観光列車「のと里山里海号」に乗ってみた!
2022年3月27日、七尾駅~穴水駅間を走る観光列車「のと里山里海号」に乗ってきました!
列車からの景色を堪能し、穴水駅で降りた後は、周辺を観光し、ランチタイム♪
その後七尾駅まで戻り、駅近くの一本杉通りを訪れた、日帰り旅行の様子をご紹介します。
のと里山里海号とは?
※このブログは2022年3月27日時点の情報です。
「のと里山里海号」は、能登半島の内浦を走る観光列車です。
世界農業遺産に認定された「能登の里山里海」の風景を、アテンダントの案内とともに堪能できます。
停車駅は、七尾駅・和倉温泉駅・能登中島駅・穴水駅です。
新型コロナウイルスの影響により、現在は土日祝日のみの運行となっています。
いざ、乗車!
約1時間の列車の旅がスタートです♪
わたしたちは里海号の海向きカウンター席を予約しました。
車内には、輪島塗や田鶴浜建具など、能登の伝統工芸品が展示されており、能登の匠の技を楽しむことができます♪
旅の記念になりますね♪
道中に見える景色や、駅名の由来など、様々な案内とともに豊かな自然を眺め、楽しさ倍増です!
七尾駅から約25分列車に揺られ、能登中島駅に到着しました。
この鉄道郵便車「オユ10 2565」では、車内で郵便物を仕分けしながら移動し、郵便を運んでいたのだそう。
車内は当時の名残が残っていました。
旅の思い出に、自分宛に送りたくなっちゃいます♪
ビュースポットは全部で3つあり、数分間車両を停めて説明してくださいます。
山と海、そして能登地区に多く見られる能登の黒瓦のコントラストは絶景!!
カウンター席からとっても見やすく、たくさん写真を撮っちゃいました♪
アテンダントさんから、「イルカの群れが見えますよ!しかも7頭も!」と案内があり、私も含め、皆さん前のめりでイルカの姿を確認していました!
まさか7頭ものイルカに出会えるとは思わず、興奮してしまいました!(写真にはおさめられませんでした・・)
能登には現在16頭のイルカが生息しているらしく、運が良ければ車窓から見られるかもしれません♪
※写真は過去に撮影されたものです。
続いて、桜の時期になると線路を挟んで数十本の桜の木が咲き誇る、能登鹿島駅(能登さくら駅)を通過します。
今回はまだつぼみが膨らみ始めたばかりでしたが、満開を迎えると絶景です!
時期が合えば、見事な桜のトンネルを車窓から眺めることができますよ♪
やぐらの上でボラの群れを見張り、網をたぐるという伝統的な漁を象徴する風景です。
さらに、線路付近の家に住んでらっしゃるおばあちゃんも、手を振ってくださいました。
「えっちゃん」と呼ばれており、観光列車が通る時間は欠かさず出てきてくれるのだそう。
観光列車が見えなくなるまで、手を振り続けてくださり、ほっこりした気持ちになりました!
穴水駅に到着!
穴水駅では、電動アシスト付き自転車(300円/1時間、800円/半日、1,500円/1日)と普通自転車(300円/1日)が借りられます。
(※普通自転車の貸出はのと鉄道利用者に限ります。詳細はHPをチェック!)
3月27日時点では、冬季期間中ということで、レンタサイクルの貸出を休止しており借りられませんでした・・・
しかし、4月以降貸出を再開するとのことなので、ぜひ利用してみてください!
能登長寿大仏へ
穴水駅から約30分ほどで到着です。
「町民の安らぎの場となれば」との思いで整備されたのだとか。
大きな大仏様にお祈りしてきました。
大仏の後ろを歩いていくと、「極楽橋」という赤い橋が!
綺麗な朱色と自然のコントラストがとっても写真映えしていました。
基本情報
絶景な朱鷺のさんぽ道を散策♪
前方から来た地元の方にお聞きすると、海が近くてとても気持ちの良い散策路だからぜひ、とおすすめされ、歩いてみることにしました♪
坂道をどんどん下っていくと・・・
絵馬に願いをかけたあとは、真ん中の大仏様をくりぬいてお土産にすることができるのだそうです♪
また、塀に座ってのんびりと釣りを楽しむ方々も。
能登丼を堪能!
朱鷺のさんぽ道を通って、穴水駅付近にあるお食事処「ちゃんこ鍋 一品料理 力」さんへ。
このお店は、穴水町で行われている「まいもんまつり」の参画店舗であり、能登丼も提供しています。
Column
まいもんまつりとは
「まいもん」とは、「美味いもの(うまいもの)」という言葉の能登弁です。
穴水まいもんまつりは、春夏秋冬四季折々の旬の能登の味覚(=まいもん)をお客様にご提供することを目的としています。
春の陣、夏の陣、秋の陣、冬の陣の各期間に分けて開催しています。各期間には、加盟店(=飲食店)で、それぞれの季節のフルコース・キャンペーン(統一料金、統一メニュー)のほか、野外の特別イベントを行っています。
Column
能登丼とは
能登丼とは奥能登地区2市2町(珠洲市、輪島市、能登町、穴水町)の組合加盟店舗が提供する地元素材を使ったオリジナル丼です。 奥能登の米と水、地場でとれた旬の魚介類や能登で育まれた肉類・野菜又は地元産の伝統保存食を使用しています。 器も箸も能登産で、箸はお客様にプレゼントしています。健康・長寿・ヘルシーにこだわり、奥能登らしいオリジナリティあふれる丼を地元で調理しています。 ※事前予約や限定食数の店舗もあるので、詳しくはHPをご覧ください。
能登丼(1,800円・税別)は、天ぷらの種類がとっても豊富!
ぷりぷりさくさくな牡蠣天やふわっとした白身魚の天ぷら、さつまいもやまいたけなど様々。
天つゆのだしが効いていて、しつこくなくぺろりと食べちゃいました♪
小鉢でついていたなまこの酢の物や、いさざの佃煮も抜群に美味しく、量もボリューミーでとっても満足感のある定食でした♪
今回は車で来ておらず、移動に時間がかかるため断念しましたが、温かく話しかけてくださったことに心が満たされました♪
女将さんに、付近のおすすめスポットを聞くと、ちょうど「いさざ」漁の時期だから、近くにある小又川で漁の様子が見られるかもしれない、と教えていただいたため、小又川まで歩いてみることにしました!
いさざ漁を見学♪
漁をされている方にお声がけをし、見学させていただきました。
Column
いさざとは
いさざは、食通には踊り食いが有名ですが、春告魚とも言われ、春の訪れとともに、産卵のため能登の河川を遡上してきます。
四つ手綱を用いるいさざ漁は、穴水町の春の風物詩として親しまれています。
大きな魚に見立てたものを川に打ち込んで、避けようとするいさざを網におびき寄せて捕るのだとか。
川をじーっと見て、群れが上ってきたところをおびき寄せて捕獲するのだそうです。
私たちがいたときは群れを見ることができませんでしたが、群れを外れたいさざが泳いでくるのを見つけることができました。
漁師さんと川を眺めながら、のんびりとお話を楽しみました♪
いさざ漁は4月下旬ごろまで行われるそうなので、運が良ければ漁の様子を見られるかもしれません!
基本情報
道の駅 あなみずへ
穴水駅に併設している「道の駅 あなみず」にはお土産がせいぞろいしていました♪
のと鉄道普通列車で七尾駅へ
車内には、のと鉄道の社員さんが撮影した、能登の絶景写真が飾られていたり、
車掌さんが車内から見える景色の案内をしてくださったりと、のと鉄道の社員の方々の「能登愛」を感じました♪
七尾駅から一本杉通りでティータイム
大正モダンな佇まいがとっても素敵です。
中島菜とは、七尾市中島町を中心に栽培された、能登野菜です。
ジュースはすっきりとした味わいで苦みもなく、とっても美味しかったです!
店主の方が気さくに話しかけてくださり、素敵なティータイムになりました♪
今回は時間がなく散策ができませんでしたが、一本杉通りには町屋が多く立ち並び、中には登録有形文化財の建物も。伝統の和ろうそく屋や花嫁のれん館など、魅力がいっぱいです。
詳しくは公式HPをご覧ください。
また、ほっと石川旅ブログ内でも、一本杉通りを含む七尾市の歴史を堪能する記事を公開しています♪
ぜひ旅の参考にしてみてくださいね。
今回の旅はこれで終わり!
ぜひ、のと里山里海号に乗車して、能登の旅を楽しんでみてください♪