山中温泉で箸作り|山中塗の魅力を知る旅
今回は家族一同で山中温泉にある『うるしの器 あさだ』へ行ってきました!
創業は今から100年以上前という老舗で、山中漆器を取り扱う代表的なお店のひとつです。
あさださんでは、漆の絵付け体験を開催しており、今回はお箸の絵付けに挑戦してきました!
石川県の南部に位置する加賀温泉郷と総称されるエリアの一つ、山中温泉といえば、自然豊かな山、谷、川に囲まれた風光明媚な温泉地として有名です。
温泉を目当てに全国から訪れる方も多いこの地ですが、今回は温泉以外の山中温泉の魅力をご紹介できればと思います。
漆器の老舗でオリジナルマイ箸作り
ベースとなるお箸だけでも、様々な長さや太さのものがあり、また形状が四角形のものや六角形のものなど、たくさん種類があって悩む・・・。
自分が実際に使うシーンをイメージして、お箸として使いやすそうな長めのものを選んでみました。
用意いただいたエプロンと腕抜きを装着したら、まずはお店の方から漆の扱い方について説明を受けます。
お店には5色の漆が準備されており、筆や綿棒、爪楊枝などを駆使して自由に色を塗っていきます。
この5色の漆は絵の具のように混ぜて使うこともできるので、色味は無限に調整することができます。
漆といえば、触れるとかぶれてしまう点が心配の種だと思いますが、漆を扱うときはビニールの手袋をはめて作業を行うため心配無用!
もし万が一皮膚に付着してしまっても、お店の方が適切に対応してくださいます。
私たちも、小学生の姪っ子含め、最後まで問題なく作業できました。
細いお箸への絵付けはなかなか難しく苦戦しましたが、テープを巻き付けて色を交互に塗るだけでも、それらしい仕上がりになります。
漆の他に金粉と銀粉も用意されており、漆の上から振りかけることでかなり見栄えがするのでテンションが上がります。
私も銀粉をたっぷり振りかけて、キラキラのオリジナルマイ箸を制作しました!
作業すること約一時間、3人のオリジナルマイ箸が完成しました!
一番左が私が作成した「クリスマス箸」です。
妹に「金棒みたい」と言われましたが、個人的にはキラキラっぷりがかなりお気に入りの仕上がりになりました!
やはり自分で作ったものだと、愛着もひとしおです。
中央の姪っ子作、右端の母作のお箸もそれぞれセンスがあってうらやましかったです・・・
漆は空気に触れることで乾燥するそうで、この状態で一週間ほどおいた後、完成品を発送してもらえます。
乾燥後は色味が少し変わるかな?と思っていたのですが、実際に届いたものは絵付けをした時の仕上がりとほぼ同じになっており安心しました。
グッドデザイン賞を獲得した器で、ほっとひといき
あさださんで取り扱われている「お茶ミル」でお茶をひき、好みのカップでいただきます。
私が選んだのはピンク色が可愛い「うつろいカップ」。
2019年にグッドデザイン賞を獲得した製品なのだとか。
持ってみると驚くくらい軽くて、木ならではの手にしっとりと馴染む感じが心地よいです。
先ほどお茶をいただいた「うつろいカップ」もありました!
夕暮れを思わせるようなグラデーションがとても美しいです。
漆の絵付け体験をした後だと、これはどうやって作っているんだろう・・・?と、新たな視点で製品を見れるのも面白かったです。
ギャラリーを見ていると「これも漆器なんだ」というユニークなものもたくさんありました。
伝統を守りつつ、新しいことにチャレンジし、漆器の可能性を模索し続けている職人さん。伝統工芸が多く残っている石川県民として誇らしく思えるものです。
漆は取り扱いに注意が必要なことから、なかなか触れる機会がないと思います。
あさださんは気軽に漆の絵付けを体験できる、貴重なスポットです。
お箸はほぼ毎日使うものだと思うので、お気に入りのオリジナルマイ箸を手に入れてください!
基本情報
うるしの器 あさだ
【住所】石川県加賀市山中温泉菅谷町ハ-215
【電話番号】0761-78-4200
【休業日】年末年始
【駐車場】7台
《うるし絵付け体験プラン》
【体験料金】
・お箸の絵付け体験 2750円+送料
・お椀の絵付け体験3850円~+送料
【体験可能時間】9:00〜17:00 最終受付16:00
【体験時間】約1時間
【体験可能年齢】8歳以上
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ライター
ほっと石川旅ねっと体験ライター 谷口