【石川県能登半島】世界農業遺産 能登の里山里海を体感する旅

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このコースでは石川県北部、奥能登地方を中心に自然を満喫できるスポットをご紹介します。

のどかな里海が広がる輪島市曽々木で定置網漁業体験と加工場見学をし、雄大な自然や風景が残る能登半島の景勝地をめぐります。能登でしか食べられないご当地グルメの能登丼もご紹介。映えスポットとして話題の『イカの駅』散策など、能登半島をめぐるドライブコースとしてぜひご検討ください。なお、時間に余裕を持って行動できるレンタカーがおすすめです。

【石川県能登半島】世界農業遺産 能登の里山里海を体感する旅

今回の旅のコースはこちら!

輪島市ふるさと体験実習館(定置網漁業体験)→垂水の滝→能登丼で昼食→奥能登国際芸術祭作品 「珠洲海道五十三次(笹波口バス停)」→見附島→イカの駅つくモール

今回、能登の旅に参加してくださったインフルエンサーをご紹介!

【玉井里香さん・清隆くん】
長野県出身。“週末弾丸で旅するママ”として長野を中心に、全国を飛び回っています。まるで旅をした気分になるようなショート動画や、情報盛り沢山の投稿は、見る人の「旅欲」を刺激すること間違いなし。様々な業種のアンバサダーを務めるインフルエンサーです。

輪島で定置網漁業体験と加工場の見学をしよう

能登半島の輪島市から始まる今回の旅。能登半島は沖合に豊かな漁場が広がり、漁業が盛んな地域です。ここでは、魚の通り道を網でさえぎり、網に沿って泳いできた魚を袋状の網でとる「定置網漁業」を体験できます。
一般的には早朝3時頃に出港するのですが、多くの人に漁業を知ってもらえるようにと、一般の人が参加しやすい時間帯に体験ができる施設があると聞き、行ってきました。それが『曽々木定置網漁株式会社』です。代表の刀祢さんにお話を伺います。
こちらの会社では、「奥能登の魚の旨さを、そのままお届けしたい」との思いから、定置網でとった魚をそのまま船の上で海氷水に入れて血抜きをし、生きたまま〆る「沖〆(おきじめ)」を行っています。それによって鮮度をそのまま保てるとのこと。この手法を用いることで、沖〆は「浜より新鮮」と言われるのだとか。
この日は、鯖を加工する様子を見学しました。魚の捌き方を習いながら、里香さんは熱心に話を聞いています。
「魚を捌いたことがなく、チャレンジしたいと思っていました。以前、動画を見て挑戦したのですが難しくてできませんでした。実際に教えていただけるのでわかりやすく勉強になります」と嬉しそう。
試食として実際に加工済みのフクラギ(ブリの幼魚)をいただきました。専用の機械を使って魚の水分を取り除くことでドリップを減らし、鮮度をそのまま保つことができるそう。ちなみに調味料は一切使わず、無添加にこだわっています。
「醤油はいらないよ」と刀祢社長の言葉に驚きつつ食べてみると、その美味しさにさらに驚きました。魚の身の旨味と甘味、塩味のバランスが良く、魚臭さは全くありません。刀祢社長のお孫さんも昔は魚が苦手だったけど、今では食べられるようになったのだとか。
「東京の方にも魚ってこんなに美味しいんですね。こんなの東京では食べられない!と言われるんですよ」と刀祢社長。皆さんにもぜひ味わっていただきたいです。
加工場の近くにはレストランがあり、曽々木沖でとれた輪島ふぐの刺身や魚フライなどを味わえます。また、こちらでは魚の加工品をはじめとした商品を購入することもできます。
お邪魔したのは2月だったため、定置網漁業体験はできなかったのですが、4月中旬〜10月末までは漁業体験も可能。曽々木の沖合まで往復で2時間ほどの体験時間となります。
体験では500〜600kgの魚を一度に獲れる小網を使用。クレーンで引き上げる様子は大迫力だそうです。サワラやブリ、アジ、サバ、イカなど様々な種類の魚がとれるのだとか。

漁業体験は真浦港から出港します。普段は見る機会のない定置網漁業を体験してみてはいかがでしょうか。体験・見学・食事ができるおすすめのスポットです。

基本情報

曽々木定置網漁株式会社

住所:石川県輪島市町野町西時国43-1

電話番号:0768-32-1137


<体験について(要予約)>

予約申し込み:0768-32-1331(輪島市ふるさと体験実習館)

営業時間:9:00〜17:00 (輪島市ふるさと体験実習館)

体験可能時期:4月中旬〜10月末

料金:体験5,000円/1人、加工場見学、試食はサービス

人数:5名〜13名

駐車場:真浦港5台、加工場5台

山から海へと直接注ぐ「垂水の滝」周辺を散策しよう

続いてご紹介するのは、輪島市ふるさと体験実習館から車で2分ほど、輪島市と珠洲市の境目にあるトンネルのすぐそばにある「垂水(たるみ)の滝」。その落差は約30mあり、海に面した崖の上から海へ向かって、段々に水が落ち続ける滝です。冬には季節風によって水が舞い上がることから別名「吹き上げの滝」とも呼ばれます。
海が好きな清隆くんもご満悦。

滝の近くまで歩いて近づけるので迫力があります。雨の日の岩場は滑りやすいためお気をつけください。近くに広々とした駐車場や食事処もあるので、観光の合間の休憩や立ち寄りスポットとして散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。

基本情報

垂水の滝

住所:石川県輪島市町野町曽々木

電話番号:0768-23-1146(輪島市役所産業部観光課)

駐車場:14台、バス3台

奥能登のご当地グルメ「能登丼」を堪能!

お昼は「垂水の滝」の目の前にある『滝見亭』でいただきました。店名にある通り、垂水の滝を見ながら食事ができます。海を一望できる見晴らしの良い食事処です。
人気メニューはこちらの「能登丼」。能登丼とは地元のコシヒカリや水、地場で獲れた魚介や肉類、野菜などを使用し、地元伝統漆器「輪島塗」の器に盛り付けたご当地グルメのこと。奥能登の珠洲市、輪島市、能登町、穴水町の46の加盟店でそれぞれの能登丼が提供されています。
『滝見亭』の能登丼は、その日の新鮮な海鮮ネタが盛り沢山! お店ごとに様々なメニューがあるので、ぜひ食べ比べてみてはいかがでしょうか。また、お箸がお土産として付いてくるのも特徴です。
魚よりも肉派の清隆くんはこちらも人気の牛丼を注文。
甘エビや鰤をはじめ、サザエや鱈の子漬けなど綺麗に盛り付けられた豪華な一品です。どのネタも新鮮で美味しく、魚介それぞれの味を楽しめます。しかもご飯は無料で大盛りにできるのだとか。出汁が効いたあら汁も美味しく、体が温まります。

観光地の近くのお店のため、団体客と重なることもあり、事前に予約をしておくのがおすすめです。寒い時期には、岩場に打ち寄せた波が白い泡になって雪のように舞う“波の花”という現象を見ることもできます。ぜひ能登の風景を眺めながら、美味しい能登丼をお楽しみください。

基本情報

割烹 滝見亭

住所:石川県珠洲市真浦町カ14

電話番号:0768-87-2882

営業時間11:00〜15:00

定休日:水曜、12/31、1/1

料金:能登丼2,500円、にぎり寿司1,760円、滝見定食2,500円、刺身定食1,760円、エビフライ定食1,760円、ヒレカツ定食1,760円、各種麺類650〜700円、他(※時期によっては提供不可のメニュー有)

席数:60席(座敷あり)

駐車場:16台

ドライブの合間に、奥能登国際芸術祭の作品に触れよう

午前中は曇っていた天気が少し晴れ間も見えてきた昼過ぎ。「お腹も満たしたことだしのんびりドライブするか」と海沿いを車で走っていると、何やら一風変わったバス停が。実はこちら、2017年から3年ごとに珠洲市で開催されている「奥能登国際芸術祭」の常設展示作品なのです。


こちらは、ロシアの作家アレクサンドル・コンスタンチーノフの作品『珠洲海道五十三次』。屋根付きのバス停を能登の風景の一つと考え、住民が利用するバス停4ヶ所をアルミニウムのパイプで包み込んだ作品です。

珠洲ののどかで余白の広い風景と溶け込み、なんとも言えず郷愁を誘います。アレクサンドル・コンスタンチーノフ氏のバス停の作品は他にも珠洲市内3ヵ所で見ることができますので、ドライブがてら巡ってみてはいかがでしょうか。

基本情報

珠洲海道五十三次(笹波口バス停)

住所:〒927-1302 石川県珠洲市笹波町

電話番号:0768-82-7720(奥能登国際芸術祭実行委員会)

駐車場:なし(駐車は近くに砂利スペースがあり3、4台駐車できる)

作品設置場所:能登洲崎バス停、正院川尻バス停、正院バス停


アレクサンドル・コンスタンチーノフ|珠洲海道五十三次

〒927-1446 石川県珠洲市折戸町ル

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アレクサンドル・コンスタンチーノフ|珠洲海道五十三次

〒927-1205 石川県珠洲市正院町

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アレクサンドル・コンスタンチーノフ(奥能登芸術祭2020+ #46)

〒927-1206 石川県珠洲市正院町正院22−44

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アレクサンドル・コンスタンチーノフ|珠洲海道五十三次

〒927-1302 石川県珠洲市笹波町

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基本情報

奥能登国際芸術祭2023

国内外のアーティストが珠洲に根ざした作品をつくり、珠洲市全域で展開する芸術祭。14の国と地域から約50組のアーティストが参加します。三方を海で囲まれた「さいはて」の地、珠洲と現代アートの融合をお楽しみください。
会期:2023年9月2日(土)~10月22日(日)
会場:珠洲市全域

能登を代表する景勝地「見附島」を散策しよう

続いて、能登を代表する景勝地として多くの人に親しまれている「見附島(みつけじま)」にやってきました。名前の由来は、真言宗の開祖・空海が布教のため佐渡島から能登に来た際、最初に目についた島であることからと言われています。珪藻土できているのが特徴で、こちらの珪藻土は七輪やバスマットなどの原材料としても使用されています。
見附海岸一帯は、能登半島国定公園にも指定されており、レストハウスをはじめ、キャンプ場や公園、温泉施設などがあります。天気が良い日には気持ちが良く散策できますよ。
青い空と海に、赤い灯台が映えます。

干潮のときは、見附島のすぐそばまで岩場を渡って行くことが出来ます。ぜひ大自然の造形美と迫力を感じてみてください。滑りやすいため足元には十分お気をつけください。

基本情報

見附島

住所:石川県珠洲市宝立町鵜飼

電話番号:0768-82-7776(珠洲市観光交流課)

駐車場:200台(見附公園駐車場・無料)

イカの駅で巨大イカに会おう!

最後にご紹介するのが、日本百景のひとつに数えられる「九十九湾(つくもわん)」に隣接する観光交流センター『イカの駅 つくモール』。里海の観光拠点としてイカ料理を提供するレストランや物産コーナー、船上から海中の様子を眺められる遊覧船やマリンレジャーを楽しめる施設として2020年にオープンしました。
そして、ここイカの駅で一際目に付くのがこの巨大なモニュメント「イカキング」。なぜこんなにイカづくしなのかと言うと、イカの駅がある小木地区は日本の三大イカ漁港としてイカ漁が盛んな地域だからです。
こちらのイカは見るだけではなく、実際にイカの足に巻かれてみたり、口が空洞になっているので中に入ったりできるため、写真スポットとしても大人気。
館内には小木のイカ漁を紹介するコーナーがあり、歴史や小木地域ならではの船の祭り「とも旗まつり」について学ぶことができます。
物販コーナーもあり、獲れたイカを活きたまま船の上で個別冷凍する「船凍イカ」をはじめとした、様々なイカの加工商品や地元の特産品を購入できますよ。
ここ九十九湾には遊歩道があり、天気も良いので散策しました。
波の音や鳥の声が心地よく、能登の風景の特徴ですが、ビルや大きな建造物などもないため、空や風景の余白が広く、とても気持ちが良いです。

九十九湾の複雑な海岸線に沿って遊歩道の飛び石が続く「九十九遊歩道」。リアス式海岸に沿ってくねくねと続く飛び石を歩くと、まるで海の上を歩いているかのような気分に。ヤドカリやカニなど海の生き物たちと触れ合うことができ、子連れの家族にもおすすめです。

基本情報

イカの駅 つくモール

住所:石川県鳳珠郡能登町字越坂18字18番1

電話番号:0768-74-1399

営業時間:9:30〜17:00、レストランは11:00〜15:00(L.A.14:30)

定休日:水曜(GW、8月は無休)

駐車場:65台、バス2台、福祉車3台

今回の旅はこれでおわり!

今回の旅を通して、「魚のことについて学べたし、海で遊ぶことができて楽しかった」と清隆くん。里香さんも「短い時間で奥能登を巡れたのが驚きです。普段は子供がいると観光スポット1つで時間いっぱいになることが多いのですが、様々なことを体験でき、充実した1日でした。子供は海ではしゃげるし、大人は自然美を満喫できるので、今度は夏に訪れて、釣りやアクティビティなども楽しみたいなと思います」と2人共大満足の様子でした。
石川県奥能登地域を巡る観光の際には、本コースをぜひご参考くださいね。

コースマップ

  • 曽々木観光協会(ふるさと体験実習館)
  • 垂水の滝
  • 珠洲海道五十三次(笹波口バス停)
  • 見附島 / 軍艦島
  • イカの駅 つくモール 

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