏡で行くと落水時に紛失の恐れがあるのでコンタクトもしくは裸眼で体験が良いそうです。
SUPで海の上から澄んだ海を眺めることができ、魚の群れや今の時期ならではなアオリイカの稚魚?も見ることができます。
「日によっては海がシーンと静まりかえって空にいるような景色になるよ」とオーナーが教えてくれました。それはぜひ見たい。
SUP体験は1人からでも可能で、今回僕1人での参加でしたがとても丁寧に教えていただき安心して体験することができました。
コース内容には「御来光SUP」の他にも「ライトアップSUP」や「能登島SUP」など様々なコース内容がありいろんな楽しみ方を体験することができます。
僕も御来光はリベンジしたいですし、SUPで穴水町から海を渡って能登島まで向かう「能登島SUP」もとても楽しそうでリピート決定です。
SUPの後も楽しい、古民家宿の魅力
SUPを体験した後は、空間デザイナーでもあるオーナーが手がけたカフェでのんびりと過ごすことがおすすめです。
海で遊んだ後の暖かい珈琲(500円)が身に沁みます。
カフェからは海を眺めることもでき、能登の内海のゆったりとした雰囲気と合間ってとても癒されます。
ちなみにオーナーは金沢のご出身で、龍屋の色合いなどは金沢町屋のベンガラをイメージされています。能登に移住される前は湘南で暮らしていて湘南テイストも空間デザインの中に閉じ込められておりカジュアルなお店の雰囲気とオーナーやスタッフさんのお人柄についつい長居したくなること間違いなし!
後で知ったのですが更衣室には2階があり、なんとそこには海を一望できるお風呂があります。
さっとシャワーを浴びたのですが、次は絶対利用したい!
海で冷えた体をゆっくりと温めて風邪など引かれないようにしてくださいね。
また、全部でシャワー室は3つあるので人数が多い場合は交代制となります。
「リピートのお客様や金沢、県外のお客様が多いかな」とオーナーの東野さんは話します。
どうやらそこには、観光地に行くということよりものどかなロケーションを楽しみながら体験ができることへのニーズが高まっているように感じました。龍屋で体験できる内容の魅力や手軽さはいうまでもなく宿泊までできること、オーナーをはじめスタッフさんの人柄も素敵で「また会いに行きたいな、またSUPをしたいな」と思った今回の体験でした。
基本情報
古民家宿 龍屋(たつや)
【住所】石川県鳳珠郡穴水町曽福49
【電話番号】080-2951-9849
【定休日】水曜(7月〜9月は無休)
【駐車場】6台 ※近くの鹿島駅駐車場も利用可能
【体験料金】SUP体験:3000円
ペダルボート体験:5000円
【体験内容】御来光SUP、能登島往復SUP、ライトアップSUPなど
【体験可能時間】6:00〜20:00
【体験可能人数】1人〜10人(2回目以降から体験できる能登島往復体験は4人〜)
【体験可能年齢】3歳以上
【実施期間】3月〜11月中旬が望ましい
北陸最大級!能登長寿大仏に出会う
SUPの余韻にどこか後ろ髪を引かれながら、せっかくならと、古民家宿『龍屋』の近くにある「能登長寿大仏」がある真和園へ行くことに。車で7分ほどで行けます。
この大仏像がある真和園の歴史はまだ浅く20年ほどですが、穴水町の観光スポットにもなっていて、大仏の他に三重塔や観音堂などの建物もあり園内を散策することができます。
拝観料が無料なので気軽に行けて散策できるのが嬉しいポイント。
少し紅葉してきた木々の中を歩くのが個人的にもとてもおすすめです。
手水舎からすぐ横に能登大仏はあります。
この能登大仏ですが座高8.35m、高さ3mの台座と2.35mの蓮台の上に鎮座しているので全部で13.7mと間近で見ると迫力があります。
実は日本三大大仏の高岡大仏よりも大きいようです!
この能登大仏は戦後に富山県から穴水町へ移り住み、建設会社を起こした堀内秀雄さんが「町民の安らぎの場になれば」と、長い年月と私財の全てを投じて整備され、2003年に完成したそうです。
その堀内さんが100歳の天寿を全うされたことから「能登長寿大仏」と呼ばれることとなりました。
平和の鐘と呼ばれる釣鐘堂。
鐘を鳴らすのは1人1回までと張り紙がされていました。
あまり鐘をついた経験がなく、作法も何も知らなかったのですが、どうやら参拝前に鐘をつくのが通例のようでお寺参りの作法を知る良い機会となりました。
ちなみに、もし参拝後に鐘をついてしまった場合はもう一度参拝をすると良いそうです。
これからの時期は紅葉が見頃ですね。
今回伺った日はまだ早かったのですが、少しずつ色合いが変わり豊かな色彩の木々の中をゆっくりと歩くのは最高に気持ちが良いです。
また、紅葉の季節にはライトアップも行なっているようで幻想的な風景を楽しむことができます。
2022年も開催され、10月15日〜11月13日までとのことですのでぜひ古民家宿での宿泊と合わせて紅葉ライトアップを見に行かれてはいかがでしょうか。
- 古民家民宿 龍屋
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ライター
ほっと石川旅ねっと体験ライター 又木
能登在住で、趣味の写真を通して能登の風景などを発信しています。