雨の宮古墳群
登れる古墳
雨の宮古墳群は、眉丈山(標高188メートル)の山頂を中心に、4世紀の中頃から5世紀の初めにかけて造られた36基の古墳から成っています。
最も高い場所にある通称「雷ヶ峰」に位置する1号墳は、墳丘の長さが64メートルの前方後方墳で、県内最大規模を誇っています。墳丘は2段に築かれており、斜面は葺石(ふきいし)に覆われています。
2号墳は、1号墳の北東に向き合って立地している墳丘の長さが約65メートルの前方後円墳です。1号墳と同じ構造をしています。
これら2つの古墳に埋葬されている人物は、古墳の規模や副葬品の内容などから考えて、いずれも能登全体に支配権を持つ権力者であったと推測されます。
古墳時代のこの地域の歴史を考える上で、雨の宮古墳群は、邑知地溝帯を挟んで対峙している小田中親王塚、亀塚の両古墳と共に、欠くことのできない重要な文化財です。1982(昭和57)年10月12日、国史跡に指定されました。
中能登町では、この古墳群を永く保存し活用していくため、1992(平成4)年から5カ年にわたり発掘調査を実施しました。94年から文化庁の「史跡等活用特別事業」により、古墳が造られた当時の姿に復原しました。
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