中能登地域の発酵食品文化を作って、買って、見学♪|石川県七尾市・中能登町

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こんにちは!

ほっと石川旅ねっと体験ライターの岩本 由香里です。


皆さん、好きな発酵食品はなんですか?

日本酒、パン、ワイン…美味しい物だらけ!

能登地方だといしりやこんかいわし、魚貝の麹漬けなど

祭りの時にみんなで食べるんですよ♪


発酵食品と能登には深いつながりがあるんです。

それには地形や気候も関係しているのですが…

語りだすと長くなるのでこのお話はまた次回!


今回は石川県七尾市で見つけた発酵食をご紹介します。

中能登地域の発酵食品文化を作って、買って、見学♪|石川県七尾市・中能登町

大正元年創業、七尾市で代々受け継がれる醤油を製造する醤油店で醤油麹作りにチャレンジ!

まずは『小山屋醤油店』へ!
醤油麹作り体験&醤油蔵見学をします♪
小山屋さんは創業大正元年、家族で製造販売しているお醤油屋さんです。
お話が上手で気さくな女将・小山順子さんに教えていただきます。

蔵や店舗は国登録有形文化財に指定されていているんですって!
150年の歴史と伝統を随所に感じます。
 
こちらの鬼瓦も貴重な物!
これは蔵についていたもので厄除けとしての役割もあったのだとか。

2つありますが、それぞれあしらわれているものが違うんです。
お米を表す俵や願いごとを叶える小槌など、大事な物ばかり。
何故、小槌や俵なのか?をクイズ形式で学べましたよ。
おもしろかった~♪
続いて建物の奥にある仕込みの部屋へ
ここにある大きな樽で醤油を作ります。

伝統と風格を感じる美しさ
この樽についている輪が、箍(たが)です。
タガが外れる、のタガはこれだったのです!

確かに箍が外れたらとんでもないことになる!!
このことわざは一生忘れないと思った二人でした♪
子供達がここに住みたい!とまで気に入っていた
この部屋は麹を育てる赤レンガの麹室。

天井に蓋のような板が付けられるなど
温度の調整のために様々な工夫が施されていました。
 
さて、いよいよ醤油麹を作りに行きますよ♪
ほっと心が落ち着く良ような、蔵特有の趣ある部屋。

当時の蔵の雰囲気を所々に感じられる太い梁に柱、
この大きな歯車のようなもので物を上げ下ろししていたんですって。


 
まずはどの醤油を使うか決めますよ。
小山醤油の3タイプを味見します。
全部おいしい!でも全部違う!
醤油っていろんな味があるんだね!!

娘のちくわちゃんにも味の違いがしっかりわかったようです。
確かに違う!

色や香りだけでなく味わいや甘み
後味まで見事に違う。
それぞれに合う食材・料理があるそうです。

調味料にもこだわって美味しく食べようという
日本の食文化は本当に素晴らしい!

みんなで利き醤油ができてとっても楽しかったなぁ~♪
だいぶ迷ったけどそれぞれ使う醤油が決まり
いよいよ醤油麹作りがスタート!
と思ったら

「待った!やっぱりこっちにする!」

いるいる、直前に変えるやつ~
こういうのクラスに一人はいる~(笑)
「ぶどうみたいな香りがする!」

麹も生きているから匂いがあるんだね♪
 
慎重に醤油を注ぎます。
どこまで入ったか、しっかり確認し
少なすぎず、多すぎず、おいしい醤油麹になるように
量を女将に確認しながら作りました。
最後にラベルを貼って完成!
出来上がりは時期によっても少し違いが出ますが
だいたい2週間ほどだそうです。
出来上がるのはまだまだ先なので
醤油麹の試食もさせてもらえました。
おいしい~♪

野菜の味を引き立て独自の風味を感じます。
こんな風にちくわちゃんの作った醤油麹も美味しく仕上がるといいね。
おいしいお茶をいただきながら女将と女子トーク♡
醤油と蔵以外にも話は尽きません。

女将との会話も、とてもステキな思い出になりました♪
ありがとうございました!

基本情報

小山屋醤油店

【住所】石川県七尾市相生町41

【電話番号】 0767-52-0428

【営業時間】8:00〜17:00

【定休日】日曜・月曜

【駐車場】あり


《醤油麹作り体験&醤油蔵見学》

 ※営業は電話で確認ください

【時間】①10:30~ ②13:30~

【料金】1,000円


››じゃらん遊び・体験予約はこちら

››小山醤油店の公式サイトはこちら

二千有余年の歴史をもつ『天日陰比咩神社(あめひかげひめじんじゃ)』でどぶろくを学ぼう!

次は全国でも珍しい神事用のどぶろくを作っている
能登國二之宮『天日陰比咩神社(あめひかげひめじんじゃ)』に行ってきたよ♪
まずは手水舎で身と心を清めましょう。
龍がかっこいい!
日本人ですもの、まずはお参りよね。
2000年の歴史をもつ由緒正しい神社ですから
失礼のないように…

二人は何を必死に祈ってるんでしょうか?
「…ご利益、ご利益」

え?まぁ、大事なことは2回言うんだよ(笑)
神主の船木さんにお話を伺いました。

全国で国税局から許可を受けてどぶろくを作っている神社は約30社ありますが
北陸では4社のみ、そのうち3社がこの中能登町にあるそうです。
ここでどぶろくを醸造しているそうです。
ちゃんと杉玉もついていました!!
これがどぶろく!
中には白く濁ったお酒が入っていました。
初めて見た二人はびっくり!!
その独特で強い匂いに更にびっくり!!
これがどぶろくなのか!!

 
このどぶろくは新嘗祭(にいなめさい)で神様にお供えした後、
おさがりとして祈祷やお祓いを受けた参拝者に振舞われるそうです。
 
ご利益ありそう!

※どぶろくとは…
米から作る白く濁った、豊作の祈願や収穫の感謝を込めて神に捧げるお酒。
日本酒とは違い漉す工程を経ていないので白く濁っている。 
どぶろくのインパクトも凄かったですが
境内には樹齢200~300年とも言われる立派な御神木や
可愛らしい逆さ狛犬や…
樹齢600年の楓の木も!
 
すごく不思議な形をした楓の木は
龍の髭に似ていることから龍髭楓(りゅうしかえで)と称えられているそう。
 
中能登町指定文化財で天然記念物にも指定されています。
神社奥の神池には美しい金魚がたくさん泳いでいました。
かわいい~♪

鎮守の森とも呼ばれる天日陰比咩神社の気の流れの厳かさに
私たちも清められ守られているような気持ちになりました。

基本情報

能登國二ノ宮 天日陰比咩神社

【住所】石川県鹿島郡中能登町二宮子甲8

【電話番号】 0767-76-0221

【駐車場】あり


››能登國二ノ宮 天日陰比咩神社の公式サイトはこちら

『能登食祭市場』へ発酵食品を買いに行こう♪

最後は『能登食祭市場』の中にある
「里乃蔵」へやってきました♪

ここには能登の人々に根付いた発酵食品文化の魅力を発信する
発酵食品の専門店『発酵半島のと』があるんですよ♪


 
味噌、しょうゆ、いしる、糀、ドレッシングなど
どれもおいしそう♡

元石川の酒美人の私としてはやはり日本酒が気になる。
どれもハンパなく美味しそう…ごくり。
今すぐ、ぐいっと一杯行きたいのをぐっとこらえて
みんなで食べられる発酵食品を調査しよう!

 
いしりやドレッシングなど、七尾の物も色々あったので、
今回は「これ食べてみたい!」と全員の意見が一致した
「川森」のとり野菜味噌を購入!

食べるのが楽しみ~!
早速お家でとり野菜鍋を作ってみました♪

いい香り!このちょっとピリ辛の甘め味噌タレで野菜がいくらでも食べられそう。
鶏肉もいっぱい入れましたよ。
 

「おいしい~♡」

初めて食べるとり野菜をはふむしゃっとほおばるちくわちゃん。


「これならいくらでも食べられるわ~」

普段はあまり食べない鶏肉もパクパク食べていました。

 

基本情報

里乃蔵 (能登食祭市場 1階)

【住所】石川県七尾市府中町員外13-1

【電話番号】 0767-52-7071

【営業時間】9:00〜18:00

【定休日】火曜(祝日の場合は営業) ※7月〜11月は無休、1/1は全館休業

【駐車場】あり

発酵食品ってあまり意識していなかったけど
私たちが毎日食べているものにもたくさんあるんだね。
菌のパワーはすごいパワー!
これからも積極的に取り入れていこう!

みんなでほっかほかの鍋を囲みなながら
今日の旅の話で盛り上がり、写真を見て大笑い♪

今はまだどぶろくは飲めないけど
お酒が飲めるような年になっても
こうやってみんなで美味しい物食べて笑っていたいね♪
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