山中温泉で木工ろくろ体験&パワースポット「栢野の大杉」へ
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今回は、加賀市山中温泉で山中漆器の技術を木工ろくろで体験し、樹齢約2000年にもなる大きな杉に触れてきました。
山中漆器とは
山中漆器とは、石川県加賀市の山中温泉地区で作られる漆器で、山中塗とも呼ばれます。
県内の漆器の3大産地として「塗りの輪島」「蒔絵の金沢」に並ぶ「木地の山中」。山中には古くから木地師(きじし)と呼ばれる職人が多く、挽物(ひきもの)木地では全国一の生産量を誇ります。
木目模様を生かして自然な風合いを表現する「山中漆器(山中塗)」は、普段使いやお土産としても人気です。
木の香りを感じながら!木工ろくろ体験
今回訪れたのは、加賀市山中温泉。
開湯1300年の歴史を持つ、豊かな自然にあふれた温泉地です。
そんな山中漆器の魅力を体験できる施設が『mokume(もくめ)』。
山中温泉の中心にある通り「ゆげ街道」から少し入った、立ち寄りやすい場所にあります。
山中温泉の中心にある通り「ゆげ街道」から少し入った、立ち寄りやすい場所にあります。
漆を塗る前のお椀や盆などの木工品を加工する職人は「木地師」と呼ばれますが、
その木地師と同じように、木工ろくろを使って木の箱や器をつくる体験ができるんです。
その木地師と同じように、木工ろくろを使って木の箱や器をつくる体験ができるんです。
わたしは「森の小箱作り」を体験することにしました!
箱やフタの形は好みで自由に作ることができます。
見本を参考に形やイメージを決めたら、さっそく体験スタートです。
箱やフタの形は好みで自由に作ることができます。
見本を参考に形やイメージを決めたら、さっそく体験スタートです。
削る前の木はこんな形。
国産のケヤキの木を使用しています。
国産のケヤキの木を使用しています。
これをクルクルと回る木工ろくろにセットしたら、カンナという刃物を当てて削っていきます。
手にガガガッと振動が伝わり、カンナがすべっちゃうのでちょっと怖い!
でも、店長の佐藤さんがマンツーマンで丁寧に指導してくれるので安心です。
しっかり支えて、カンナを動かす方向も教えてもらい、少しずつコツをつかめてきました。
手にガガガッと振動が伝わり、カンナがすべっちゃうのでちょっと怖い!
でも、店長の佐藤さんがマンツーマンで丁寧に指導してくれるので安心です。
しっかり支えて、カンナを動かす方向も教えてもらい、少しずつコツをつかめてきました。
グッとカンナを押し当てると、木の形が変わって、丸みのあるフォルムに変わっていくのがおもしろい!
フタの先のちょこんと飛び出た部分も、教えてもらった通りにカンナを動かして、少しずつ削り出していくと、いい感じー!
最後に、底に日付や名前を刻印すれば、自分だけの作品のできあがりです!
中をくり抜く作業は少し難しいのでお店で仕上げ、磨いてツヤを出して約1週間後に発送してくれます。
完成作品はこんな感じ!手のひらにちょこんと乗るサイズで、このフォルム。
とんがったフタが小人の帽子みたいで、かわいすぎる・・・♡
磨きがかかってツヤツヤになり、木の温かみも感じられるステキな小箱になりました。
アクセサリーかな?小物かな?何を入れようかわくわくしちゃいます。
とんがったフタが小人の帽子みたいで、かわいすぎる・・・♡
磨きがかかってツヤツヤになり、木の温かみも感じられるステキな小箱になりました。
アクセサリーかな?小物かな?何を入れようかわくわくしちゃいます。
この他、シチューやサラダボウルにぴったりな木のお椀を作る「ハイジな器づくり体験」や、漆やオイルで仕上げる本格的な「木の器づくり体験」というメニューもあります。
木の香りを感じながら、自分の力で新しいものを削り出していくという、とても刺激的な体験でした。
山中温泉散策の際に、ぜひ立ち寄ってほしい体験スポットです。
山中温泉散策の際に、ぜひ立ち寄ってほしい体験スポットです。
基本情報
mokume(もくめ)
【住所】石川県加賀市山中温泉栄町二-60
【電話番号】0761-78-1757
【定休日】木曜(祝日の場合は営業)
【駐車場】徒歩2分圏内の「山中温泉観光無料駐車場」利用可
〈"1日5組様限定" の 体験 MENU〉
【体験料金】森の小箱づくり体験:4,400円、ハイジな器づくり体験:4,950円、木の器づくり体験:7,700円
【体験時間】10:00~16:00
【体験対象】小学生以上
※いずれの体験も完全予約制。
山中温泉のパワースポット!2000年の時を重ねる『栢野(かやの)の大杉』
続いて、木のパワーをもっと感じたい!と、山中温泉街から南に2㎞ほど車を走らせて立ち寄ったのが『菅原神社』です。
鳥居をくぐると神社内にそびえ立つのが、樹齢2300年とも言われる御神木『栢野の大杉』。
中央には浮橋参道が奥まで設置され、大杉をより近くで見られるようになっています。
中央には浮橋参道が奥まで設置され、大杉をより近くで見られるようになっています。
二つに枝が分かれた特徴的な形をしている方が『栢野の大杉』で、国の天然記念物にも指定されています。
昭和22年に昭和天皇が北陸を訪れた際にご覧になったことから「天覧の大杉」とも呼ばれているんですよ。
昭和22年に昭和天皇が北陸を訪れた際にご覧になったことから「天覧の大杉」とも呼ばれているんですよ。
下から見上げるとより迫力がある!
幹の周囲は約11m、高さは約54m。
大きな幹から伸びた枝には青々とした葉が茂り、長い時を重ねてきた堂々と風格のある姿に圧倒されます。
幹の周囲は約11m、高さは約54m。
大きな幹から伸びた枝には青々とした葉が茂り、長い時を重ねてきた堂々と風格のある姿に圧倒されます。
境内の立て札には「大杉の根を傷めたくない、でも御参拝の皆様に大杉を近くで観て、触っていただきたい」そんな目的で浮橋参道を架けたと記載がありました。
そっと触れてみると、直接木のパワーを感じられる気がしましたよ。
そっと触れてみると、直接木のパワーを感じられる気がしましたよ。
この大きな存在感の前では、小さな悩みやモヤモヤはどうでもよくなっちゃいますね・・・。
元気になりたい時にぴったりの、まさにパワースポットです!
お向かいのお茶屋さんでは、よもぎをたっぷり使った昔ながらの草だんごも販売されており、こちらもおすすめですよ。
元気になりたい時にぴったりの、まさにパワースポットです!
お向かいのお茶屋さんでは、よもぎをたっぷり使った昔ながらの草だんごも販売されており、こちらもおすすめですよ。
基本情報
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ライター
ほっと石川旅ねっと体験ライター 酒井恭子