知性と感性をくすぐるインスタ映えスポット。金沢の秀逸アーキテクチャ巡り|石川県金沢市
ほっと石川旅ねっとの体験ライターの椎木です。
金沢は現代的な建築も歴史的な建築も楽しめる素敵な街です。
今回は夫婦で金沢市内の秀逸なアーキテクチャ(建築物)を巡りつつ、知性と感性をくすぐる芸術的な旅を楽しみたいと思います。
写真映えのする場所ばかりなので、インスタ映えも狙えます!
鈴木大拙の哲学とZENの世界へ『鈴木大拙館』
金沢出身の世界的に有名な仏教哲学者です。
彼は仏教の中に「霊性の自覚」を思索し、学問として極めた学者でもあります。
谷口吉生氏は「ニューヨーク近代美術館(MoMA)」や「GINZA SIX」など、国内外の名建築を数多く手掛けられています。
こちらの博物館は、鈴木大拙の思想に出会い各々の思索を深められる"体験型ミュージアム"になっています。
ここで大切にされているのは、鈴木大拙の生涯や思想を通じて、訪れた人たちがそれぞれに思索するということ。
何かを展示し説明するというよりは、空間を心地良く感じられる、そんな場所です。
人が少ない時間、例えば午前中の早い時間が絶対におすすめです。
忘れるべきことを忘れ、何かに没頭し、又は思いを巡らす。
どこか懐かしく心が落ち着くのは、ZENの思想を持つ日本人だからでしょうか。
早朝7時30分からこの水鏡の庭、思索空間、それを繋ぐ外部回廊を限定開放するイベントを開催しています。
参加者は、本を読んだり、ただ座ってぼーっとしていたり、思い思いの過ごし方をするそうです。
開催月の1日に予約開始なのですが、静かな空間を保つべく定員を限定しているため早々に予約いっぱいになるとのこと。
ここだけの話ですが、参加者にはこだわりのコーヒーが振る舞われるようです。行ってみたい!
是非、人が少なくてゆっくりできる時間を狙って訪れてください。
得るものは人それぞれ。私は得も言えぬような清々しさを感じて去りました。
金沢21世紀美術館や兼六園などからも近いですし、観光客の方にも是非立ち寄って欲しいおすすめスポットです。
基本情報
鈴木大拙館
【住所】石川県金沢市本多町3丁目4番20号
【電話番号】076-221-8011
【営業時間】9:30〜17:00(入館は16:30まで)
【定休日】月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始
【入館料】一般310円、65歳以上210円、高校生以下無料、団体(20名以上)260円
【駐車場】なし(障害者用のみ有り)
《思索体験:「朝・思索のすゝめ」》
【開催日】奇数月の最終日曜
【体験時間】7:30から約40分
【参加費】300円
【予約方法】開催月の1日から電話予約にて受付
※令和6年1月は内容・会場が異なります。HPでご確認ください。
圧巻!金沢が誇る美麗建築『石川県立図書館』
たかが図書館、と侮るなかれ。2022年の夏にオープンしたばかりですが、石川の誇りとプライドを感じる、言わずと知れた名建築。石川県民だけでなく、観光で金沢に来る方々にも強くおすすめしたいスポットなのです。
西洋の歴史ある図書館と見紛うような圧倒的完成度です。
こんな図書館が家の近くにあれば最高でしょうね。
それは、私語や電話、飲み物が禁止されていないこと。
図書館独特の緊張感が苦手な人もいるかと思いますが、そんな人にも息苦しくなく過ごしやすい図書館なのです。
多種多様な約500の閲覧席が至るところに配置されています。これは嬉しい!
図書館って何度も通いたくなる開かれた場所であるべきですが、この図書館はまさにそれです。
明るく綺麗で、子どもの感性をくすぐるようなアドベンチャー要素がたっぷり。
公園の遊具で遊ぶことと、本に触れること、その両方を一気に体験できるような場所です。
子どものいるご家庭であれば、この尊さはよく分かるはず…
ひと回りしてきましたが、まだ本を読んでいる妻。
ちなみに図書館内にはおしゃれなカフェも併設しているので、とにかく長居できます。
さあさあ、そろそろ次に行きますよー!
基本情報
石川県立図書館
【住所】石川県金沢市小立野2-43-1
【電話番号】076-223-9565
【営業時間】閲覧エリアは9:00〜19:00、文化交流エリアは9:00〜21:00、ただし土日祝はいずれも9:00〜18:00
【定休日】月曜、年末年始、特別整理期間
【駐車場】400台
昭和のロマン溢れる建物で五木寛之さんと文学に親しむ『金沢文芸館』
金沢のレトロ建築として有名なこちらの建物は、元々銀行として使われていたそう。戦前から80年以上も地域のランドマークとして愛されており、国登録有形文化財にも登録されています。
石川県を代表する三文豪、泉鏡花、徳田秋聲、室生犀星。
彼らのような作家さんたちに憧れ、夢を追う人を応援するような建物でもあります。
もちろん、文芸に明るくない方にとっても本と親しむことのできる場所ですよ。
ここは「金沢五木寛之文庫」となっていて、金沢に縁深い五木寛之さんの作家人生を追うことのできる特別な展示スペースです。
五木寛之さんが格好良すぎて、ここに来るときっとあなたも作家という人生に憧れます。
昭和4年に建築され、銀行だった建物を金沢市が改修したもので、
この界隈におけるランドマーク。ロマンチックな存在感のある建物です。
文芸を嗜む人々のサロンのような場所として、定期的に講座や朗読会なども行っているとのこと。
是非、気軽に立ち寄ってみてください!
基本情報
金沢文芸館
【住所】石川県金沢市尾張町1-7-10
【電話番号】076-263-2444
【営業時間】10:00〜18:00(入館は17:30まで)
【定休日】火曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始
【入館料】一般100円、高校生以下無料
【駐車場】なし
皆さんも金沢に来た際には、知性と感性を揺さぶる芸術的な旅をしてみてください。
言い忘れてましたが、今回紹介した場所は全てめちゃくちゃ写真映えします。私の写真からそれが伝わっていることを祈ります。